貧困老後に陥る3大要因「貧しい老人」にならないためにできる準備は?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は「東洋経済」に掲載された記事をご紹介します。
記事の筆者は『「おふたりさまの老後」は準備が10割』の著者で、記事元も同著からになります。
よって、子どものいない夫婦世帯がベースの話なのですが、単身世帯も参考になる点はあるはずです。
高齢者の貧困率は上昇傾向に
まずは、高齢者の貧困の現状からご紹介していきます。
日本の高齢者(66歳以上)の貧困率は、厚生労働省「国民生活基礎調査」2018年によると、女性22.8%、男性16.4%だそうです。
ちなみに、「貧困率」とは「国民の所得の中央値の半分に満たない世帯の割合」を指すようです。
中央値の半分に満たない世帯のことを「貧困」と呼ぶのですね。
よく「貧困」とは言いますが、定義は理解していませんでした。
「所得」なのであれば、高齢者はそもそも厳しそうですが。
貧困老後に陥る3大要因
では、ここから記事の筆者が考える「貧困老後に陥る3大要因」をご紹介していきます。
1.年金額が低い
まず1つ目は「年金額が低い」ことです。
老後の生活を支えてくれる収入の柱と言えば、何と言っても年金です。
しかし、年金は人それぞれ受け取れる金額が異なります。
年金額は、納付額や納付年数が多い人ほど高くなります。
ただし、年金には上限があるため、高収入だった人でも青天井というわけでもありません。
ちなみに、厚生年金(国民年金分含む)の平均受給月額は、約14万6000円です(2024年度)。
年金に関する知識が乏しい人にとって、この平均額は衝撃的な少なさに映るかもしれません。
しかし、これが現実なのです。
また、職業によっても異なります。
厚生年金のない自営業者などは国民年金のみですから、年金を満額納めても、受給額は月額6万9108円(2025年度)です。
会社員はともかく、自営業者は自分で老後の準備をしておかないと、苦しい思いをすることになります。
しかし、サラリーマンと異なり、定年退職の概念はありませんから、より長く働き、収入を得られる可能性もあります。
2.住居費が高い
2つ目は「住居費が高い」ことです。
ポイントの1つは住宅ローンです。
老後、退職後にも住宅ローンを残している場合、貯蓄を取り崩し、受け取る年金の中からローンの返済を続ける必要が生じます。
よって、「老後の住居費がどれくらいかかるか」によって、老後生活は雲泥の差になります。
賃貸なら住宅ローンはかかりませんが、当然のことながら家賃の支払いが一生続きます。
また、何らかの理由で退去を迫られた場合、高齢者向けに部屋を貸してくれるかどうかは定かではありません。
少なくとも、現役世代よりは部屋を借りることは困難です。
では、賃貸より持ち家のほうが良いかと問われれば、住宅ローンの他にも固定資産税、火災保険料、修繕・リフォーム費など、色々な費用が発生します。
持ち家にしても賃貸にしても、老後の住宅関係の資金計画は立てておかなければ、苦しい老後を迎えることになりかねません。
3.病気や不健康
3つめは「病気や不健康」です。
ここまでの2つは、お金があれば何とかなります。
そして、そのお金は働いて稼げればよいのです。
しかし、働き続けるには健康な体があってこそです。
もし病気などで健康を害してしまうと、働きたくても働くことができず、収入の道が断たれます。
また、病気をせず、健康でいられる時期が長ければ長いほど、医療費・介護費も発生せずに済みます。
そのため、支出も抑えられますから、健康は一石二鳥なのです。
「貧困老後」に陥らないための3つのポイント
ということで、「貧困老後」に陥らないための3つのポイントは以下のとおりです。
①【年金】自分の年金額を把握し、老後の生活費をイメージして備えておく
②【住居】無理な住宅ローンを組まない、賃貸派は十分な住居費を蓄えておく
③【健康】若いうちから運動習慣・健康的な食習慣をつけておく
これらは、すぐに対策を立てられるようなものではありません。
すでに、厳しいプランに片足を突っ込んでしまっている人もいるでしょう。
年金なら「ねんきんネット」で将来の年金額を予想できますので、参考になるはずです。
住居に関しては各世帯ごとにいろいろとあるでしょうから、計画を立てておくことに尽きます。
そして健康を維持できるよう、食事や運動などの生活改善に励むべきです。
まとめ
以上『貧困老後に陥る3大要因「貧しい老人」にならないためにできる準備は?』でした。
いかがでしたか?
老後生活を左右するのは「年金」「住居」「健康」という3つの要因だと分かりました。
あとは、あなた次第です。
老後までにどのような準備をするかで、貧困に陥るかどうかが決まります。
これからの時代は、無計画で行き当たりばったりでは長い老後を乗り切れません。
特に、物価上昇は老後生活に影を落とすこととなるでしょう。
そのあたりも踏まえ、長期に渡る計画を立てた上で、老後対策を行うことをお薦めします。
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