団塊ジュニア世代を待ち受ける悲惨な3つの現実
今日は、ネットで見かけたこちらの記事から。
「団塊ジュニア」と呼ばれる世代の人たちがいます。
現在の年齢で言うと、40代前半から半ばの人たちのことを指します。
かくいう僕も、その中に含まれます。
今回ご紹介する記事を読んだとき、まさに今の自分の悩みを代弁している記事であったため、紹介する機会を温めておりました。
今日ようやく紹介するに至っております。
同世代の人にはぜひとも読んでもらいたい記事になっています。
我々団塊ジュニアを待ち受けている悲惨な現実とは、一体どのようなことなのでしょうか?
団塊ジュニアとは?
そもそも「団塊ジュニア」とは、一体どのような世代のことを指すことばなのでしょうか。
wikipediaによれば、団塊ジュニアとは、「日本において、1971年から1974年までに生まれた世代」のことだそうです。
生まれた子どもの人数のピークは、1973年の210万人でした。
第二次ベビーブームなどとも呼ばれています。
それだけ多くの子どもが生まれたということです。
ちなみに皆さんは、昨年2017年に生まれた子どもの人数をご存知ですか?
2017年に生まれた子どもの人数は、94万6060人。
過去最低だった2016年年をさらに下回り、過去最低を更新。
2年連続で100万人を割り込むことになりました。
団塊ジュニアのピーク時の210万人と比べ、半分以下にまで生まれた子どもの数が減少しています。
ちなみに、最も多かったのは、「団塊の世代」と呼ばれる1947年から1949年に生まれた世代で、1949年に270万人の子どもが生まれています。
1949年の比べると、昨年は3分の1近くにまで減少していることが分かります。
これなら人口が減るのもうなずけます。
2016年の人口ピラミッドは、次のような形をしています。
70歳前後の山が「団塊の世代」で、43歳前後の山が「団塊ジュニア世代」です。
しかし、これが約30年後の2050年になると次のように変わります。
この人口ピラミッドの画像は、2018年5月に放送されたNHKスペシャルの画像を転載したものです。
今から30年経過すると、団塊の世代はこの世からほぼいなくなっていることになります。
そのため、最も高い山が80歳過ぎのところに来ています。
そこから下の世代は、どんどん減っている。
何より衝撃だったのが、この人口ピラミッドの形態を「棺桶型ピラミッド」と呼んでいたことです。
確かに棺桶の形に似ています。
そして、「棺桶」という言葉が日本の未来を予兆しているような気がしてならず、番組を見ながら恐怖を覚えたことを記憶しています。
また、日本の将来について、どのようになっていくのか興味がある人は、こちらの本もおすすめです。
というより必読と言ったほうがよいでしょう。
日本の未来はどうなっていくのかが書かれています。
2025年で、ついに東京都も人口減少への道をたどります。
まだ読んでいない人は、必ず買って読んでください。
団塊ジュニアは苦労の多かった世代
我々「団塊ジュニア世代」は、人口が多いゆえの苦労を味わってきています。
それは、大学受験です。
団塊ジュニア世代は、日本の歴史上、大学受験の倍率がもっとも高い時代を生き抜いてきています。
下のグラフをご覧ください。
どなたかのブログの画像をお借り致しました。
直近のデータが入っていませんが、これだけあれば十分ご理解いただけるでしょう。
僕は1993年1月から2月にかけて大学受験のセンター試験・2次試験を受験しているはずなのですが、グラフを見ていただけるとわかるとおり、受験者数が非常に多くなっています。
大学受験で苦労をしたのに、折しもそのとき、日本はバブルが崩壊。
有効求人倍率が低下していきます。
そして、団塊ジュニア世代が就職活動を迎える時期には、有効求人倍率が1倍を切ります。
この時代は「就職氷河期」と呼ばれるほどの就職難となります。
その結果、現在の40代前半から半ばの人たちは、自らの希望する職に就くことができなかった人が圧倒的に多い世代となっています。
そんな苦労を重ねて生きてきましたが、いよいよ40代も半ば。
65歳を定年とすれば、労働年数は折り返し地点へ差し掛かってきました。
いよいよ50歳が視界に入り、その先には定年退職に老後。
そして、いつかは訪れる最期の時。
そんな人生の先を意識し始める年齢に差し掛かってきたのですが、この年齢になり、いくつかのことが気になってきました。
それは決してポジティブではなく、むしろ悲観的にならざるを得ない現実です。
団塊ジュニア世代を待ち受ける悲惨な現実その1 親の介護
まず一つめは、親の老後についてです。
なんといっても介護です。
僕の個人的な経験でいうと、父方と母方、双方の介護を目にしてきました。
一方は家族が介護、もう一方は施設での介護。
肉体的・精神的な負担と金銭的な負担。
現在おかげさまで両親は今のところ元気でやっていますが、今後どのような結末が待っているのか、全く予想もつきません。
何より僕が最も恐れているのが、認知症です。
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると言われているようです。
僕は実家を離れ、東京で暮らし、実家に両親二人を残してきています。
介護離職は避けたい。
ただ、いずれ両親のどちらかが介護を要することになるはずで、そのときどうするか正直まったく決めていません。
そして、いずれ両親のうちの片方はいなくなり、一人になります。
一人で実家に残しておいてよいものか。
東京に連れてくるべきなのか。
これも今のところまったく決めていません。
セミリタイアを自重してしまっている最大の理由は、実は両親の介護を気にしているからです。
もし施設に入れるとなれば、一体いくらのお金がかかるのか?
正直、自分のことだけを考えれば、セミリタイアしてもよいところまで来ているのですが、介護費用が気になって、もう少し貯めておいた方がよいのではないかと考えている自分がいます。
団塊ジュニア世代を待ち受ける悲惨な現実その2 自分の年金
両親を送り出したら、次は自分の番です。
しかし、自分の未来も決して明るくありません。
なぜなら、年金がもらえるのかどうなのか、その見通しが全く立たないからです。
年金の制度を考えたとき、僕は年金制度が破綻するとは考えていません。
しかし、年金の減額は非常に高い確率を起こるものと覚悟しています。
「ねんきんネット」を使えば、現状での年金見込額を算出することができますが、この金額がそのまま受け取れるとは思っていません。
ただ、どこまで減るかも予想できません。
この年金受給額の減額の見込みを読み誤ると、蓄えておくべき資産が不足し、老後破産を招きかねないという不安があります。
団塊ジュニア世代を待ち受ける悲惨な現実その3 自分の介護
そして三つめは、自分の介護のことです。
今でこそ元気でやっていますが、これもいつまで続くやら。
自分の両親も70歳を過ぎていますが、普通に自分の足で歩くことができていますし、車も運転しています。
長距離の車の運転は、そろそろやめろと言ってはいますが。。
両親を見ていると、70歳半ばまでは元気に動けるのかなと思っています。
しかし、これが80歳ともなると事情が変わってきそうです。
さすがに自分の足で歩くのは、きつくなってきそうです。
今年のお盆に帰省した際、象徴的な出来事がありました。
いつもなら親戚一同集まり、近くのお寺まで歩いて墓参りをするのですが、叔父夫婦はもう歩くのがしんどいということで、前年まで一緒に行っていた墓参りには今年から参加せず、留守番となりました。
これには寂しい気持ちになりながらも、将来の自分のことも心配になりました。
僕の場合は、独身で、特に頼る人もいません。
いざ、自分が歩けなくなり、介護を要することになったときにはどうしたらよいのでしょうか。
ここで大事だなと思ったのは、自分の両親の介護の経験です。
両親の介護を通して、何をどうすればよいのか?
何にいくらかかるとかが分かりますから、その分のお金は余らせておくようにした方がよいと考えています。
ただし、怖いのは、認知症です。
独り身で認知症となってしまっては、もうどうすることもできないでしょう。
こればかりは、ならないことを祈るのみです。
何か予兆を感じたら、すぐに医者にいくなどするしかありません。
今から団塊ジュニア世代にできること
では、団塊ジュニア世代に今からでもできる対策には、どのようなことがあるでしょうか?
一つめは、貯金です。
親の介護・自分の老後・自分の介護に備え、できるだけ多くの貯金をしておきましょう。
地道な節約でコツコツとやっていくのもよいでしょう。
今の時代ならiDeCoやつみたてNISAなどの商品も豊富になってきています。
貯金だけでは足りないというひとであれば、このような制度を利用してみるのも手です。
僕が20年で3000万円貯めたことを考えれば、40代半ばから3000万円貯めることは十分可能です。
今から始めたとしても、まったく遅くありません。
もう一つは、健康です。
元気な老後を迎えるためにも、今のうちから生活習慣や食生活を見直し、健康的な毎日を過ごすようこころがけましょう。
運動不足を自覚している人であれば、定期的に体を動かす習慣を身につけておいた方がよいでしょう。
これからは体がどんどん衰えていきます。
健康面でもいろいろな"貯金"をしておかないと、早くに寝たきりになったり、大きな病気をしかねないです。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
団塊ジュニア世代に待ち受ける暗い現実を理解いただけましたでしょうか?
我々団塊ジュニア世代は、ある意味非常に運の悪い世代だと言えます。
受験はきつく、就職はできず、給料は増えず、年金は減る。
しかし、悲観的ばかりになっていても仕方がありません。
未来は必ずやってきます。
それに備えなければなりません。
今からでも遅くありませんので、これから訪れる未来ができるだけ明るいものになるよう、できる限りの対策を実行しておきましょう。