老後資金はいくら必要か考える上で重要な6つのお金
「老後資金はいくら必要か?」
現役世代の人にとっては本当に気になる問題です。
よく「老後資金は3000万円必要」と言われますが、3000万円で十分足りる人もいれば、3000万円では全く足りない人もいるでしょう。
要は人によるわけです。
では、自分にとって必要な金額はどのくらいなのでしょうか。
自分にとって必要な老後資金を考える上で重要になってくるお金が6種類あります。
6つのお金を踏まえて、老後資金はいくら必要なのか計算してみましょう。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その1 現役時代の収入
まずは、老後資金がいくら必要かどうかを考える上で、重要なお金は、現役時代の収入です。
現役時代の収入次第で、どこまで老後資金を貯めることができるかが決まってきます。
仮に3000万円必要だとしても、収入が少なければ、そもそも3000万円に到達できないでしょう。
そもそも収入がなければ、老後資金の貯めようがありません。
また、収入が転職や何かしらの理由で今よりも減ってしまえば、老後資金を貯めるペースも落ちてしまいます。
将来的な収入を把握しておくことで、数十年後に退職する際、いくら貯めておくことができるのか、現実的なラインを予測することが可能となります。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その2 退職金
必要な老後資金を考える上で、退職金を考慮するというのが重要です。
退職金が無い会社であれば、もはや計算するまでもありません。
もし退職金がある会社に勤めているのであれば、それは大変ラッキーなことです。
あとは、退職時にいくらもらえるかを把握できるかどうか。
退職金の金額がある程度予想できれば、老後資金の金額から退職金を引いた金額だけ貯金すればよいということになります。
正確に退職金を把握することは難しいでしょうから、だいたいの金額が分かれば十分です。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その3 親の遺産
みなさんのご両親は、どのくらい財産を有しているか、ご存知ですか?
大半の人は、親とお金の話をしていないようです。
親がどれだけの財産を持っているかによって、自分で貯めるべき老後資金は変わってきます。
もしかしたら、親が子どものために一生懸命お金を貯めてくれているかもしれませんし、自分たちの老後資金としてお金を貯めているかもしれません。
そのお金が遺産となる可能性があります。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その4 老後の生活費
実は、老後資金がいくら必要か考える上で、最も重要かもしれないのが老後の生活費です。
毎月どれくらいの生活費で老後を過ごすのかによって、年間の支出額が決まってきます。
そして、何歳まで生きるかによって、老後資金が算出されます。
ちなみに、老後破産に関する記事を読むと、多くは老後に生活を小さくすることができず、老後の生活が苦しくなっているパターンです。
ですから、老後の生活費をどこまで小さくできるかが重要です。
生活費を小さくすることができれば、その分貯めなければならない老後資金は少なくて済みます。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その5 ローン・借金
老後資金は、プラス分だけではなく、マイナスも発生している可能性があります。
特に結婚をしている場合、各種ライフイベントで大きな支出が発生するため、ローンを組んでいる可能性があります。
最も高い可能性があるのは、住宅ローンでしょう。
住宅ローンの完済までを考慮して、老後資金は計算しておかなければなりません。
教育費・自動車でも場合によってはローンを組んでいる可能性もあります。
また、家庭によっては借金を抱えている可能性だってあります。
借金がある場合、返済まで含めた老後資金を考えなければならないかもしれません。
老後資金はいくら必要か考える上で重要なお金その6 年金受給予定額
最後に挙げられるのは、年金受給予定額です。
年金は、老後唯一の収入源になる可能性があります。
どれだけの年金をもらえるかどうか、そして老後にかかる生活費と合わせて、老後資金としていくら貯めておくべきかが分かってきます。
年金受給予定額は、ねんきんネットを見れば知ることができます。
ねんきんネットは、これまで支払った年金に対して、自分が将来どれだけの金額を受給できるのかを算出することができます。
それに加えて、今後どのような生活をすると、将来的にはいくらの年金を受け取ることができるのかの予測も算出することができるようになっています。
ですから、この機能を活用して、詳細な条件で将来の自分の描いている未来に近い年金額を算出してみましょう。
老後資金は、その年金額に対する不足分を貯めればよいということになります。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
自分の老後資金はいくら必要か、計算できそうでしょうか?
どれだけ老後の生活をしっかりイメージして、できるだけ現実的な老後資金を算出しておきましょう。
それが将来の自分の助けとなります。
人生100年時代と言われています。
間違っても、70歳までという短い期間で老後資金を算出しないよう気をつけてください。
100歳まで考慮するのがベストでしょうが、90歳くらいまでは生きることのできる資金計画を立てるよう心がけましょう。