本気でお金を貯めたいなら、1年間の買い物計画を作成すべし
いよいよ新年度に突入。
新年度になって、気持ちを新たに今年度こそ貯金しようと考えている人もいるでしょう。
しかし、気持ちだけで貯金ができるほど甘くはないのが現実です。
何か行動を変えなければいけません。
そこで試してもらいたいことは、1年間の買い物計画を作成することです。
なぜお金を貯めるのに買い物計画を作成するのがよいのでしょうか?
貯金できない理由は「支出が多いから」
貯金が苦手な人の中には、自分が貯金できない理由は「収入が少ないから」だと思っている人が少なくありません。
そう考えている人は、過去に「ジョニー・デップが破産寸前であるとのニュースを見たり聞いたりしたことがありますか?」と問うてみたいです。
ジョニー・デップといえば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』をはじめ、数々の有名映画に出演したハリウッドのトップスターです。
ハリウッドのトップスターなら相当な収入を得ているはずなのに、破産寸前、全くお金がない状況に陥っているのは不思議だと思いませんか?
ジョニー・デップが破産寸前に陥った理由は、激しすぎる浪費癖だと言われています。
つまり、どんなに収入が多くても、支出が多ければお金は貯まりません。
また、別の質問。
「あなたは収入が増えたら何に使いますか?」
この質問に対し、真っ先に「貯金」と答えられますか?
もし「〇〇を買いたい」「〇〇したい」と回答したら、貯金できないことが確定します。
収入が増えても、支出が増えるだけだからです。
収入が多いことは、貯金を有利にするのは事実です。
実際、収入の多い人の方が少ない人に比べて多くの貯金をしている傾向はあります。
しかし、収入の多さは貯金を保証してくれるものではありません。
あくまで「収入>支出」の数式を成立させなければ貯金はできないのです。
お金を貯めたいと本気で考えているのならば、いかに支出を減らすかに意識を傾けなければいけません。
支出を減らすためには、まず支出の種類を把握しておきましょう。
支出には固定費・変動費・特別支出がある
わたしたちの支出には、大きく分けて3種類あります。
1.固定費
1つは固定費です。
固定費は、家賃、スマホ・インターネットの通信費、水道光熱費をはじめ、毎月決まった金額で支払っている支出を指します。
通信費や水道光熱費は毎月若干の金額の変動はあるでしょうが、毎月発生する支出という点で固定費に含めておきます。
2.変動費
2つめは変動費です。
毎月発生するものの金額が月によって上下する支出のことを指します。
具体的には、食費、洋服代などの被服費、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品費、交通費、飲み会などの交際費、美容院やネイルサロン・エステなどの美容費、趣味などの娯楽費、通院などの医療費といった費目が挙げられます。
3.特別支出
そして3つめは特別支出です。
これは毎月発生せず、年1回とか発生したり、予定外の支出のことを指します。
例えば、保険料、NHKの受信料、自分で収めている住民税や固定資産税、自動車税といった税金、冠婚葬祭などが挙げられます。
ただし、これらの支出の分類は絶対的なものではありません。
家計管理をしていく中で、自分なりに管理しやすい分類をしていけばよいのです。
では、ここからは具体的に「買い物計画」を作成していくことにしましょう。
1年間の買い物計画とは、変動費・特別支出をあらかじめ把握する作業
買い物計画というと、何か仰々しい感じがしますが、気楽に作成しましょう。
ガッチガチの計画である必要はありません。
ただ、貯金ができない人であっても、「自分はこれにお金を使いすぎて貯金できていないのでは?」という費目があるのではないでしょうか?
その費目に狙いを定め、1年間でどのようにお金を使うかをあらかじめ決めてみましょう。
例えば、洋服を買いすぎていることが貯金できない原因ではないかと考えている場合なら、洋服の1年間の買い物計画を以下のような感じで作成します。
- 4月 買わない
- 5月 買わない
- 6月 ポロシャツ(色・ブランド)〇〇〇〇円
- 7月 Tシャツ(色・ブランド)〇〇〇〇円
- 8月 買わない
- 9月 シャツ(色・ブランド)〇〇〇〇円
- 10月 買わない
- 11月 セーター(色・ブランド)〇〇〇〇円
- 12月 買わない
- 1月 買わない
- 2月 スプリングコート(色・ブランド)〇〇〇〇〇円
- 3月 買わない
何月に何のアイテムを買うのか?
どのブランドの何色のアイテムを買うのか?
いくらのアイテムを買うのか?
何枚買うのか?
これらをあらかじめ年度当初に決めておきます。
かなり細かいと思う人もいるでしょう。
それは「計画」ですから、このくらい決めないといけません。
そもそも洋服をたくさん買ってしまう人の傾向として、自分の持っている洋服を把握しきれていません。
買い物計画を作成するためには、まず自分の持っている洋服を把握してください。
そもそも洋服は、今の手持ちの中で足りないアイテムだけを買い足せばよいはずです。
それなのに欲しいものを次々を買ってしまうからお金がなくなるわけです。
他にも、1年間でたまに発生する支出があります。
それらも時期と金額をあらかじめ洗い出しておけば、何月にいくら出ていくということが分かりますから、慌てる必要もありません。
買い物計画を作成するメリット
このように買い物計画を立てることがなぜお金を貯めるのに効果的なのでしょうか?
1.ムダ遣いの抑止力になる
なんといっても最大のメリットは、ムダ遣いの抑止力になることです。
計画を作成した以上、これは達成すべき目標となります。
目標を達成することは、すなわち計画外の買い物はしないことを意味します。
よって、目標を達成しようとすれば、余計な買い物はしないよう意識が働くようになっていきます。
2.1年後の貯蓄額が分かる
各月で何にいくら使うか計画をしっかり立てることができると、最終的に1年後に貯蓄がいくらになっているかまで分かります。
そもそも会社に勤めていれば、事業計画があって、年間で経常利益がいくらになるとか分かってますよね?
会社でできることなら家計でもできるはずです。
まとめ
以上『本気でお金を貯めたいなら、1年間の買い物計画を作成すべし』でした。
お金を貯めるためには、支出を抑える工夫が必要です。
その方法の1つとして、買い物計画を立てることで、余計なものを買わないようにしてみましょう。
1年間でお金がどのように動くのかも明確になります。
お金を貯められずに困っているのであれば、買い物計画にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。