【書評】投資に踏み出せない人のための不労所得入門

【書評】投資に踏み出せない人のための不労所得入門

今日は週末に読んだ本の書評です。

今回の本はこちら。

『お金持ちの教科書』などの著書がある、不動産投資で成功した加谷珪一氏の最新著作です。

不労所得とは"お金を稼ぎだせる仕組み"のこと

まず、世の中には本当の意味での不労所得、つまり何もしないでお金を稼ぐという完璧な方法は存在しないと否定しています。

大半の人は、この勘違いをしていますから、この点の理解は重要かもしれません。

「不労所得」とは、労働しなくても毎年、一定の金額を稼ぎ出せる仕組みのことを指します。

そして、稼いだお金自体がさらなるお金を稼いでくれるという、お金がお金を呼ぶ仕組みこそが"究極の不労所得"であるとしています。

ちなみに筆者曰く、不労所得の代表格と思いがちな印税は、よほどのレベルの作家でなければ儲からないそうです。

本書では、いろいろな不労所得を得る方法を紹介していますが、こうした手法を検討する際には、究極の不労所得と比較して、何が犠牲になっているのかを明確にし、それが自分にとって合っているのかを検証することが重要だとしています。

究極の不労所得とはいかずとも、何らかの妥協ができれば、もう少し簡単に不労所得を得ることができます。

妥協すべき点は以下の3つです。

  • ①多少の労働は行う
  • ②ある程度のリスクを取る
  • ③リターンが少ないことを受け入れる

また、労働もしたくないし、リスクも取りたくないという場合は、生活をコンパクトにすることも重要です。

多少の労働と少ない金額についてうまく妥協するためには、自分の好きなことを副業にするという選択肢もあります。

とりあず、何でもよいので最初の一歩を踏み出しましょう。

ネット時代の不労所得

1.ブロガー/ユーチューバー

ブロガーやユーチューバーは不労所得を得ているかというと、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。

人気になれば生活費のほとんどを稼ぐことができますから、一つの不労所得と見なすこともできます。

しかし、人気を得るようになるまでには並大抵のことではなく、かなりの努力が必要となります。

中には不眠不休で記事をアップするブロガーもいますから、そうなると不労所得とはとても呼べません。

副業として、本業の足しにするレベルの収入でよいのであれば、ブロガーは非常に魅力的です。

初期費用がかからず、自分の好きな時間に記事をアップできるからです。

一般的なブログであれば、1ヶ月に10万ページビューあれば、2万円から5万円稼げるようになります。

そのためには、グーグルの検索エンジンで上位に来るコンテンツをたくさんアップするという、「量」と「質」が重要になります。

書きたいことを徒然なるままに書いているようなブログでは、いつまで経っても収益化は無理でしょう。

今後は、ブログではなく動画が主流となる可能性も十分考えられます。

マメな性格で、地道に記事や動画を上げ続け、読者・視聴者を意識してコンテンツを作り続けられる人であれば、収益化できるでしょう。

2.せどり

最近特に注目されているのが、せどりです。

メルカリは特に人気で、毎月10万円以上稼ぐ人もいます。

フリマは、実はビジネスの基本中の基本で、他人が買いたいものを出品し続ける必要があります。

最も大事なことは「仕入れ」です。

どこから、いくらで商品を仕入れるか。

仕入れが上手くなれば、商売の7割は成功したも同然です。

アイデア次第では、タダ同然のものを売れたりします。

そのため、仕入れや商品に関してアイデアが出せる人であれば、せどりが向いているとしています。

3.会員ビジネス

最近増えてきたのが、ネットを使った会員制ビジネスです。

会員ビジネスの代表は、オンラインサロンです。

ホリエモンや西野亮廣など、著名人が開催して、大きな収益を上げたことで知られています。

オンラインサロンを運営して収益を上げるためには、会費を払って参加している人の満足度を高めていく努力が必要となります。

コミュニケーションが好きで、特定のジャンルに深い知識やカリスマ性のある人であれば、お金になる可能性がありそうです。

4.リース/レンタル

近年、「シェアリング・エコノミー」という言葉を聞く機会が増えてきました。

「シェアリング・エコノミー」とは、ネットを使って人やモノ、サービスを多くの人で共有する仕組みのことを指します。

民泊という言葉も耳にする機会が増えましたが、民泊もシェアリング・エコノミーの一種です。

物件だけでなく、モノや車などを貸すことで収入を得る方法もあります。

ただ、現状を見る限り、モノのレンタルサービスでは、大きく儲けようとせず、自分の所有しているモノの範囲内で行えば、効率の良い不労所得になる可能性はあります。

投資による不労所得

1.ギャンブル

お金を稼ぐ方法には、ギャンブルもあります。

競馬、競輪、競艇、パチンコ、パチスロなど。

しかし、ギャンブルは継続的に利益を上げることがほぼ不可能。

よって、お金を稼ぐ目的でギャンブルをする合理的理由はありません。

2.株式/FX

株式市場が好調な昨今、投資に注目が集まり、自ずと稼いでいるトレーダーにも注目が集まります。

投資手法は長期・短期、どちらにせよ儲けている人はいます。

ただ、筆者曰く、短期のトレーダーについては、不労所得とは正反対の場所にいるとしています。

勝つためには、相当な努力が必要だからです。

一方、長期投資の場合、手間はかからないため、副業としてはアリかもしれませんが、利益は大きくなく、豊富な資金がなければ、大きな利益は生み出せません。

株であれば、早めに参入することも大事です。

一方、FXはギャンブル性が高いです。

為替は、全員が何らかの形で儲かったという結果にはならず、必ず誰かを出し抜かなければ利益を得られない仕組みになっています。

結局、株式/FXで儲けられる人は、ハイリスクに耐えうる胆力がある人なら短期でも、長期なら長いスパンで投資を考えられる人ということになりそうです。

3.不動産

ここ10年で不動産投資が一気にブームとなりましたが、ここは筆者の専門領域です。

まず不動産投資は、すでに多額の資産を持っている人に有利なゲームであると指摘しています。

不動産投資で大きな利益を上げるには、以下の2つの工夫が必要です。

  • ①利回りが高く、かつリスクの低い物件を選び出すこと
  • ②多数の物件を所有し、ポートフォリオを構築すること

そして、最終的に投資を成功させるためには、出口をどう確保するかが重要なポイントであるとしています。

また、最近ブームとなっている、少額でも不動産投資を始めやすい「ワンルーム・マンション」投資は、意外と難しいとも語っています。

結局、1戸では大した収入も見込めないため、銀行から借り入れを行い、複数戸に投資しなければならず、もはや1棟買いと変わりません。

不労所得を形成するための手段としては、あまり適さないのではないかと指摘しています。

結局、不動産が好きかどうかが明暗を分けるのではないでしょうか。

億り人の発想、サラリーマンの稼ぎ方

1 億り人

普通のサラリーマンが理解しておくべき"億り人"の考え方が紹介されています。

  • 本物の富裕層にとって使ってよいお金とは、資産が生み出したお金だけ
  • 富裕層はコストパフォーマンスに敏感
  • 会食にお金を惜しまない成功者が多いのは、多くのお金を投じても惜しくない人としか食事しないから
  • モノの価値は、流動性が武器になる

書評とは少しずれますが、貯金できない人は自分がなぜ貯金できないかを、ここからよく考えてみるべきでしょう。

2 サラリーマン

多くの人はサラリーマンですが、本書では最後にサラリーマンの価値を改めて考えています。

不労所得を得るためには、サラリーマンよりフリーランスや実業家のほうが有利。

なぜなら、自分の行動を自分でコントロールできるから。

しかし、フリーランスは生易しい職業ではありません。

一方、サラリーマンこそが究極の不労所得なのではないかと筆者は指摘しています。

毎月決まって給料が振り込まれるからです。

実は、会社に通っているだけで一定額のお金を稼ぐことができることは、とてつもない利権であるのです。

サラリーマンしか経験したことのない人だと、この事実には気づけないと思います。

より収入を増やすなら、副業という形になるでしょうが、それならまずは月5万円を目指しましょう。

ブログ、せどり、投資など、どの手段を取るにしろ、最終的には自分に合ったものを選ぶことが、成功への近道となりそうです。

まとめ

以上『【書評】投資に踏み出せない人のための不労所得入門』でした。

いかがでしたか?

「投資に踏み出せない人のため」とうたっていますが、結局投資にも触れていました。

不労所得入門の名のとおり、ずらっと不労所得を紹介している内容となっています。

ただ、「不労所得」という言葉に引っ張られてしまいそうですが、内容としては副収入を得たい人のほうが向いています。

現在サラリーマンをしていて、収入が増えずに悩んでいる人で、これからどうやって収入を増やしていくべきか、その方法として副収入を考えたい人なら、軽く読んでみてはいかがでしょうか?

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