NHKでFIRE特集『私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活』
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
たまたま検索して見つけました。
つまり放送を見ていません。
これまでのテレビのFIRE特集や紹介は「FIREとは?」といった内容でしたが、どうやら今回のNHK『クローズアップ現代』は異なるようです。
実際にFIREした3人を取り上げ、三者三様のFIRE生活を取り上げています。
理想とも言えるFIRE生活
一人目のFIRE達成者として紹介されたのは西野さん。
FIRE達成の投資手法は不動産投資。
収入については以下のように紹介されていました。
2022年の家賃収入はおよそ1億円。借入金の返済などを差し引いた、毎月80万円ほどの収入で暮らしています。
収入1億円はすごそうですけど、毎月80万円ということは手取りは1000万円程度ということでしょうか。
ということは借入金の返済が9000万円ということですから、はたして不動産投資っていかがなものかと思ってしまいます。
スーパーの正社員だった西野さんは、一念発起して不動産投資を開始。
天気が良ければ大好きなスノボに明け暮れる毎日を送っているそうです。
とても楽しそう。
おそらく世の中の多くのFIRE志望者が憧れる生活を送っていると言えるのではないでしょうか。
FIREは必ずしも幸せに直結しない
二人目のFIRE達成者は古川さん(仮名)。
上司のパワハラに嫌気が差し、一心不乱にFIREを目指したそうです。
結果として株式と不動産で働かずとも毎月90万円の収入を得るに至りました。
しかし、です。
前述の西野さんとは異なり、特段やることもなく、テレビや読書で時間をつぶす毎日。
気持ちを立て直すべく、心理カウンセリングを受ける日々を送っているそうです。
要するに、やりがいのなさに戸惑っているのです。
さらに三人目のFIRE達成者のあんぱんさん(仮名)。
2年前にFIREを達成したものの、テレビの画面に映し出されるのはスーツにネクタイ。
面接に向かう姿でした。
株で6000万円を築いてFIREし、ゲームや旅行など好きなことだけする日々を送る中であることに気づいたそうです。
「自分が成長していないのが悲しい」
会社を辞め、仕事を離れたことで働くことに対する考え方が変わったようです。
「僕はコツコツ頑張ることが好きで、前に進んでいる感覚がほしい。働いたほうが自分も成長できる。結局、自分の幸せってそこにあった」
あんぱんさんはその後金融業界に再就職が決定。
仕事を全力で楽しむのがこれからの人生の目標だそうです。
FIREは自分の生き方・働き方を見直す機会
世の中にはFIREを本気で目指している人がたくさんいると思います。
そんな人たちにとって、今回の番組はFIREに対する考え方、そして今後の生き方を見直す良い機会なのではないかと思いました。
昨年後半から「FIRE卒業」が話題となりました。
単に資産減の結果FIRE生活を続けられなくなった人だけでなく、FIRE生活に飽き、会社に戻った人たちも一定数いたようです。
私はFIREに対し、常に「やりがいが必要」と語ってきました。
会社を辞めて24時間365日を自分で使い切るとなると、これはなかなか難しいのです。
本当に自分のやりたいことが明確になっていないと、ただ単に時間を持て余すだけ。
多くの人は「仕事を辞めたい」という後ろ向きな理由でFIREを目指しているはずです。
しかしその理由ではFIREしてから路頭に迷うことになります。
そして仕事を辞めてから、自分にとって「働くこと」とは一体何だったのか?を真剣に考えることになるのです。
本来であれば多くの収入を得られているであろう仕事を辞める前に考えなければならないはずです。
残念ながら大半の人間は〇〇なので、そのときは気づけないのです。
そして後になって、自分がその境遇に陥ったとき、初めて真剣に考えるのです。
たまに「FIREにやりがいなんていらない」といった論調を見かけることがありますが、私は反対です。
FIREしたいのであれば何をしたいのかを明確に持っていたほうがよいと思います。
「会社を辞めたいからFIRE」ではなく「何かをしたいからFIRE」と考えるべきだと思っています。
何をしたいかが明確でない人は、古川さんやあんぱんさんと同じ末路を辿ることになるでしょう。
まとめ
以上『NHKでFIRE特集『私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活』』でした。
いかがでしたか?
FIREは目的ではなく手段です。
自分の人生において何をしたいのか、本当にやりたいことを実現するためにFIREするのが本来あるべき姿だと思っています。
FIREを目指す人は、FIRE後の生活を具体的にイメージしておくべきです。
イメージできない人はFIREしても、おそらく会社に戻ることになるでしょう。
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投資歴25年以上のパックンが最初から FIREを目指さしていません。