【重要】これから日本でFIREするならサイドFIREがおススメな理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はYoutubeで見かけたこちらの動画から。
昨年末に「FIRE卒業」というワードがトレンド入りするなど、下火になってきたFIREムーブメント。
投資益だけで生活していくなど簡単な話ではありません。
これは前から分かっていた話なのですが、あまりにも少ない資産で会社を辞めた人が多く、上手くいかなかったのでしょう。
だったら日本に適したFIREがあるだろう、というのが今回の動画です。
昨年末にアップされた動画で、紹介するタイミングが年明けになってしまいました。
紹介されている本はこちらです。
FIREを日本で達成するにはどうすればいい?
FIREを達成すると、仕事から解放され、自由に生きることができます。
しかし「FIRE卒業」に表れたように、投資環境が悪くなればあっという間に立ち行かなくなります。
また早く会社を辞めれば、将来受け取れる年金が少なくなるデメリットが日本には存在します。
FIREはアメリカ発の生活スタイルですから、日本に合わせた形で考えたほうがよいでしょう。
日本でFIREを実践するとなった場合、本書では「フルFIRE」ではなく「サイドFIRE」を推奨しています。
そもそもフルFIREを実現させようと思えば、まずは相当な金額を用意しなければなりません。
そしてフルFIRE達成後も強烈な節約生活をしなければ、生活を維持できないでしょう。
一方サイドFIREであればフルFIREほどの資産を必要としません。
また投資益のほかに一定の労働収入も発生しますので、生活は多少安定します。
ただフルタイム労働をするわけではありませんので、一定の自由な時間も確保できます。
選択する仕事によっては厚生年金に加入できる可能性もあり、特に年金制度が変更され、厚生年金加入の範囲が拡大されればなお加入の可能性が高まるでしょう。
そうなれば将来受け取れる年金額が増えますから、将来のゆとりも生じます。
私自身も完全リタイア志向ではなくセミリタイア志向です。
サイドFIRE(セミリタイア)は妥協案ではなく、極力負担を減らしてやりたいことをやる生き方なのです。
FIREの基本ルール
FIREの基本ルールといえば「4%ルール」が知られています。
「4%ルール」とは投資資産の4%以内のお金で生活し続けることです。
これはアメリカがベースになっていて、投資益が7%に対し物価上昇率が3%で、その差が4%となります。
つまり投資資産から取崩す金額が投資資産の4%以内であれば元本を減らさず生活できることになります。
例えば年間の生活費が300万円であれば、25倍の7500万円の資産があればフルFIREを達成できる計算になります。
しかし、「4%ルール」が机上の空論とは言い過ぎですが、毎年達成が難しいのは「FIRE卒業」からも分かるでしょう。
確かに「4%ルール」はアメリカの話であって物価上昇率の低い日本ならもっと少ない資産でも良いのではないかとの疑問が出てくるかもしれません。
しかし、物価上昇率が低かったのは従来の話。
2022年9月には3.0%まで上昇してきました。
フルFIREして投資益だけで生活していくには、現実的な話として最低でも7000万は保有しておきたいところです。
そして注意点としては、FIREしたいからといって無理なハイリスクな資産運用をしないようにすること。
フル投資ではなく最低でも1年分の預貯金は確保しておくこと。
サイドFIREなら労働収入がありますから、いかに生活が安定し、フルFIREより現実的な選択肢たりうるかもご理解いただけるかと思います。
自分に合ったFIREを考えよう
そもそも、なぜあなたはFIREしたいのでしょうか?
会社を辞めれば、自由な時間が圧倒的に増加します。
その時間を使って何をしたいのでしょうか?
もしかして、ただ会社を辞めたいだけになっていませんか?
せっかく自由な時間が確保できても、やりたいことがないのであれば、ただの時間の無駄遣いです。
サイドFIREして生じた自由な時間があなたの人生を有意義なものにしてくれるイメージは湧いていますか?
時間の無駄遣いとならないようにするためには、タイムバケット(死ぬまでにやりたいことリスト)を作成して、自分が何をしたいかを可視化しておくとよいでしょう。
そして、やりたいことを年代ごとに振り分けておくとよいでしょう。
年老いてしまっては激しく動くことなどできなくなりますから、年齢に合わせてやりたいことを並べておけば目標も立てやすいはずです。
あとは自分がどのようなサイドFIRE生活を送ろうとしているのか具体的にイメージし、目標設定すべきです。
何歳でサイドFIREを達成したいのか?
住む場所はどこか?
サイドFIREのために資産はいくら必要なのか?
達成後の生活はどれくらいの費用が必要か?
達成後の仕事は何をするのか?
FIRE計画を実行し続けるためには事前に検討しておかなければならない事項はたくさんあるのです。
投資環境が悪くなり、投資益を得られなくなることも想定し、無理のない計画を策定しておけば「FIRE卒業」などせずに済むはずなのです。
まとめ
以上『【重要】これから日本でFIREするならサイドFIREがおススメな理由』でした。
いかがでしたか?
「FIRE卒業」のトレンド入りは私からすれば単なる無謀な「似非FIRE民の退場」でしかありません。
しっかりと計画を立て資産を築き、40代後半以降の現実的なサイドFIRE生活を目指せば、大失敗は無いはずです。
仕事から逃れ、早くFIREしたい気持ちは理解できますが、焦らずじっくり大きな資産を形成していったほうが長期的に見たFIRE生活成功を手に入れられるでしょう。
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