FIRE志向者は要注意!実際に達成者が語る「FIREなんて負け組」
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
朝日新聞の「AERA dot.」に掲載されたFIREに関する記事です。
「FIREなんて負け組」というタイトルが衝撃的ですよね。
FIRE志向者にとっては無視できません。
一体どのあたりが負け組なのか、記事の中身を見ていきましょう。
少額FIREで資産は維持できるのか?
記事の中の一節を読んで、今回の記事の方向性は垣間見えました。
その一節がこちら。
FIREといえば1億円というイメージがあったが、ここ最近のSNSを見ると金額のハードルが下がっている。資産2千万円台で「3千万円の目標には少し早いですが、FIREします」という人も存在する。「理想は3千万円。2千万円台でも、まあOK」の雰囲気がある。
資産2000万円でFIRE?
FIRE志向の私でもさすがにいかがなものかと思います。
今回の記事の指しているFIREは「少額FIRE」のようです。
「理想は3000万円」の時点でなかなかの低さだと思いました。
そして今回の記事で気になったのは、何と言ってもこの一節です。
資産2千万~3千万円に対して年率平均5%程度の上昇を見込んでいる様子。必要に応じて、少しずつ引き出すことも考える。
年率5%は長く投資を続けていると、投資信託の積立投資でも十分可能ではあります。
しかし、一方でこの人はリーマンショックを始めとする大暴落と株価の低迷を経験していないのだろうとも推測できます。
コロナショックは?と考える人がいるかもしれませんが、あんなに短期間で回復するのは暴落ではないです。
私の中ではノーカウント扱いにしています。
リーマンショック級の大暴落の恐怖を知っていれば、おそらくこれほど低資産でのFIREとは考えないような気がします。
実際、記事の中では資産のシミュレーションをしており、暴落を経験すると資金が枯渇するという検証結果になったようです。
「若気の至り」とも言うべきでしょうか。
若ければ若いほどFIRE後の人生は長くなるのですから、資産は多いに越したことはありません。
実際にFIREした人が語る「FIREなんて負け組」
では億の資産を作りFIREを達成した人は一体どのように考えているのでしょうか?
記事では「FIRE:投資でセミリタイアする九条日記」の九条さんが登場。
自身のFIRE観について語っています。
まず資産に対する考え方がこちら。
「40代の早期退職に必要なお金は『自分の年間生活費の20倍』と考えていました。年300万円で暮らせるなら6千万円。500万円で暮らせるなら1億円、という感じです」
九条さんは子供もいるため、FIREするなら多額が必要と考えていたのではないでしょうか。
そもそも仕事が楽しく、FIREなど考えていなかったようです。
40代に入ってから早期退職を考え始めたようですから、年金の受給開始年齢である65歳まで約20年。
だから単純計算で「年間生活費の20倍」ではないかと推測します。
そして大事なのは次のコメントです。
「ここ5~6年は、何に投資しても上がる相場だったので、下げ続けるときの怖さを本当の意味でわかっていない人がいるかもしれません。ちなみに20年のコロナショックなんて、暴落のうちに入りません(笑)」
私が先述したことと似たようなことを語っています。
株価が上がらない経験をしたことがない人ばかりですから仕方ありません。
実際に痛い目を見ないと分からないでしょうから、いつか来たときにどうなるかを見てみましょう。
そして「FIREなんて負け組」という発言が飛び出すのですが、負け組である理由がこちら。
「社会や組織に属すれば、給料や今年の売り上げ、利益……何かしら競争があります。早期退職は、そういう勝ち負けの土俵から降りることなんです。もう、何も気にしなくていい。数字もノルマもない。自由。そこが根幹だと思います。働いている人より偉くもないし、必ずしも憧れるようなものでもない」
個人的には一概に「FIREが負け組」とは思わない
頭の良い方なのでしょう。
非常に客観的に物事を見ています。
ただ、世の中の大半の人は本音では「働きたくない」と思いながら、生活していくのに必要なお金を得るために働いています。
「やりがい」とか言ってますけど、後付けですよね。
特に億単位の資産を作ってフルFIREを達成した人は、完全な「勝ち組」でしょう。
実際、九条さんも次のようにコメントしています。
「ただ、資産数千万円で会社を辞めることを否定はしません。辞めてみてもいいと思いますよ。僕自身、束縛から抜けたときの自由な気持ちは最高でした」
やはり会社を辞めたときに解放感と言ったらこの上ないのです。
嘘偽りのない本音だと思います。
だからこそ私も早期リタイアを目指しているのです。
ただし、FIREは達成したらゴールではありません。
会社を辞めたら、それは新たなスタートラインに立っただけです。
だから私はFIRE達成者を全く評価していません。
まだ何も成し遂げていないのですから。
FIRE達成者の評価はその後の人生を見てみなければ評価しようもないのです。
まとめ
以上『FIRE志向者は要注意!実際に達成者が語る「FIREなんて負け組」』でした。
いかがでしたか?
「負け組」とはFIREを自虐的に捉えたような発言でした。
的を射た発言であるとも思いますが、会社が嫌な人からすると受け入れ難かったかもしれません。
私はFIREは勝ち組の特権だと思います。
ただし勝ち組と評価するのは、あくまで億単位の資産を築いてのフルFIREだけです。
2000万円程度のFIREは推奨できません。
もう少し資産を上乗せしてからの決断で良いのではないでしょうか。
以下関連記事です。
FIREしたい人々へ向けて、実際に40代で引退した方からのアドバイスです。
元三菱サラリーマンはFIRE後も順調に資金を増やしていました。サイドFIRE志向だったのが大きいようです。
今回の記事でも登場した「FIRE:投資でセミリタイアする九条日記」の九条さんが大切なことを語ってくれました。