FIREしないという選択。総資産1億円超えでも会社を辞めない理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
楽天証券のメディア「トウシル」に掲載されたFIREに関する記事です。
FIREと言っても早期リタイアしたのではなく、むしろリタイアしないという選択をした人のお話しです。
会社を辞めないことにもメリットがあり、悪いことでもないという事例もご紹介していきます。
今回の主役は、「なのなの」さんという会社員兼業投資家です。
大学時代から株式投資を開始し、資産1億7,200万円を実現しています。
迷走して辿り着いた「高配当株投資」
「なのなの」さんの投資手法は「高配当株投資」のようです。
投資を始めたのは、なんと大学1年生から。
子どもの頃からのお年玉やアルバイトでためた30万円で商船三井の株を買ったとのこと。
すごいですね。
その後もアルバイトで稼いだお金で株を買い続けたようですが、なんとなく買い、なんとなく売っていたため赤字続きだった模様。
転機は就職してから。
「なんとなく売買」では利益は出せないと気づき、ようやく投資手法の勉強を始めました。
そこで辿り着いたのが高配当株投資でした。
2008年まで赤字だったものの、2009年から投資手法を変え、その結果赤字を脱出。
それ以降の資産は基本的に右肩上がりで増えていったのでした。
なのなのさんの資産推移が紹介されていますが、2011年の段階で1,100万円あります。
投資で赤字が続いていたはずなのに、すごいです。
2013年からはアベノミクスの追い風に乗り、一気に資産が増え始めました。
そして2021年に「億り人」となり、現在に至っています。
最新の年間配当収入は512万円とのこと。
投資は「趣味」と語っていますから、今後も投資を続けて、資産を増やし続けるのでしょう。
兼業投資家は人生の選択肢が増える最強の生き方
年間の配当が500万円以上ということはサラリーマンの平均年収をも上回っています。
これならいつでもFIREして何ら問題なさそうです。
しかし、なのなのさんはFIREという選択はしていません。
一体なぜでしょうか?
不労所得を得たことに対するメンタルの変化については次のように回答しています。
最悪、今、会社をクビになっても生きていけると思えるので、かなり安心感があります。「まあ、何とかなるだろう」と思うと、会社員ライフも、ストレスを感じにくくなります。その精神的余裕が投資にもよい相乗効果をもたらしていると思います。
なるほど、いわゆる「ダブルインカム」の状態が良いということのです。
給料と投資収入、つまり「兼業投資家こそ最強」という考え方のようです。
サラリーマンを辞める時期については次のように回答しています。
定年まで働くのがベストかどうかは人それぞれですが、投資をすることで人生の選択肢は広がるとは思います。FIRE(経済的に自立して早期退職する生き方)がブームになっていますが、個人的には、社会貢献や社会との接点という観点から会社員も捨てたものではないと思っています。
ここまで読む限り、そもそも「会社を辞めたい」という負の感情も持っていないように見えます。
だからこそFIREという選択肢自体が現時点では無いのでしょう。
ちなみに資産は10億円まで増やしたいとさえ語っています。
兼業投資家を続けなければ達成は不可能と言える目標です。
「兼業投資家」はFIREの代替案となりうるか?
記事では触れられていませんでしたが、「なのなの」さんは仕事が嫌になるほどのストレスは感じていないのだと推測されます。
そして、会社から得る給料が追加投資の原資となるわけですから、会社を辞める選択肢など現時点ではありえないのだと思います。
その意味では、「FIREしたい」と考えている人の多くは「仕事が嫌」「会社が嫌」なのでしょうから、兼業投資家はFIREの代替案になりません。
FIREは極端です。
いきなり収入を断つわけですからリスクも大きいです。
「会社から逃れたい」という想いが強すぎるような気がします。
だったら「転職」ではダメなのでしょうか?
今の上司、会社、仕事が嫌ならば、環境を変えることで、収入は一定額キープできます。
そして給料を投資に回し、さらに資産を増やしていけます。
そもそもFIREは目的ではなく手段のはずです。
FIREして何をしたいのか?
会社を辞めて何をするのかが明確にならない限り、会社に居続け、資産を増やし続けるほうが賢明ではないかと思っています。
まとめ
以上『FIREしないという選択。総資産1億円超えでも会社を辞めない理由』でした。
いかがでしたか?
1億円以上の資産があっても会社を辞めないという選択肢もあります。
当ブログでは何度も語っていますが、3000万円程度でのFIREはいかがなものかと考えています。
もっと資産を増やしてからでも遅くはありません。
「仕事が嫌」の解決策は転職などがあります。
FIREは問題解決策の万能な答えではないことを理解しておくべきではないでしょうか。
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