【老後は結局いくら必要?】「どれだけ貯めるか」より大事なこととは?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

今回の媒体は「MBSニュース」ですから、テレビ番組で放送された内容を記事化したものと思われます。

6月13日に参議院で「改正・年金制度改革関連法」が可決・成立したことで、老後資金に関する特集が組まれたようです。

「昨今の状況を鑑み、どれだけ貯蓄が必要なのか」といった老後の「年金」や「お金」について、専門家の意見を交えて放送されたものがまとまっております。

還暦迎える人の30%が「貯蓄100万円未満」

まずは現在の60歳の経済状況から確認していきましょう。

PGF生命が今年5月に公開した調査結果によると、2025年に還暦を迎える男女2000人のうち「貯蓄額が100万円未満」と答えた人の割合は30%で、2018年の調査開始以降、最多だということです。

貯金100万円未満がそんなに多いはずがない、と思いたいところです。

しかし、「家計の金融行動に関する世論調査」だともっと衝撃的な数字になっています。

下のグラフは50代の金融資産非保有世帯も含むデータです。

先の調査は「2025年に還暦を迎える男女」ですから、還暦直前の人を含むということで50代のデータをご紹介します。

これだと「金融資産非保有」が最大の階級となり、「100万円未満」が2位ないし3位の階級となっています。

単身世帯だと「金融資産非保有」と「100万円未満」を合計すると50%を超えます。

同じ50代として、にわかに信じられません。

60歳以上が抱える経済面の不安とは?

次に60歳以上の人が抱える経済面の不安をご紹介します。

番組内でも紹介されていた内閣府実施の「令和6年度 高齢社会対策総合調査」の結果を引用します。

不安の内容回答率
1物価の上昇74.5%
2収入・貯蓄が少ない47.1%
3転居・老人ホームの入居費用43.1%
4災害で被災41.5%
5自分・家族の医療・介護費用36.6%

1位は「物価の上昇」で、74.5%もの人が回答していました。

昨今の経済事情を色濃く反映しています。

あとは横並びといった感じでしょうか。

「収入・貯蓄が少ない」などは、なんとかすればいいのに、としか思わないです。

結局「老後資金」はいくら必要なのか?

お金を貯める努力はしないけど、お金が不安。

なんとも妙な矛盾のようなものを感じますが、これが世間一般の現実なのかもしれません。

では結局、老後にはどれだけのお金が必要なのでしょうか?

2019年には「老後2000万円問題」が登場し、一躍話題となりました。

しかし、このときの計算のベースになった1ヶ月の赤字額5.5万円は、最新2024年の調査結果では3.4万円に縮小しています。

よって、同じ計算式に当てはめると老後に必要な額は「1226万円」となります。

では、貯める金額は1226万円でよいのか、と問われれば、「NO」と答えざるを得ません。

なぜなら、老後に必要なお金は人それぞれがどのような老後生活を望んでいるかによって変わるからです。

よって、老後に本当に必要な金額は各自が自分で計算しなければならないのです。

もう一つの要素としては、「年金」があります。

「老後2000万円問題」のときは夫婦二人世帯の平均を基準に計算されていますが、もらえる年金額も世帯ごとにまちまちです。

単身世帯ならさらに金額が変わります。

年金収入の範囲内で毎月生活が可能なのであれば、老後資金は極論ゼロでも構わないわけですし、年金では足りないのであれば、不足すると思われる金額を貯める必要があります。

そもそも年金をいくらくらいもらえるかは「ねんきんネット」でちゃんと把握しておかなければなりません。

「どれだけ長く働けるか」が重要

お金に関しては、住宅やら医療やら他にもいろいろな条件がありますが、ここでは割愛しておきます。

最後に、老後資金対策として何をすべきかです。

もちろん貯蓄し、その一部は投資するというのが昨今の常識とも言えます。

NISAやiDeCoといった制度も充実しており、以前より投資を始めやすい環境が整備されました。

それでも老後のお金が不安という人は、「長く働き続ける」ことこそが解決策となるのでしょう。

働き続けて収入を得続ければ、家計は絶対に助かるはずです。

そして、そのベースとなるのが「健康」です。

いくら長く働きたいと望んでも、体が動かなければ働けません。

私はモチベーションを維持できないので、老後まで働く気はありません。

こういうタイプの人は、老後に必要なお金を計算し、よきタイミングでリタイアすべきです。

まとめ

以上『【老後は結局いくら必要?】「どれだけ貯めるか」より大事なこととは?』でした。

いかがでしたか?

お金の不安があるならば、即解決のための行動を起こすべきです。

最も早くできることは「支出の削減」です。

自分のお金の使い方に日々無駄があると気づけるかどうかで将来大きな差が生じることでしょう。

あとは、自分にとって必要な老後資金をちゃんと計算しておくことです。

長く働きたい人は働くのも選択肢ですが、体と心がいつまで保てるかは計算できないと思います。

それ故に、ある程度のお金は貯めておいたほうがよい、というのが私の結論です。

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