貯金2000万円の60代夫婦が地方移住の半年後に後悔した2つの想定外

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

地方での穏やかな老後生活――「自然に囲まれてのんびり暮らす」そんなイメージに心ときめく方は多いです。

でも、理想の裏には「ほんの些細な想定外」が潜んでいることも少なくありません。

今回は毎度おなじみ煽り系メディア「幻冬舎ゴールドオンライン」の「The GOLD 60」から地方移住の事例をご紹介します。

それでは記事の中身を見ていきましょう。

雄大な山を眺めながら暮らしたい

今回の記事の主役は西沢誠さん(仮名・67歳)と亮子さん(68歳・仮名)ご夫妻。

都内の分譲マンションで暮らしていましたが、娘さんが独立したのを機に老後の暮らしを見直すことに。

毎月28万円の年金と約2000万円の預貯金があり、趣味に費やせる余裕はあったものの、都会の喧騒からの開放を望んでいました

誠さんは山登り・亮子さんは家庭菜園と、自然を愛する共通点を持ち、誠さんの「雄大な山々に囲まれて暮らせたら…」という夢に、亮子さんも共感。

行政の相談会に参加し、現地を訪問して入念な準備を重ねた後、山梨県某所への地方移住を決断したのでした。

「理想の暮らし」にはしゃぐ夫婦だったが

移住当初、夫婦は賃貸の中古戸建て(家賃5万円)を選び、住まいには経済的・精神的な余裕を残しました。

窓からは富士山が見え、朝は小鳥のさえずりで目覚め、夫婦で自然の中を散歩する毎日。

空気のおいしさや静かな時間に、心が満たされます。

物価は生鮮以外で都会と変わらず、外食や交通費が減ったことで生活費全体はやや下がりました。

スーパーも車で5分と便利。

登山はより身近に、無理なく楽しめ、体力の向上も感じます。地元の人にも積極的に挨拶をして、次第に顔見知りが増え、ご近所から野菜のおすそ分けを受けるようになりました。

まさに「これだよ、これ!理想の暮らしだ」と感じた瞬間でした。

しかし、その理想的な日々は永遠ではありませんでした。

“想定外”は必ず起こる

まず1つ目の想定外は「近所のスーパーの閉店」でした。

代替のスーパーは車で30分も離れた場所になりました。

そのため、1回の買い物でまとめ買いをするようになり、必然的に大荷物になります。

そこで起きた2つ目の想定外が「奥さんの怪我」でした。

大型の買い物をして帰宅した際、亮子さんが玄関で転倒し、足首を捻挫する事態に。

そして、最寄りの病院では整形外科がなかったため、1時間近くかけての通院が必要となったのです。

秋の冷え込みが増す中、亮子さんは転倒の恐怖から外出を控えるようになり、徐々に引きこもりがちになっていきました。

それを受け、誠さんも登山に出かけるのをためらい、夫婦で山を眺めるだけの日が増えていきます。

移住から半年が経った頃、亮子さんが「やっぱり東京のほうがいいかな」と呟くのでした。

しかし、東京の家には娘家族が住んでいており、出ていってほしいとは言いづらい状況です。

ご夫婦の答えは、いまだ見出せていません。

地方は人口減少が加速する

現在の日本は人口減少のフェーズにすでに突入しています。

特に地方は人口減少のペースが東京と比較して早いです。

そのため、今あるサービスが今後も存続し続ける保証はどこにもありません。

分かりやすいのは今回の記事の事例であるスーパーでしょう。

近所の1店舗に依存すると、閉店リスクが極めて大きいです。

そのため、複数店舗の候補があるか、あるいはコンビニやドラッグストアが近くにあるか、といった点も調査しておくべきでしょう。

また、ネットスーパーの対象範囲かどうかも事前に調べておくとよいでしょう。

しかも、地方移住は常に自動車の問題がついて回ります。

しばらくは自動車で移動できるのでしょうが、いずれ運転は厳しくなります。

よって、徒歩圏内に何があるかもチェックしておくとよいでしょう。

そして、タクシーです。

東京の人はビックリするかもしれませんが、地方にいたらタクシーアプリに対応していないエリアはざらにあります。

さらに、近年の注意点としては野生動物も挙げておくべきかもしれません。

クマの被害のニュースが連日報じられていた時期もありました。

私の実家付近にも目撃情報が出たことがあり、子供の頃には聞かなかった話だったため大変驚きました。

「地方」もピンキリなので、事前の調査は綿密に行っておくことをお薦めします。

まとめ

以上『貯金2000万円の60代夫婦が地方移住の半年後に後悔した2つの想定外』でした。

いかがでしたか?

地方移住は理想の老後を描く大きな一歩ですが、そこには“ほんの些細な想定外”が潜み、日常に影を落とすこともあります。

西沢さん夫婦の体験は、「小さな変化が、大きな心の揺れにつながる」リアルな教訓です。

だからこそ、移住前には医療・生活インフラ・季節変化・コミュニティなど、さまざまな要素の事前調査を徹底し、想定外を想定内にしておく準備が不可欠です。

しっかりした備えこそが、安心できる老後の地方移住を支えてくれるのです。

以下関連記事です。

退職金を3500万円も受け取った真面目一徹の63歳元校長が半年で退職金を溶かす"やらかし"を犯してしまいました。

65歳で現役を退いた元教員の「夫婦で年金月38万円では足りない」というトンデモナイ大誤算のお話です。

月の年金19万円で、ある程度もらえているはずの66歳の元公務員男性が現役時代の後悔を語ってくれました。