【資産が激減】5000万円が一瞬で消え、転落する原因ワースト7

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

金融資産5000万円以上1億円未満の世帯は「準富裕層」と呼ばれます。

日本の世帯の中では上位10%に入る水準で、経済的には余裕があると見られる傾向にあります。

しかし、実はこの5000万円という資産は「守るのが難しい領域」でもあります。

実際、金融資産5000万円に到達した後で、資産を半減させたりゼロ近くにまで転落させてしまったりする人も珍しくありません。

そこで今回は、5000万円という大きな資産を築きながらも、その後に転落していってしまう原因を紹介していきます。

これから金融資産5000万円を目指す人も、すでに5000万円以上の資産を築いている人も、ぜひ参考にしてください。

それでは具体的な原因を一つずつ見ていきましょう。

1. 油断から来る浪費

資産5000万円から転落する原因1つ目は「油断から来る浪費」です。

資産が5000万円を超えると、「もう十分資産を築いた」という感覚に陥り、危機感が薄れる人がいます。

それ故に、一転して資産を散財してしまい、一気に資産を失うパターンがあります。

例えば、定年退職や早期リタイアして、解放感に浸る余り、高級車の購入してみたり、豪華な旅行をしてみたりして、急激に散財する人がいます。

もちろん、気持ちは理解できます。

長年働き続け、そのストレスからついに解放されたわけです。

これまで溜まった鬱憤を一気に晴らしたいと思うのは、ある意味当然とも言えます。

また、一定以上の年齢に達していれば、あとどれくらい生きられるかは分かりませんし、体がいつまで自由に動くかも分かりません。

そのため、自由に動けるうちにいろいろな場所へ旅行しようとする気持ちもよく分かります。

しかし、使ったお金は戻ってこない以上、計画的に徐々に資産を減らしていくことが大事になります。

2. 無計画な住宅戦略

資産5000万円から転落する原因2つ目は「無計画な住宅戦略」です。

資産を貯めたタイミングで、より良い家への住み替えを図ろうとする人がいます。

そこで、資産の大部分を頭金に使うため、手元の資金が激減します。

さらに、高額な住宅ローン返済と管理費・固定資産税が加わり、住宅費が生活費の大半を占めてしまうことになります。

確かに家は、人生最大の買い物であり、人によっては豪華なマイホームの購入が人生の夢であるかのようになっている場合があります。

しかし、5000万円という資産は、都心や高級物件においては頭金としても不十分なケースがあります。

その結果、高額な住宅ローンを組むことになり、その返済に苦しむことになります。

よって、対策としては身の丈に合った物件と現実的なローンを組むこととなるのではないでしょうか。

また、中には、地方移住を決断し、地方に住宅を購入する人もいるようです。

しかし、移住後に馴染めず、都心に戻ってくることになり、せっかくの住宅購入が無駄になるパターンが散見されます。

地方移住は慎重な検討が必要です。

特に高齢期の場合、生活の足となる自動車が必須の地域が多く、免許返納後の生活設計が課題となります。

また、雪国の場合は除雪などの負担も考慮すべきでしょう。

3. 利回り追求に走った投資の失敗

資産5000万円から転落する原因3つ目は「利回り追求に走った投資の失敗」です。

大きな資産を築くためには、投資の力を借りていた人も多いはずです。

そして、資産をさらに増やしたい、できれば働かずに生活したいという欲から、無理な高利回りを追い求め始め、結果として資産を失ってしまうことがあります。

例えば、高リスクな金融商品として知られるものに手を出すことです。

よくあるもので言えば、ヘッジファンド、信用取引、仮想通貨、レバレッジ型投信、FXなどでしょうか。

これらの商品は、極めて高いリスクを伴うため、資産の大部分を投じるべきではありません。

資産の一部を投資するサテライト的な扱いに留めることで、失敗したときの致命的な損失を回避できます。

また、借入を行い、不動産などに投資するといった手法もあるでしょう。

借金も上手く利用して、回収できればよいのですが、慣れていない人は身の丈に合った投資手法に留めておくべきです。

何にせよ「足るを知る」ことは大事です。

資産を増やしたい気持ちは理解できますが、何のための資産形成なのか、どのくらいの資産を築きたいのか、といった目標を見失わないようにしたいところです。

4. 特殊詐欺による資産消失

資産5000万円から転落する原因4つ目は「特殊詐欺による資産消失」です。

最近は詐欺の手法が巧妙になってきており、実際に被害は拡大しています。

令和6年(2024年)における特殊詐欺の実態は次のとおりです。

・特殊詐欺の認知件数:2万1,043件(前年比10.5%増)
・被害総額:718.8億円(前年比58.8%増)
・うち65歳以上の高齢者の被害認知件数:1万3,738件
・法人被害を除いた総認知件数に占める高齢者の割合:65.4%

資産の多い人が狙われる故に、どうしても高齢被害者の割合が高くなっています。

例えば、「絶対に儲かる」「元本保証・高利回り」を謳う、未公開株や非正規のファンドに精査なく高額な資金を投じることは資産の即時消失を意味します 。

詐欺師は、「あなただけに特別」と排他的な投資機会を装い、知識が不足している準富裕層の貪欲さを刺激します。

最近ではSNSを経由した勧誘や複雑な金融商品を模倣した詐欺手法が登場し、多くの人が欺かれています。

結果として、数千万円単位で資産を失う事例も多々発生しています。

騙されないようにするには、正しい投資のリテラシーを身につけるほかありません。

また、詐欺に騙される原因の一つは欲でしょうから、必要以上のお金を求めすぎないことが必要なのでしょう。

5. 家族・親族からの多額の無心や援助

資産5000万円から転落する原因5つ目は「家族・親族からの多額の無心や援助」です。

多額の資産を持っていると、家族や親族の「財布」になってしまう危険性があります。

例えば、子供の住宅ローンの肩代わりさせられたり、孫の学費を援助したり、親族の借金の保証人になっていたことで、資金が流出がすることになります。

また、子供から頼まれぬとも、おもちゃを買ってあげたり、旅行に連れて行ったりといったお金の使い方をする人もいるようです。

子供がいる人であれば、子供や孫を大事にしたいとの気持ちは十分理解できます。

しかし、物事には程度というものがあり、自分の生活が困窮する危機に陥るほど援助する必要はないはずです。

また、このような事態を引き起こす遠因となるのが、資産額を口外してしまうことです。

つい口を滑らせてしまい、資産額を身内に教えることで、一気に周辺人物たちの獲物と化してしまうのです。

これを防ぐには、資産額は誰にも口外しないのが一番です。

ただし、家族については判断の難しいところがあります。

例えば、家族に経済面で余計な心配をさせないために金額を伝えたつもりが、逆に無心されるなどということがあり得ます。

今のご時世ですから、「お年寄りはそれなりの老後資金を抱えているはず」と思われても仕方ありません。

そのため、誰にも言わず適当に誤魔化すというのが最適な対策かもしれません。

6. 病気による医療費の急増

資産5000万円から転落する原因6つ目は「病気による医療費の急増」です。

多額の資産を築いても、予測不能な「病気や怪我」というアクシデントには備えきれない可能性があります。

例えば、重篤な病気にかかり、保険でカバーしきれない先進医療が必要となり高額な医療費が発生したり、長期的な介護費用が発生する場合があります。

そして、運命を左右するは病気を発症する年齢のように思います。

早くに病気を発症すると、働けなくなってしまい、収入が途絶え、資産を取り崩し始める年齢も早くなってしまいます。

そのため、現役時代から健康を害さぬよう、食事や運動を始めとする生活習慣には注意が必要です。

例え健康に配慮しても、年齢による衰えは逃れることができません。

高齢に至ったのちに、判断力の低下によって悪質なセールスに押し切られ、資産を失うといった事例もあるため、あらゆる方面に注意を払う必要があります。

7.相続・贈与の失敗

資産5000万円から転落する原因7つ目は「相続・贈与の失敗」です。

法律面の知識不足・油断などから来る、想定外の支出が発生し、一気に資産を減らすことがあります。

例えば、家族間であっても、何も考えず安易に資金移動すると、そのやり取りの内容次第では、後になって贈与税の追徴課税を受けるリスク があります。

また、生前贈与を行った挙句、自分の老後生活が困窮するという本末転倒な事例もあるようです。

老後の生活がまだまだ見通しを立てられていないのに、贈与をしすぎてしまうのでしょう。

相続や贈与は一度決めると取り返しがつきにくいため、税理士や弁護士など、その道の専門家に相談しながら慎重に進めることが大切です。

その他の「気を付けたいこと」

その他にも大きな資産を一気に失わないよう「気を付けたいもの」があります。

私が特に意識しているのは、家族や友人の事業、住宅ローンなどに対し、安易に連帯保証人になったり、自分の信用や名義を貸したりする行為です。

万が一、主債務者が返済不能になった場合、残りの債務全額の返済義務が自分に及びます。

このリスクは5000万円という資産を一瞬で吹き飛ばす可能性があり、極めて危険だと感じています。

また、私は該当しませんが、結婚している人であれば「離婚による財産分与」は要注意かもしれません。

離婚時に、形成した資産の半分(またはそれ以上)を配偶者に分与することで、一気に資産が目減りします。

そこに慰謝料まで加算されれば、資産はさらに減少します。

さらに、裁判沙汰にでもなれば、複雑な離婚訴訟や財産分与交渉に伴う弁護士費用が高額になる恐れがあります。

そのため、結婚している人であれば夫婦関係には最善を尽くしておくとよいでしょう。

準富裕層はすごくない?

ここまで「資産5000万円から転落する原因ワースト7」を見ていただきました。

今回挙げたもので資産を失ってしまうなんて、準富裕層って大したことないのでは?と思われた方がいるかもしれません。

確かに、準富裕層は5000万円なら、1年で500万円も散財すれば、10年で無くなってしまうような金額です。

実際、準富裕層に到達したからと言って、特にこれといった劇的な変化もありません。

しかし、この金額がもたらす最大の恩恵は、『将来の選択肢』を大きく増やしてくれることです。

今すぐにどうこうということはありませんが、将来の選択肢が増えることほどありがたいことはありません。

あくまで5000万円という金額なりの選択肢ですが、仕事のペースを抑えたりすることも可能です。

よって、5000万円貯まったからといって、いきなり生活を大きくするのではなく、ほどほどに過ごしていれば、恩恵を受けることは可能なのです。

まとめ

以上『【資産が激減】5000万円が一瞬で消え、転落する原因ワースト7』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

【資産が激減】5000万円が一瞬で消え、転落する原因ワースト7

1.油断から来る浪費
2.無計画な住宅戦略
3.利回り追求に走った投資の失敗
4.特殊詐欺による資産消失
5.家族・親族からの多額の無心や援助
6.病気による医療費の急増
7.相続・贈与の失敗

5000万円という資産が一瞬で激減してしまう原因は、油断からの浪費、無計画な住宅購入、高利回り追求の投資失敗といった「心の隙」や「欲」に起因するものから、特殊詐欺や家族からの無心、病気といった外部要因まで多岐にわたります。

金融資産5000万円はゴールではなく、「転落のリスク」が顕在化しやすい危険な領域とも言えます。

大切なのは「守りの意識」で、「増やした資産をどう維持し、守るか」という視点が、このフェーズでは重要になります。

足るを知る、健全な危機感を持ち続ける、そして、詐欺や相続などへのリテラシーを高める。

これらが、これまでに築き上げた大切な資産を守り抜き、真の経済的安定を手に入れるための鍵となるでしょう。

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