キャッシュレス生活にすれば貯金が増えるわけではない
先日、クレジットカード会社の大手であるJCBの「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」の結果が発表され、「キャッシュレス派」の貯金の増加率が「現金派」に比べて2.7倍も高いことが明らかになりました。
今回はこの調査結果からキャッシュレスにするメリットを考えていきます。
1.キャッシュレス派は4割に
今回の調査結果では、キャッスレスを自認している人の割合が39.8%となり、昨年比で5.7ポイントUPしていることが分かりました。
注目は30代男性と60代男性が50%に達していることでしょうか。
なぜこの世代だけがこれほど高いのかは正直よく分かりません。
60代男性については、キャッシュレスではなくノーキャッシュでないことを願うばかりです。
2.昨年1年間で増やせた貯金額は、平均83.2万円で、現金派の2.4倍。
次に、昨年1年間で増やせた貯金額について調査したところ、現金派が34.2万円だったのに対し、キャッシュレス派は83.2万円となりました。
つまり、キャッシュレス派は現金派の約2.4倍を貯金したことになります。
これを男女別にみると、キャッシュレス派の男性は102.4万円、現金派の男性は45.8万円で、キャッシュレス派は現金派の2.2倍。
キャッシュレス派の女性は61.6万円、現金派の女性は23.3万円となり、キャッシュレス派は現金派の2.6倍を貯金していました。
男女ともにキャッシュレス派のほうが現金派よりも貯蓄できていることが分かりました。
3.家計に対する意識が貯金を増やす
しかし、キャッシュレス派のほうが現金派よりも貯蓄できているからといって、キャッシュレスにすべきという話にはなりません。
キャッシュレス派で貯金できない人もいれば、現金派で貯金できる人もいるからです。
要するに家計に対する意識があるかどうかが貯金を左右するわけです。
当ブログでは、貯金できない人についてはクレジットカードなどのキャッシュレスはやめて、現金を使うことを推奨しています。
これは現金のほうがお金を使うと、お金が減っていく感覚を実感しやすいからです。
クレジットカードはお金の使い方が下手な人が利用すると、手持ちの現金がない代わりに買い物に利用してしまいがち。
挙句の果てにはリボ払いに手を出してしまい、最悪の場合カード破産などということも。
だから、全面的にキャッシュレスを推奨することはできず、まずはお金を使いすぎないようにという話になるわけです。
また、いかにお金を貯めようかと真剣に考えているかも貯金額の差となって表れていると推測されます。
意識の高い人はお金を貯めるために、クレジットカードやスマホ決済、デビットカードを導入したり、スマホアプリで家計簿をつけたりと、新しいことにチャレンジしていきます。
そして、試した中から自分に合って、実際にお金が貯まると実感できたものを残していくという思考錯誤を繰り返していると考えられます。
4.ポイント還元があるからキャッシュレスはメリットあり
ただ、今後の流れを考えると、キャッシュレスにしたほうがよいでしょう。
なぜなら、そもそもクレジットカードなどのキャッシュレス決済にはポイント還元が存在しています。
ここ最近の値上げラッシュに加え、10月からは消費税率が10%にアップします。
支出増に対し、ポイント還元ができれば、若干ですが支出を抑える効果があります。
また、消費税率アップに合わせ、キャッシュレス決済の利用者についてはポイント還元する施策も打ち出されています。
したがって、確実にキャッシュレスの方がメリットを享受できる時代に入っていきます。
これまで現金でやりくりしてきた人も、キャッシュレス決済について勉強して、導入をしていかないと物価上昇・消費税率アップのあおりをモロに受けますから、貯金しづらくなってしまいます。
まとめ
以上『キャッシュレス生活にすれば貯金が増えるわけではない』でした。
全体的な傾向としてキャッシュレス派の方が貯金できているようですが、キャッシュレスにしても、結局家計管理ができなければ貯金はできません。
しかし、時代は変わります。
現金派でがんばってきた人も、時の流れを考え、キャッシュレス決済に取り組んでみてください。
<おまけ>
キャッシュレス決済の一つとして、クレジットカードがあります。
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