あなたはどっち?「倹約家」と「お金を使えない人」の特徴4選

 今日は、ネットで見かけたこちらの記事から。

 ある一定の貯金が貯まってくると、「この貯金を減らしたくない」という心理が働いてきませんか?

 その気持ち、すごくよく分かります。

 かくいう僕もその一人です。

 「増やしたい」という気持ちはもちろんありますが、それ以上に「減らしたくない」という想いのほうが今は強いです。

 将来的に減るのは自然の流れだとは思っていますが、あくまで現時点では、という話です。

 ただ、少し気になったのは、今回紹介した記事の冒頭部分です。

倹約家は、ちょっと違う見方をすると「ケチ」をエンジョイ出来るタイプ。一方、お金が使えない人は、「ケチ」をエンジョイできません。

 ケチをエンジョイって。

 じゃあ、僕もケチということなのでしょうか?

 まあ、貯金をたくさんしている人の大半はケチだとは思いますが。

 それでは、「倹約家」と「お金を使えない人」、この2つのタイプの人たちには一体どのような特徴があるのでしょうか?
 

倹約家の4つの特徴

 今回の記事で紹介されていた倹約家の4つの特徴はこちら。

■安い物を買うとワクワクする
■穴のあいた靴下を縫うのは当たり前
■食材をとことん使いきるのが好き
■もらう、ひろう、タダが好き

 うーむ。。

 これ、倹約家なのでしょうか?

 少なくとも、僕はすべて当てはまりません。

 物を長く使おうとする傾向はありますが、穴のあいた靴下は、なんのためらいものなく捨てています。

 何かイメージが違うような気がしますが、どうなんでしょう。

 僕が抱いている「倹約家」は、お金を使わない人というイメージです。

 最近では「ミニマリスト」という言葉が出てきて、最小限度のもので生活するという趣旨で使われています。

 「ミニマリスト」は、お金を使う箇所が少ない人という感じです。

 この区別だと、僕はどちらかという倹約家ではなく、ミニマリスト寄りです。

 お金を使わないわけではなく、お金を使いたいと思えるものがなくなってきているというのが正直なところです。

 要は「欲しいものがない」という状態に陥っています。

 あなたは自分のことが倹約家だと思いますか?
 
 

お金を使えない人の4つの特徴

 一方、お金を使えない人の特徴は、以下のとおりです。

■スーパーで値引きシールの貼っていない物を買うと罪悪感が
■プロパー(正規価格)で買うと後悔する
■何かをする為ではなく、お金を貯めること自体が目標
■お金が減る事が怖い

 本質的な問題は、3番目ではないかと思います。

 お金を貯めること自体が目標になってしまっている。

 だから、お金が減ることが怖くなる。

 となると、次の一節はなかなか適切な指摘に思えます。

倹約家が前向きに節約をこころがけているのに対し、お金が使えない人は「○○だからお金が使えない」「お金は使いたいけれど、使った後に後悔するのがイヤ」と、後ろ向きな理由でお金を使いません。

 要は、前向きなケチと後ろ向きなケチということでしょう。

 これならば最初にくらべて、倹約家とお金を使えない人の違いがしっくりきます。

 ケチはケチでも、後ろ向きのケチにはならないほうがいいです。

 お金を使わないのは目的がありますからよいですが、お金を使えないのは問題です。

 お金を使わないからお金が貯まるので、別にいいのではないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。
 
 

お金を使わないことのリスクとは?

 お金を使わないことには、お金は貯まれどリスクなどなさそうに思えますが、間違いなくリスクはあります。

 それは、「投資しなくなる」ことです。

 一つは、資産をさらに増やすための投資です。

 株式、不動産、近年なら仮想通貨やソーシャルレンディングなど、さまざまな投資の対象物があります。

 これらに投資することで、有している資産をさらに増やすことが可能です。

 もちろん減るリスクがありますが、それは投資につきものです。

 もう一つは、自分に対する投資です。

 本を読んだり、セミナーに参加したり、旅に出たり。

 自分を成長させる、キャリアアップさせるために自分自身への投資を特に若いうちはおこなったほうがよいです。

 どんな環境でも結果を残すことのできる自分になることが大事です。

 そのためには、自分への投資は欠かすことができません。
  
 

お金を使えなくする「不安」はどこから来るのか?

 お金を使えなくなってしまう原因である「不安」。

 その不安の正体は一体何でしょうか?

 記事では2つのタイプが紹介されています。

■「もし仕事がなくなったら」「もし何か起こったら」と考える人
■「住宅購入の頭金」「子どもが生まれたときの為の教育費」「親の介護のお金」「自分の老後」と、将来のお金を一気に貯めようとしている人。

 前者は、考えだすとキリがありません。

 「もしも」に備えることは、意外とムダが多いものです。

 その「もしも」の発生確率は、かなり低いからです。

 一方、後者は必ず起こりうるものです。

 よって、記事中でも紹介されていますが、優先順位をつけて対応することです。

 実際に起こりうるライフイベントは一体どれなのか?

 発生する順番、必要な金額を調べ、貯金をしておきましょう。
 
 

まとめ

 以上いかがでしたでしょうか?

 あなたは「お金を使わない人」でしたか?

 それとも「お金が使えない人」に陥っていませんでしたか?

 無理やりお金を使う必要はありませんが、ただのケチでは自分に返ってきません。

 何のためにお金を貯めているのか、その目的を明確にしてみてはいかがでしょうか?