家計改善相談の記事から見えてきた家計が赤字になる原因12選

 ネットでお金に関する記事を見ていると、毎週のように家計改善相談の記事を見かけます。

 「人の振り見て我が振り直せ」ということで、自分にも見直すべきポイントがあるのではないかとチェックをしていました。

 ただ、毎週のように見ていると、赤字家計に陥る原因には、一定のパターンがあることに気づいてきました。

 ということは、家計を改善するには、それらの記事から見えてきた赤字に陥る原因を把握し、自分に当てはまる項目があれば、それを改善すればよいということになります。

 では、家計改善相談の記事から見えてきた、共通する赤字の原因を見ていくことにしましょう。
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その1 家賃・住居費が高すぎる

 節約で最初に手を付けるのは固定費だとよく言われます。

 固定費の中でも最も大きなウェイトを占めるのが、住宅費です。

 賃貸の人であれば家賃、持ち家の人であれば住宅ローンです。

 例えば賃貸の家賃であれば、よく言われるのは「手取り収入の30%以内」です。

 しかし、家計改善相談の記事を見ていると、収入に対して家賃が高い人が多いです。

 特に収入が少ない段階では家賃のウェイトが大きくなりますから、30%ではなく25%以内に抑えていかないと、家計は厳しくなっていきます。

 持ち家を購入した人の場合では、高額の住宅ローンを組んでしまったために、その返済に苦しむパターンが多いです。

 直近でも、5000万円の住宅ローンを組んでしまったために、収入より支出が多くなってしまった家計相談の記事がありました。

 本来であれば、無理なく返済できる金額で住宅ローンを組むべきのはずが、返済能力を超えた住宅ローンになってしまっています。

 それでは生活が苦しくなるに決まっています。

 住宅ローンは長きに渡り支払いを続けることになるわけですから、夢を見るのは自由ですが、現実的に返済可能な金額にとどめるべきでしょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その2 通信費が高い

 よくある家計改善だと、まず改善ポイントに挙がってくるのが通信費です。

 軒並み1万円以上の通信費をいまだに払い続けている人がほとんどです。

 格安スマホであれば3000円前後で済むはずの今のご時世、通信費に1万円以上支払うのはナンセンスとしかいいようがありません。

 タイミングを見計らって、できるだけ早く格安スマホに乗り換え、通信費を削減すべきです。

 ちなみに格安スマホならUQ mobileがおすすめ。

 なぜなら、僕もユーザーだから(笑)

 何も不自由することなく、通信費を3,176円で済ませることができています。

 プラン次第では、もっと安く済ませることも可能でしょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その3 子どもの教育費・習い事にお金をかけすぎている

 子どものいる家庭の家計改善相談を見ていると、やはり親心なのでしょう、子どもにかけるお金が聖域となり、削減できない状況に陥っている家計が散見されます。

 一番は習い事。

 英語やスポーツ、学習塾などなど。

 親として、子どもにかける期待はよく分かります。

 しかし、それが家計の足かせになるとは、なんたる皮肉。

 いや、自分たちの家計の状況を考えれば、赤字になるほど子どもにお金をかけるのはいかがなものでしょうか。

 現実を見る必要もあります。

 すべて公立の学校に進学させることができたとしても、1,000万円程度のお金はかかります。

 私立になれば、それ以上です。

 となれば、習い事の数は減らすなどして、家計も守る必要があります。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その4 やたらと保険に入っている

 家計改善相談の記事を見ていて気づくのは、やたらと保険に入っている家計があることです。

 保険って、そんなに必要ですか?

 むしろ、不測の事態に備えて貯金をしておけばよいのではないのでしょうか?

 また、そもそも公的な社会保険が存在しているわけですから、わざわざ民間の保険に頼る必要はないと考える向きもあります。

 医療保険だけでなく、家族のことを考慮し生命保険に入っていたり、子どものための学資保険や老後のための年金保険など、実にさまざまな保険に入ることで、保険貧乏になっている家計を見かけます。

 保険に対する信仰だけは厚いというのがよく分かりません。

 保険に入る入らないの最終的な判断は個人によるとは思います。

 ただ、やみくもに入るのはいかがなものでしょうか。

 本当に必要なもの、最低限度のものにとどめ、家計を逼迫させないようにすべきです。

 自分でどういう保険を選ぶのが最適なのか分からないのであれば、保険の無料相談を利用するというのも手です。

 プロのアドバイスを聞いてみて、保険を精査するのも手でしょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その5 趣味にお金をかけすぎている

 家計改善相談を見ていると、「ここにお金をかけますか?」と感じることがたまにあります。

 それは娯楽費、趣味です。

 趣味は人生を充実させるものとして、ときに必要かとも思います。

 だから、全面的に否定をするつもりは、もちろんありません。

 しかし、趣味にお金を使いすぎているとなったら、話は別です。

 まして、家計が赤字になるほどとなれば、そこは我慢をする必要が出てきます。

 何事もほどほどが肝心です。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その6 食費が高すぎる

 たまに見かける家計が、食費が高すぎるというものです。

 外食が多いというのが最も多い理由です。

 まれに、こだわりの食材を買っていて、食費がかさみ過ぎたというのを見たことがあります。

 やはり外食が多くなると、どうしても食費は高くなりがちです。

 特に共働きだったりすると、その傾向が強いようです。

 ただ、家計に悪影響を与えているのであれば、改善が必要です。

 自炊を増やすなり、週末に作り置きするなどして、平日のランチも弁当にするとか。

 家族が多くなれば、自炊にするメリットも大きく出てくることでしょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その7 自己投資にお金をかけすぎている

 自分の成長のために、勉強するのは間違いなく良いことです。

 しかし、たまに見かけるのが、その勉強にお金をかけすぎているというものです。

 本をたくさん買うのはよいのですが、これが投資の勉強とかになると厄介です。

 高額なセミナーに参加して、勉強している。

 聞こえはいいのですが、実際に見合う効果が得られるのでしょうか?

 また、女性の場合ですと、美容やエステ、ネイルなどにお金をかけすぎているパターン。

 これも必要経費と言ってしまえばそれまでで、やはり本質的には不要な支出です。

 家計に悪影響が出ているのであれば、真っ先に削らなければならない支出でしょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その8 一定以上の収入はあるが支出も多い

 数多くの家計改善相談の記事を見てきたのですが、気になったことが一つあります。

 それは、どの家計も一応一定の収入はあるということです。

 収入が少なすぎてどうにもならない、という家計はほとんど見たことがありません。

 それなりにお金があるにもかかわらず、使いすぎているために家計が赤字に陥っているのです。

 まさに、パーキンソンの法則です。

 収入が増えるほど、支出も増えている。

 中には世帯年収が1000万円を超えているにも関わらず、赤字に陥っている家計もありました。

 年収が中途半端に増えると、中流意識が芽生えてしまい、今までなら買わなかったようなものに手を出してしまうようです。

 収入が増えても、支出は増やさないよう注意が必要です。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その9 クレジットカードでリボ払いしている

 クレジットカードは、上手に使えば多少の節約にもなる便利なツールです。

 しかし、心理的なハードルが下がり、買い物をしすぎてしまう人も一定数いるようです。

 そして最悪なのが、支払いをリボ払いにしてしまうことです。

 そのため、家計が赤字どころか借金を背負ってしまっているというパターンもありました。

 クレジットカードは大変便利ですが、使い方を誤ると自らを追い込みます。

 浪費癖がある人は、クレジットカードを使うのはやめましょう。

 常に現金払いにする方が、お金を使っている感がありますので、支出を抑制する効果があります。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その10 毎月の赤字をボーナスで補填している

 月単位で見ると赤字に陥っているものの、ボーナスでチャラにしている家計もありました。

 全く意味がありません。

 毎月黒字になっていれば、ボーナスはそっくりそのまままるごと貯金になります。

 ボーナスは、必ず支給されるものではありません。

 それなのに、ボーナスを当てにした消費をしています。

 これは非常に危険な考え方です。

 ボーナスは、あくまでボーナス。

 家計の管理では、ボーナスは無いものとして捉えるべきです。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その11 何にお金を使っているか把握できていない

 家計改善相談の記事を見ていると、これもたびたび出てきます。

 何にお金を使ったのか覚えていないという、使途不明金です。

 この時点で家計管理ができていないことが明らかです。

 ラテマネーのような少額の出費が多いのでしょう。

 何にお金を使ったのかが分からないのであれば、家計の改善などできるわけがありません。

 もし毎月のように使途不明金があるという人は、1ヶ月でいいので、きっちり家計簿をつけてみましょう。

 家計簿をつけることで、自分が何にお金を使っていたのかが把握できます。

 その結果、自分の家計の改善ポイントが見つかります。

 1ヶ月だけ、あるいは1週間だけでも構わないので、真剣に支出の把握に努めてみましょう。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因その12 妻が低収入

 最後に、家計改善相談の記事を見ていると、妻が専業主婦だったり、パートだったりするパターンが往々にしてあります。

 お金が足りないと言っているのに、働いていないのです。

 「お金が足りないのなら、働けばいいじゃない。」

 マリー・アントワネットばりの言葉が思い浮かびます。

 貯金したいのに、収入を増やしにいかず、節約に走ろうとするのが日本人の傾向なのでしょうか。

 妻の行動の裏には「働きたくない」という言葉も見え隠れしています。

 貯金したいのであれば、収入を増やしましょう。

 収入を増やすためには、働けばいい。

 働く時間を増やせばいい。

 もっと時給に高い場所で働けばいいのです。
 
 

家計改善相談の記事に見る赤字の原因おまけ

 今後、増えるかもしれない赤字のパターンが、子どもの世話・親の世話です。

 親の世話はイメージしやすいかもしれません。

 親への経済的な補助です。

 逆に、子どもの世話というのはピンと来ない人の方が多いかもしれません。

 最近、40代でも引きこもりが多くなり、40代の収入のない引きこもりの面倒を親が見るということが増えてきているように思います。

 自分の老後のために貯めておいたお金が、自分の子どもに流れてしまい、その結果、老後破産の危険性が生じるということは認識しておいた方がよいでしょう。
 
 

まとめ

 以上いかがでしたでしょうか?

 家計改善のヒントは見つかりましたか?

 結局どうしたら赤字家計から抜け出すことができるかというと、「収入を増やし、支出を増やさない」だけです。

 極めて単純なことなのですが、これがなかなかできないようです。

 やはり、普段何気なく生活していると、いつの間にか自分の中に聖域ができてしまい、改善ポイントに気づかなくなるものです。

 自分の支出を冷静に見つめ直し、本当に必要なもの以外の支出は極力発生させないように心がけましょう。