子育てで一番お金がかかるのは「子どもが大きくなってから」

子育てで一番お金がかかるのは「子どもが大きくなってから」

 今日は、ネットで見かけたこちらの記事から。

 「約8割が成人した子どもを援助」

 嘘でしょ?と思ったのが、正直なところです。

 実はこれ、アメリカの話であって、日本の話ではありません。

 ただ、なあ~んだ、ともならないような気がしましたので、今回本ブログで取り上げます。

 現在お子さまがいる人にとっては他人ごとではないような気がします。
 

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79%の親が成人した子どもに金銭的なサポートをしている

 アメリカでは、約8割の親が成人した子どもに対して金銭的なサポートをしているというのです。

メリルリンチが2500人以上の子を持つアメリカ人の親を調査した結果、79%の親が成人した子どもに金銭的なサポートをしていることが分かった —— その総額は年間で5000億ドルにのぼる。レポートによると、これは親が自身の老後に蓄えている金額、2500億ドルの2倍だ。 メリルリンチによると、アメリカには1億7300万人の親がいる。

 衝撃的ではありませんか?

 8割です。

 8%ではありません。

 もう一度言います。

 8割です。

 アメリカの親が子どものためにどのような経済的な犠牲を受け入れようとしているのかが次のグラフに書いてあります。
 
子どものための親の経済的犠牲

 最も多かった回答が、「pull money from a saving account」。

 つまり、口座の貯金を取り崩すということです。

 また、「pull money from a retirement account」、つまり老後資金を取り崩すという回答をした人も25%います。

 「retire later/work longer」は、退職を遅らせる、長く働く。

 「come out of retirement」というのは、退職しないということでしょう。

 極めつけは「take on debt」。

 これは「借金をする」という意味です。

 子どものために借金をする親が25%もいるというのです。

 信じられません。

 また、以下のような記述もありました。

また、72%の親は自身の老後の貯金よりも子どもの利益を優先させると言い、63%は子どものためなら自らの経済的な安定を犠牲にすると答えている。レポートによると、その傾向は特にアジア系、ラテン系、アフリカン・アメリカン系の親で顕著だ。

 自分の子どものためなら、そこまで自分を犠牲にできるのでしょうか?

 それが親というものなのか?

 結婚もしておらず、子どももいない僕にとっては到底理解できない話です。

 そういえば、日本でも親が子どもの援助をしていて、老後資金を食いつぶされているという記事を読んだことがあります。

 いくら子どものためとはいえ、やりすぎのように感じます。

 これでは子どもが自立できません。

 子どもが親になったとき、
 
 

親は子どものすべてに犠牲を払っている

 では、親は子どもの何を負担しているのか?

 答えは、ほぼすべて。

 記事中に出てきたものだけを羅列しても、家賃、住宅ローン、休暇、贅沢品、食事・食料品代、携帯電話代、結婚資金、住宅購入。

 数が多すぎて、もはやあきれるという領域に入ってきました。

 調査結果のグラフはこちらです。

子どものための親の支援

 車とか学校とかまであります。

 「休暇」の意味がよく分かっていませんが。。

 しかも怖いのは、親が子どもに対していくら使っているのか把握していないということです。

 見境なしにということではありませんか。

 このアメリカの親の姿が、どこか自分たちの家計の限界を超えて習い事をさせている日本の親の姿と重なったのは僕だけでしょうか?
 
 

親は子どもに住む場所をも提供する

 アメリカでも、最もお金がかかるのは住宅ということになるのでしょうか。

 アメリカでは、親と同居する子どもが増えているそうです。

レポートによると、13歳~34歳で親と実家で同居している子どもの割合は31%で、1960年から50%増となっている。この割合は、配偶者と住んでいる人の割合よりも多い。

 アメリカ人は、経済的な独立が遅れてきているようです。

 将来の日本の姿もこのような方向に向かっているような気がします。
 
 

適切な親と子どもの関係は?

 親が子どもに対して支援する気持ちは分かりますが、はたしてそれは正しいのでしょうか?

 支援をされ続けた子どもは、将来親となります。

 自分が親となったとき、今度は子どもから支援してもらおうとなるのではないかと心配になります。

 将来、実際にどうなっていくのか、これはさすがに分かりません。

 ただ、最後のアンケート結果に、その答えが隠れているかもしれません。

解答者の約50%は、子どもたちに対し、親が経済的な支援をどこまで提供するつもりがあるのか、より明確な境界線を引いておくべきだったと後悔している。

 
 

まとめ

 以上いかがでしたでしょうか?

 アメリカで、どれだけ親が子供に経済的援助をしているのか、お分かりいただけましたでしょうか?

 読んでいて、アメリカだけの話にとどまらず、これは日本でも十分起こりうる話であり、すでに起こっている話だと感じながら僕は読みました。

 親、子ども、どちらもお互いに依存せず、自立した関係性を作るべきなのではないか。

 むしろ、老いた親を子どもが支援しなければいけないのではないかと僕自身は考えています。

 子どもがいる方は、将来自分の子どもとの関係をどのようなものにするのか、改めて考えておくべきでしょう。

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