1日の生活費は「677円」と判明、いまどき女子大生の貧困リアル事情
『1日の生活費は「677円」と判明、いまどき女子大生の貧困リアル事情』という記事を読みました。
この記事は、40代の人であれば、自分の子どもが大学に通うとなったとき、どのようになるかを知る上で参考になると思われます。
“いまどき女子大生"は一体どのような貧困生活を送っているのでしょうか?
そして自分の子どもが貧困に陥らないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
1日の生活費677円の理由
「1日当たりの生活費はわずか677円!」
この言葉がセンセーショナルであるがゆえに、記事を読まずにはいられません。
なぜ677円なのか?
理由は2つの側面が考えられます。
1.仕送り額が過去最低を記録した
1つめは、仕送りの平均額が過去最低の8万3100円だったことが挙げられます。
2018年度に首都圏の私立大学14大学に入学した新入生の家庭を対象にしたアンケート調査結果は、入学後に出費が落ち着く6月以降の毎月の仕送り平均額は8万3100円で調査開始以来、過去最低になったことが明らかに。
(引用元:https://www.jprime.jp/articles/-/14934)
親が子供に対して支援できる金額が減っていることから、以前に比べて親世代の生活自体が苦しくなってきていることがうかがえます。
2.家賃が高い
もう1つの側面は、家賃が高くなっていることです。
学生が確実に借りる場所にあるワンルームのアパートの家賃は、比較的高めに設定されています。建物も耐震用に変わってきていますので、昔のような古いアパートなどはどんどん減っています
(引用元:https://www.jprime.jp/articles/-/14934)
調査によると、平均家賃が6万2800円だそうです。
40代半ばの僕とそう大差ありません(苦笑)。
仕送り8万3100円から家賃6万2800円を引くと、2万300円しか残りません。
2万300円を30日で割ると1日当たり677円になるという計算です。
確かに1日当たり677円では、もはやまともな生活はできません。
そして、さらに家計を圧迫するものが存在します。
スマホの存在がさらに生活を圧迫する
僕の学生のころと比べ大きく異なるのは、スマートフォンの存在です。
もはや生活必需品。
何をするにもスマホがなければ不便な世の中になってきました。
それなのに大手キャリアのスマホでは、月額7000円から8000円かかってしまいます。
となれば、もはや仕送りだけで生活を賄うのは完全に不可能。
アルバイトをしなければ生活できません。
できるだけ支出を減らしたい学生にとってはUQモバイルやmineo(マイネオ)のような格安スマホを持つことは必須です。
教育費が原因で親子共倒れ状態に
今どき女子大生が貧困状態に陥ることは、子どもを抱えていて、今後大学へ通わせる予定のある人たちにとっては他人ごとではありません。
今回の記事では、女子学生にスポットが当たっていますが、女子学生のに親がいます。
親は自分たちの可能な限りの仕送りを送っているはずで、親は親でギリギリの生活に陥っている可能性が高いです。
ということは、子どもを大学に通わせることは、親子そろって貧困状態に陥るという共倒れになる危険性があるということを今回の記事は教えてくれています。
未来に日本を背負って立つ子どもと子どもを育てる親の生活が苦しく、子どものいない独身がのほほんと優雅に暮らすとはなんという皮肉でしょうか。
未来の日本に明るい未来が待っていないことが想像できます。
ただ、すでに子どもを抱えている家庭ではそうばかりも言っていられず、自己防衛をしていかなければなりません。
一体どのような対策を立てられるのでしょうか?
教育費で貧困に陥らないために
親として、教育貧困に陥らないためには、できるだけ早くからの資金面の準備と戦略が必要です。
今回は王道パターンで攻めてみます。
1.公立の学校に通わせる
幼稚園から高校まで、公立の学校に通わせることで、教育費を大きく減らすことができます。
下の表は、文部科学省の調査結果です。
ケース1の「すべて公立」とケース6の「すべて私立」で総額1,200万円もの差が生じています。
確認ですが、ここで紹介したのは高校までのデータです。
さらに後で紹介する大学の学費が加わります。
2.習い事・塾はほどほどに
自分の子どもに対して、将来を思い、いろいろな習い事や塾に通わせたりする気持ちはものすごくよく分かります。
自分を犠牲にしてまで子どもために尽くす気持ちは痛いほど理解できます。
しかし、習い事・塾もタダではありません。
あまりにも自分を犠牲にし過ぎるのはどうかと思います。
また、親の気持ちとは裏腹に、子どもたちは楽しいと思っていないこともあります。
負担が大きくなりすぎない程度にとどめておかないと、将来本当にお金が必要な場面でお金が足りなくなっては本末転倒です。
3.地元の国立大学に通ってもらう
教育費で最もお金のかかる場面は大学です。
以下の表は大学入学時にかかるお金の一覧です。
個人的に驚いたのは、自分が現役だったころとの差です。
明らかに高くなっています。
僕の記憶では40万円くらいだったのに、現在では53万8千円となっており、10万円以上高くなっています。
ここまで学費が値上がりしているとは思いませんでした。
僕のようにきちんと下調べをしておかず、自分の時代の感覚でいると大間違いを犯すことになりかねません。
もう一つ個人的に驚いたのが、私立にのみ存在する「施設設備費」。
こんなお金がかかるとは恥ずかしながら知りませんでした。
授業料は4年間支払いますから、4年分を合計すると以下のようになります。
国立大と私立文系で150万円の差が生じています。
やはり国立大学が金銭的には負担が小さく済みます。
さらに、かかる費用には仕送りという盲点があることも分かりました。
仕送りを避ける方法は簡単で、子どもには地元の大学に通ってもらえばいいのです。
地元の国立大学に通わせれば、最も費用がかからずに済みます。
首都圏であれば、自宅から通えると範囲を広げて解釈します。
4.家族で格安スマホを持つ
先にも挙げたとおり、スマートフォンは現代社会においてもはや必須アイテムとなってきています。
しかし、経済的な負担は大きい。
だからと言って、自分の子どもにはスマホを持たせないという選択肢はないでしょう。
特に大学生ともなれば、周りの学生たちは皆スマホを持っているはずです。
そんな中にあって、自分の子どもだけスマホを持たせない選択を親としてできますか?
経済的な負担を理由にするならば、家族全員で格安スマホに乗り換えることで、できるだけ負担を減らす選択はいかがでしょうか。
例えばUQモバイルならば家族割の制度があります。
通信速度も落ちませんので、親子ともども安心して利用できます。
5.奨学金は借りない
絶対に避けたいのは、奨学金を借りることです。
奨学金を借りることは、子どもに借金を抱えさせることになります。
僕の会社の部下にもいますが、常にお金がない、借金があると嘆いています。
そこそこ有名な大学を出ているのですが、社会人4年目になってもお金で苦労しています。
自分の子どもにお金で苦労させたくなければ、どんなに苦しくても奨学金は借りない方がよいでしょう。
まとめ
以上『1日の生活費は「677円」と判明、いまどき女子大生の貧困リアル事情』でした。
いかがでしたか?
僕は独身のお気楽人生を歩んでいますが、子どものいる人は大変の時代を生きていることが分かりました。
将来自分の子どもが貧困層に陥らないよう、そして自身が貧困層に陥らないよう、できる対策はすぐにでも始めましょう。
今から準備を始めないと、そもそも大学に通わせることもできないという事態に陥る可能性だってあるのです。