平成から令和へ。物価はどれだけ変わったか知っておこう。
今日は、将来の支出がどうなるかを考える上で、個人的に調べてみたかったことです。
それは、平成における物価の変化です。
2019年に入ってからも食品を中心にいろいろな値上げのニュースがありました。
今後も物価は値上がり続けると思いますので、振り返りの意味も含めて、調べてみました。
しかし、平成をまたがる31年もの間、同一基準で調査が続いていないものもありました。
例えば、ビール。
以前は大瓶1本が基準でしたが、時代の流れとともに缶ビールが主流になったため、基準価格が大きく変わってしまいました。
平成元年に消費税3%導入
今ではすっかり定着した消費税。
実は、導入されたのは平成元年のことでした。
当時の竹下登内閣の下、昭和63年に消費税法が成立。
翌年の平成元年4月1日より、消費税法が施行され、税率3%の消費税がスタートしました。
平成9年4月1日より5%にアップ。
さらに平成26年4月1日より8%にアップしました。
1.国立大学の授業料
まずは教育費の話になると、高い確率で紹介される大学の授業料から、国立大学の授業料を調べてみました。
- 平成元年 33万9,600円
- 平成31年 53万5,800円
30年の間に、20万円値上がりしています。
僕個人としても、50万円台に突入していることを知ったときは驚きました。
将来の教育費を計算する際には、もっと高くなっていると想定しておかなければいけません。
また、私立ならもっと高くなるわけですから、子どもがいる人はそれなりの覚悟が必要です。
奨学金には手を出さずに済むよう、すぐにでも貯金し始めるべきです。
2.タバコ
事あるごとに値上げをしていて、もはや値上げの代表格のような存在のタバコ。
かなり値上がりしていそうですが、例えばマイルドセブン(現メビウス)の値段はどう変化したのでしょうか?
- 平成元年 220円
- 平成31年 430円
ほぼ倍になっています。
タバコはこれからも値上げすることが確実視されていますので、タバコを吸う人はそろそろ禁煙を考えたほうがよいのでは?
もはやタバコは金持ちのための道楽となりつつあります。
3.国民年金保険料
老後を考える上で気になるのは、年金です。
そこで、国民年金の保険料についても調べてみました。
4月時点での保険料で比較しています。
- 平成元年 8,000円
- 平成31年 16,410円
なんと国民年金保険料も2倍になっていました。
となると、今後もじわじわと上がり続ける可能性は高いと言えそうです。
保険料は高くなるけど、支給額は減る図式はこれからも続きそうです。
4.鉄道料金
では、鉄道料金はどうでしょう。
JRといえば、その前は国鉄。
昭和62年4月1日に民営化し、平成に突入しました。
最低運賃はいくらだったのでしょうか?
JR東日本の場合、以下のとおりです。
- 平成元年 130円
- 平成31年 切符140円/IC133円
意外にも、さほど運賃は変わっていませんでした。
では、新幹線の場合はどうでしょう。
東海道新幹線で、こだま・ひかりの場合で調べてみました。
- 平成元年 運賃8,340円 急行料金5,140円
- 平成31年 運賃8,750円 急行料金5,400円
新幹線は、さすがに値上がりはしていました。
それでも数百円レベルでとどまっているのは、良心的なのかもしれません。
5.お米
続いては、食品の代表として、お米の価格の推移を調べてみました。
総務省統計局の調査結果より、東京都区部の小売価格で比較しています。
- 平成元年 4,898円(複数原料米)
- 平成31年 2,443円(コシヒカリ)
なんと、お米の価格は半減しています。
ここ最近は値上がりしているような印象を勝手に抱いていたのですが、以前に比べればだいぶ安くなっていました。
ただ、値上がりしている印象は間違っていたわけではありませんでした。
どうやら平成22年頃まで米価は値下がりを続けていたようです。
その後、上昇に転じたので、値上がりしていた印象を受けたのでしょう。
6.ディズニーランドの1日パスポート
最後は完全に個人的趣味から。
ここ最近は値上げのペースが上がり、値上げのたびに非難にさらされるディズニーランド。
昭和58年(1983年)の開園当初の1日パスポート料金は3,900円でした。
それがどうなったのか?
- 平成元年 4,400円
- 平成31年 7,400円
かなり値上がりしたことが分かります。
開園当初と比べれば2倍近くまで上がってきました。
個人的には10月の消費税率アップに伴い、いよいよ8,000円台に突入するのではないかと見ています。
パスポート料金の値上がりにより、入場者数が減少し、パークの混雑が少しでも緩和されるなら良いのではないでしょうか。
僕は値上がりしても、行きますので。
令和6年には紙幣が変わる
そういえば、令和に入って紙幣が変わることも発表されています。
僕が生きている間では4種類目の紙幣となります。
僕が子どもの頃は、500円すら紙幣でした。
今の若い人は知らないと思いますけど。
肖像は岩倉具視でした。
お金そのものも時代とともに変化していきます。
まとめ
以上『平成から令和へ。物価はどれだけ変わったか知っておく。』でした。
いかがでしたか?
今後も基本的に物価は値上がりし続けると想定されますから、支出は増え続けることになると考えておくべきです。
また、令和元年10月より消費税率が10%に引き上げられることが決まっています。
さらに、年金や保険などの保険料の料率が上がっていくことも想定され、手取り収入の減少も頭に入れておかなければいけません。
令和という新時代には平和で明るい未来が待っていることを望んでいますが、消費者の視点に立つと、厳しい現実が待っていると見るべきではないでしょうか。