【書評】投資家みたいに生きろ-将来の不安を打ち破る人生戦略
どうも。いわいです。
今日は久しぶりの書評です。
今回ご紹介する本はこちら。
「ひふみ投信」で有名な藤野英人氏の著書です。
私はここしばらくの間は投資から離れていて、昨年つみたてNISAデビューすることで久しぶりに投資の世界に足を踏み入れました。
そして2020年は投資の額を増やしていくことにチャレンジしようと考えておりました。
投資のマインドを勉強しようと思っていたところへ、たまたま見ていたダイヤモンド・オンラインの書籍の週間ランキングで上位に入っているこの本を見つけました。
すぐさま本屋へ行き、そして帰宅後すぐさま読んでみました。
今回は、自分にとって参考になった言葉、多くの人にとって参考になるであろう言葉をご紹介していきます。
投資家は「淡々とやる」ことが大事
プロローグの最後に書かれていた言葉です。
私自身はライブドアショックに巻き込まれた身なのですが、その当時は個別株をただ想いのままに購入・売却を繰り返し、キャピタルゲインを狙う投資手法でした。
いや投資手法などと呼ぶことすらできない、何ら再現性もない感覚的な取引を繰り返していました。
その結果、気づけばトータルで100万円に近い損失を出してしまいました。
今となっては良い勉強になりました。
高い授業料でしたが。
今回はつみたてNISAを経験したこともあり、またいろいろと勉強したこともあり、定期積立の方式で投資をしてみようと考えていました。
そこへこの言葉。
考え方としては間違っていないのだろうと感じました。
そのときの市況に振り回されることなく、ひたすら同じ行動を繰り返していくことが投資で結果を出すためには大事なのでしょう。
投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為
投資を金儲けの手段と考えている人もいるでしょう。
私はそうではないと思っています。
お金をどこかの企業に預けて、応援する行為のはず。
そして、お金を預けた見返りとして、配当なり値上がり益、優待などの利益を受けているのです。
投資が何なのかためらっている人がいるとすれば、投資とは何かを知るとそのためらいが薄まるかもしれません。
エネルギー=主体性×時間×お金×決断×運
先に出てきたエネルギーとは何か?
その内訳を示したものになります。
①主体性(やりたいこと)
②時間(平等に与えられたもの)
③お金(過去・未来の缶詰)
④決断(成功体験の積み重ね)
⑤運(謙虚な気持ち)
特にこの中でも「時間」については考えるところがありました。
『明らかな「ムダ」は削れ』という一節です。
お金もさることながら、時間という資源は本当に貴重です。
お金は増やすことができますが、時間は増やせません。
過ぎ去った時間は二度と戻って来ません。
特に私の場合は46歳になろうとしています。
人生の半分は終わりました。
残りに時間を有効活用することを考えなければいけません。
「投資」の思考を「習慣」につなげる
ここでいう「投資」とは、自己投資と呼ぶと分かりやすいでしょう。
自身の成長のためにどう行動すべきなのか?
ルール1 お金をかけなくてもいい(ベンチャー精神)
ルール2 三日坊主上等(脱サンクスコスト)
ルール3 プロセスを楽しむ(手段を目的に)
エネルギーの話を思い出せば、投資とはお金であると限りません。
お金はないけど、やる気と時間があるというのがまさにそれです。
「お金が貯まったらやろう」では手遅れです。
ルール2の「三日坊主上等」は、「継続は力なり」の長期投資の考え方からすると反するように感じます。
しかし、自己投資という観点で言えばそうでないのかもしれません。
それまで投資したお金や時間がもったいないという気持ちが強くなりすぎると、正しい判断ができなくなるのでしょう。
時には未来志向で柔軟な判断ができるようになっておいたほうがよさそうです。
アンテナを立てて日常生活を送る
最近の自分自身に感じることは、消費に対する興味がかなり薄れていることです。
お金を使わないため、貯金額はどんどん増えてきましたが、その一方で何かを失っているような気もしていました。
一番は好奇心です。
本書では「流行嫌いのマインドは変える必要がある」とはっきり書かれています。
流行しているものをいち早く自分で試すことによって、世の中の価値観に対しての自身の身体的感覚を得ることが大事です。
第三者による意見は、あくまで二次情報に過ぎません。
自分で体験することが大事になります。
世の中が変化していく中にこそビジネスチャンス、投資のチャンスが隠れているのです。
そう考えると「家電量販店をくまなく歩く」というのは確かに面白いアイデアかもしれません。
コンビニをパトロールしてみたり、新しいアプリをダウンロードして試したり、旅に出たりするのも推奨されています。
私の場合は引きこもり気質のため、旅に出るのはハードルが高いので、近所のお店をいろいろと回って、街の変化を眺めてみることから始めようと思いました。
勉強は一生やり続けるもの
貯金が一定額貯まり、会社でもそこそこのポストにいると、毎日がルーチンと化してきて、新しい刺激が減ってきていました。
だから最近の自分に勉強が不足していることは理解していました。
改めて「勉強は一生やり続けるもの」と言われると、全くその通りだと思わざるを得ません。
そういえば、元日本代表監督のイビチャ・オシムも「遊ぶのは引退してからでいい」といった趣旨の発言を選手たちにしていたのを思い出しました。
最近は知識のアップデートもできていないので、反省しています。
投資を本格的に再開させるのを機に、いろいろな勉強をして、自分自身に刺激を与えなければならないと思いました。
また、特にテクノロジーの発達がこれまで以上に進むはずですから、常に最新技術に触れる機会を持っておくことが大切でしょう。
「小さく・ゆっくり・長く」の原則
最後の最後のエピローグで、ようやく自己投資ではなく投資の話が出てきました。
投資も始めてみなければ何も分かりません。
ただ、いきなり全財産をドカンと突っ込むのは明らかにマズいです。
小さく・・・自分の手に汗をかかない程度の金額で始める
ゆっくり・・・焦らずに時間分散をする
長く・・・できるだけ長期的に続ける
これら3つの原則に加え、プロに分散投資を気軽に代行してもらえる手法ということで、投資信託の積立投資を推奨しています。
やはり落ち着くところはここですね。
私も考えていたことは同じでした。
まとめ
以上『【書評】投資家みたいに生きろ-将来の不安を打ち破る人生戦略』でした。
いかがでしたか?
投資の本というより自己投資の大切さを説く本でした。
裏を返せば、投資で成功するには自己投資を欠かさないことが大切なのでしょう。
レオス・キャピタルワークスのトップが言うわけですから、おそらく間違っていないはずです。
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