【節約の基本】ついついやっちゃうムダ買い。どうしたらやめられますか?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日は雑誌『サンキュ!』の記事から
ネットの貯金記事ではドイヒーな記事の多い『サンキュ!』からあえて取り上げてみました。
ムダ買いが多いと感じる人は参考にしてください。
最近ムダ買いしたものランキング
まずは『サンキュ!』読者アンケートで調査した「最近ムダ買いしたものランキングTOP5」です。
1位 服
2位 100円グッズ
3位 おやつ・飲み物
4位 収納グッズ
5位 ダイエット商品
堂々の第1位は「服」です。
「イメージと違った」という意見が多かったようですが、買う前にもっと考えないのでしょうか?
2位の「100円グッズ」は「安いからとりあえず買った」という意見が多かったです。
3位の「おやつ・飲み物」はストレスが溜まったときに買いがちなようです。
4位の「収納グッズ」は「サイズが合わない」「上手に収納できない」など事前のリサーチ不足が原因となっているようです。
5位の「ダイエット用品」はコロナ禍で買ったものの「買って満足」に終わった人が多かったようです。
どれもありがちではありますが、どれも買う前に気づけるはずのものばかりです。
ムダ買いをやめるのが難しい理由
なぜ人はムダ買いをしてしまうのでしょうか?
今回の記事は「行動経済学」から解決を図ろうという提案になっています。
人は上手にお金を使いたいと思いつつ、欲しい物があれば手に入れたいし、お得な情報があればついつい気になってしまうもの。頭でわかっていても、いつでも合理的に行動できるわけではありません。そこで知ってほしいのが"行動経済学"です。これは、買い物や投資などの意思決定をするときの傾向について研究した経済学のこと。ムダ買いかどうかの判断はむずかしくても、「どうして欲しいと思うのか」を知れば、買い物の失敗は防げます!
「ムダ買い防止を理論的に考えてみましょう」という提案です。
まずはムダ買いをやめるのが難しい理由ですが、以下の3つが挙げられます。
1.店や販売員は物を売るプロだから
2.「欲しいか欲しくない」なら、欲しいに決まっているから
3.人は多くのことを「ファスト思考」で決めてしまうから
まず、店側は「売ろう」としていろいろな仕掛けを施しています。
売る仕掛けを回避するには「売る側の狙い」を見抜く必要があります。
次に「欲しいもの」を買っていたら、お金はいくらあっても足りません。
よって「必要かどうか」で買うか否かを判断できるようにならなければいけません。
最後に「ファスト思考」、つまり直感・感情で買うのをやめて、論理的に考えて決断するようにしなければいけません。
行動経済学で考えるムダ買い回避方法10選
では具体的なしちゅレーションを交えて傾向と対策を考えてみましょう。
1.小さくて安いものほどムダ買いする
例えば、300円ショップで半額になっていたマスクを買ったものの、肌に合わず結局使っていないという事例です。
元々安い商品がさらに安くなっていると手を伸ばしてしまう人も多いかもしれません。
節約をしていると「100円でも支出を削ろう」と考えているのに、いざお店に行くと「100円、安い!」と思い、つい買ってしまうことがあります。
これを「参照性依存」といい、そのときの気分や状況で判断基準や考え方が変わることを指します。
安いお店ほど気軽に浪費しやすいため、実は要注意なのです。
2.大きな金額の買い物だと数百円くらいの出費はマヒする
例えば、1000円の買い物に500円の物を追加するのは躊躇しますが、1万円の買い物に500円の物を追加するのは抵抗が小さくなります。
レジ前に少額商品を置いている理由は、ついで買いを誘発させるためです。
必要な物をかごに入れたら、あとは脇目を振らずにレジへ一直線に進み、お会計を済ませてしまうべきです。
3.やさしくされるとお返ししたくなる
例えば、ショップで店員さんにやさしく接客され、ついつい仕方なく買ってしまったりしたことはありませんか?
これは「返報性の原理」といい、人から何かされると自然と相手に「お返ししたい」と思う心理のことです。
店員さんがあなたにやさしく接してくれるのは「仕事」だからです。
あなただけにやさしいのではありません。
言葉でお礼だけ伝えれば十分なのです。
4.ポイントが貯まると得した気分になる
例えば、ポイントを一生懸命貯めて〇万ポイントも貯まっている人はいませんか?
お金と同様にポイントも貯まれば「もっと貯めたい」と思うものです。
これは「保有効果」といい、自分が持っている物を高く評価し、手放したくないと思うことです。
しかしよく考えてもらえれば、利息のつかないポイントはずっと持ち続けても意味がありません。
ポイントはどんどん使うか、ポイント投資に回すかしていきましょう。
また、ポイントが貯まるということはその分お金を使っていることだと理解すべきです。
5.コーヒーをなぜかカフェで買ってしまう
家でコーヒーをいれれば割安だと分かっているのにカフェやコンビニで買ってしまう人も多いのではないでしょうか。
これは「双曲割引」といい、比べる2つがかなり先に受け取る物であればより遠い将来でより大きな喜びを得られるほうを選ぶけど、受け取る時期が近いと目先の喜びに引きずられやすくなる心理現象のことです。
コーヒーを買うということはコーヒーを飲みたいのでしょう。
「のどを潤すか、ムダ買いを防ぐか」、どちらを優先したいかをよく考えれば「コーヒーは家に帰って飲めばいい」という判断ができるはずです。
6.「無料」ならお得と思いがち
例えば、ネット通販で「あと800円で送料無料」につられて商品を買い増したことはありませんか?
これは「ゼロコストのコスト」といい、「無料」という言葉につられて安心して近づき、結果的に割高の商品・サービスを買ってしまうことです。
得てしてビジネスと言うのは「無料」を入り口にして、その先にお金のかかるサービスが用意されているものです。
「送料無料」の商品には、実は送料をあらかじめ織り込んで価格設定されている場合すらあります。
物を買った結果、どうなるかを想像する必要があります。
7.「限定」に弱い
「期間限定」「数量限定」「おひとり様〇つまで」といった「限定」のふれこみに手を出してしまったことはありませんか?
これは「希少性の原理」といい、手に入りにくいものほど魅力的に感じる心理現象をいいます。
期間限定でなくても買うかどうか、本当に必要な物なのかよく考えてみるべきです。
得てして不要なもののほうが多いのではないでしょうか。
8.キャッシュレス決済にしたら支出が増えた
キャッシュレス決済は手元にお金がなくても買い物できますし、ポイントが貯まったりでお得になることが多いです。
しかしキャッシュレス決済にしたことで支出が増える人もいます。
これは「支払いの実感度」の違いです。
現金で支払った方が「買い物をした」という実感が湧きやすいと思います。
実際にキャッシュレス決済の方が買い物の頻度が多くなるという研究結果もあるそうです。
実際に支出が増えた人は、現金決済に戻してみるとよいのではないでしょうか。
9.高い商品が値下がりしていると欲しくなる
定価2万円の商品が値下がりして1万円になっているのと、定価1万円の商品とを比べると、値下がりして1万円の商品のほうが得した気分になりませんか?
しかし、支払い時には同じ1万円です。
これは「アンカリング効果」と呼ばれ、先に見た情報がその後の判断や行動に影響を与える心理現象です。
値下げした商品の値札には元の値段が見えるよう残っていませんか?
店側の商品を安く感じさせる典型的な手法ですから惑わされないようにしなければいけません。
10.割高でも「オーガニック成分配合」の化粧品を選びがち
「オーガニック成分配合」とか書かれていると良い商品のように感じます。
またCMやインフルエンサーの影響を受け、良い商品だと感じることもあるでしょう。
これは「ヒューリスティック」といい、経験やイメージ、先入観から直感的に答えを出すことです。
選択が間違っていることに気づきにくいです。
評判が良かったりイメージが良くても自分に合うとは限りません。
事前に調べてから商品購入を決定すべきです。
まとめ
以上『【節約の基本】ついついやっちゃうムダ買い。どうしたらやめられますか?』でした。
いかがでしたか?
たまにムダ買いしてしまうのはやむを得ません。
買ってみて初めてムダと気づくことも多いです。
大事なことは過去から学習し、行動を改善することです。
同じ過ちを繰り返さないよう、買い物は慎重に判断するようにしてください。
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