山崎元がホンネで語るFIRE。守銭奴型FIREでは人生がつまらない
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は楽天証券のメディア「トウシル」に掲載された経済評論家・山崎元氏の記事です。
FIRE否定派の山崎氏による語りは、FIREしたい人にとってどのように映るのでしょうか?
山崎元がFIREに対して難色を示す理由
今回の記事は「トウシル」の読者から送られてきた質問に回答する形式です。
そこで登場したのがFIREに関する質問です。
FIRE関連の記事をよく読んでいる人ならご存じでしょうが、山崎氏はFIRE否定派の立場です。
そんな山崎氏に対して次のような質問が送られてきました。
【質問】FIRE(早期リタイア・経済的自立)したいという人々に対して、なかなか難色(理解が難しい)を示されていましたが、逆になんでそんなに働き続けたいのでしょうか?
それに対する山崎氏の回答は極めて明確でした。
【回答】守銭奴型のFIREでは人生がつまらない
FIREを「人生がつまらない」とバッサリ切り捨てています。
しかも「守銭奴型」という言葉を使っています。
これは一体どういう意味なのでしょうか?
守銭奴型のFIREでは人生がつまらない
実は山崎氏はすべてのFIREを否定しているわけではありません。
山崎氏が疑問を呈しているのは次のタイプのFIRE民です。
私が特に「難色」というか疑問を呈したいと思っているのは、相当の期間消費を抑えて投資を増やして資産形成に注力して、中年期以降に金融資産残高による安心を図ろうとするようなタイプのFIRE指向者です。
実際のところ、このタイプのFIREを志向している人が最も多いような気がします。
一方でFIREを認めているタイプは次のように語っています。
若い頃にストックオプションででも稼いで、一生お金の心配はないといった状態でFIREを宣言するような爽やかで本当にアーリー(E)なリタイアをする人がいれば見事なものだと感心してもいいのですが、こういった人はビジネスに関わることが好きなので、あまり早期のリタイアを宣言しません。
確かにそうですよね。
最も分かりやすいところで言うとスポーツ選手かもしれません。
例えばMLBで大活躍している大谷翔平は今後天文学的な金額の大型契約を結ぶでしょうが、大金を手にしたからといって野球を引退しようとは思わないはずです。
彼は野球が大好きですから。
それと同じようにビジネスで大きな成功を収めた人は、多くはFIREしないでビジネスを続けています。
FIREしてみたけれど、あまりにつまらなくてビジネスの世界に戻ってきたと語っていた人もいました。
山崎氏はこじんまりとしたFIREを「守銭奴型FIRE」と呼んで、そのスケールの小ささを「つまらない」とバッサリ切ったのです。
目指しているFIREは本当に「経済的自立」なのか?
山崎氏の指摘は非常に重要に思います。
「金融資産の運用益で生活費が賄える」といったレベルの「小さなFIRE」はスケールが小さいとのことです。
結局、節約生活を余儀なくされる「小さなFIRE」は、はたして本当に「経済的自立」を実現したと言えるのでしょうか?
「金に糸目をつけない」はさすがに言い過ぎですが、あまりお金のことを気にせず生活できるようにはなりたいはずです。
しかし、山崎氏の言う「小さなFIRE」では、たいした贅沢はできないように思えます。
それを「自立」と言うかどうかなのでしょう。
他人から見たら疑問視されて仕方ないかもしれません。
仕事を楽しめるかどうか
あとは最後に書かれている「仕事論」も重要です。
そもそもFIREを目指している人は、大半仕事がつまらないと感じているはずです。
仕事が面白いのであれば辞める理由はありません。
仕事に対して山崎氏は手厳しいコメントをしています。
年齢に関係なく面白くて張り合いがあると思えない仕事に関わるのは辛い。一般論として、(多少は)面白いと思える仕事で稼げる状態を得るには、個々の人なりに何らかの工夫が必要です。ぼんやりと組織に属していて、他の人でも代わりが利く仕事だけしているのでは、無理かも知れません。これは本人に「工夫」がないのだから、仕方がありません。
FIREを目指す人はこの発言をどう捉えるでしょうか。
「本人に工夫がない」とかなりきつめの言葉で斬られています。
人それぞれ考え方は異なりますので、山崎氏がすべて正しいとは思いません。
ただ、自分が楽しいと思えるものを見つけられるかどうかは大事だと思います。
FIREを目指す目的は「本当にやりたいことの実現するため」であるはずです。
あなたが残りの人生で本当にやりたいことは何でしょうか?
まとめ
以上『山崎元がホンネで語るFIRE。守銭奴型FIREでは人生がつまらない』でした。
いかがでしたか?
フルFIREするなら、大きな資産を築き、本当にお金の心配なく悠々自適に過ごしたいのが多くの人にとっての本音ではないでしょうか。
現実的なFIREを目指すなら、最初からサイドFIREのほうがマシではないかと最近は考えています。
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