なぜミレニアル世代は経済的自立を果たしても働き続けるのか?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

最近のFIREネタの主力である「ビジネス・インサイダー」からの記事です。

今回はFIREできる資産があるにもかかわらずFIREしない人たちについてです。

「ミレニアル世代」がFIREしないらしいのですが、はたして?

「ミレニアム世代」だけがFIREしないの?

スポーツ大好き人間の私からすると、「何とか世代」と言えばスポーツのほうがピンと来ます。

「黄金世代」とか「松坂世代」とか。

ミレニアル世代とは「1981年〜1990年代なかばごろまでに生まれた世代のこと」のことらしいです。

年齢的には30歳から40代半ばくらいの人たちのことを指す言葉のようです。

何だかよく分かりません。

ただ一つだけ言えることは、ミレニアル世代だろうと他の世代だろうと、経済的自立を果たしても、働き続ける人はいるということです。

ミレニアル世代だけが突出して働き続けているとかデータがあれば話は別ですが、おそらくそんなことはないでしょう。

逆にZ世代のほうが早くリタイアしているといったデータもないでしょう。

というわけで、そもそも記事自体に疑問を抱いてしまいました。

記事の中身としては、単に経済的自由は達成できそうだけど早期退職はしない人たちが登場し、早期退職しない理由を述べるといったものになります。

記事では5組が登場しますので、順に早期退職しない理由を見ていきましょう。

1.仕事をしながらでもすばらしいライフスタイルを築けるはず

まず1人目は41歳女性です。

55歳までに十分な貯蓄ができる予想ですが、早期退職はしないそうです。

すでに小さなビジネスを始め、自分の好きなことをやりながら収入を得る活動を開始。

さらに今の仕事を辞めた後は、アメリカ国内における失読症への関心を高めるための活動に従事し、加えて経済的目標を達成しようとする黒人女性を支援する計画を立てているとのこと。

働くことを辞めるというプランは無さそうです。

本人のコメントはこちら。

「すると、気づいたのだ。仕事をしながらでも、自分を殺しているような気分になることもなく、本当にすばらしいライフスタイルを築けるはずだと」

そうですよね、会社を辞めることがすべてではありません。

また、働かない生き方が素晴らしいライフスタイルとは限りません。

働きながら素晴らしいライフスタイルを構築することだって可能だと思います。

2.FIを重視し、REを軽視する

2人目は、映画『プレイング・ウィズ・ファイヤー(Playing With FIRE)』の制作を指揮したスコット・リーケンズ氏で、コメントが紹介されています。

「私の気づいた最も大きな変化は、FIの重視とREの軽視だ」。

「すばらしいことに、この変化は、経済的自立が主要な動機であり、仕事と目的の両方がとても重要であることを示している。何もすることがないのに早期退職するのは、悪いアイデアなのだ」

「REの軽視」とは言い過ぎというか、適切な表現ではないような気がします。

早期退職より仕事と経済的自立の料率が重要という意味ではないでしょうか。

あと、「何もすることがないのに早期退職するのは悪いアイデア」というのは激しく同意します。

「仕事が嫌だからFIRE」というのは悪手だと思います。

3.自分と周囲を向上させるためにFIREしない

3人目は35歳男性です。

すでに150万ドル(約2億3600万円)の資産を有しているにもかかわらず、早期退職ではなく、キャリアを通じたマイルストーンの達成に目標を切り替えたそうです。

彼の現在の考え方が次のように書かれています。

コーヒーだけは別として、物質的な豊かさではなく、経験を積むために貯蓄を続けているが、自分自身と周囲の人々を向上させるために、働き続けるつもりだ。

すごい高尚な意識の持ち主です。

自分のためだけでなく周囲のためという社会貢献まで意識しています。

FIRE民の多くは「仕事から解放されたい」と自分のことに意識が傾いているのでしょうし、私もそうですから、見習わなければなりません。

4.自分の健康を害することは絶対にしたくない

4人目は31歳の女性です。

彼女も40歳までに経済的自立を達成できるが、達成したい人生の目標がたくさんあり、まだまだ退職するつもりはないそうです。

自分で設立した非営利組織の活動の一環としてハイチで技術や教育を広める計画を持っており、彼女の夫が今のフルタイムの仕事をやめて、専業のビジネスオーナーになる予定です。

彼女は健康面について触れています。

「私は健康を犠牲にした人々をたくさん見てきた。私は経済的自立を達成するために、自分の健康を害することは絶対にしたくない」

ここで言う健康とは、おそらくストレスのことを指ししていると思われます。

現代社会においてストレスは大敵で、体調を左右しかねません。

お金のために収入を優先させるのではなく、自分のやりたいことをやれる環境を手に入れるのはものすごく大事なことではないでしょうか。

5.巨額な貯蓄に意味はあるのか?

5人目は36歳男性と34歳女性の夫婦です。

二人はすでに82万ドル(約1億2700万円)の純資産があり、夫妻はどちらも仕事が楽しくなくなるまで働き続ける予定だそうです。

これだけの資産を築いた理由は、二人とも倹約するようしつけられてきたことだと語っています。

しかし、早期退職するつもりのない二人にとってこの貯金は多すぎると気づいたようです。

「過去十二カ月を振り返ってみると、私たちは64%を貯蓄した。早期退職するつもりはないので、この数字は多すぎると思う」。

「今後はこの数字を少し下げて、浮いたお金の使い道を探すつもりだ。1000万ドル(約15億5000万円)を抱えて死ぬつもりはない」

早期退職しないのですから、お金の貯めすぎに気づいたのでしょう。

『DIE WITH ZERO』の考え方に沿えば、巨額の貯金を残して死ぬほど無駄なことはありません。

まとめ

以上『なぜミレニアル世代は経済的自立を果たしても働き続けるのか?』でした。

いかがでしたか?

全体的に言えることは、登場した5組6名は「仕事や働くこと自体が嫌ではない」と感じていることでしょう。

経済的自立と仕事を両立させ、より良い人生を築いていこうとする意志が垣間見えます。

一方、FIREを目指す人は、おそらく「仕事が嫌」という感情が先に立っている人が多いはずです。

やはり私自身としてはフルFIREではなく、自分のやりたいことで収入を得るサイドFIREを目指すのが良いのではないかと再認識しました。

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