【経験者が語る】30代でFIREを達成したのに幸せになれなかった理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

メンタルトレーナーの三凛さとし氏が『SPA』に寄稿した記事です。

ちょっと存じ上げませんが、若くしてFIREを達成された方のようです。

しかし、タイトルのとおり、FIREは失敗に終わったようで、何やら幸せになれなかったとか。

そして記事の冒頭から「若いうちにセミリタイアをしても、多くの人は幸せにはなれません」と明確に書いています。

はたして一体どういうことなのでしょうか?

FIREに憧れている人、目指している人は要チェックです。

まったく楽しくなかったセミリタイア人生

三凛さとし氏は、入社3年目で退職し「アメリカでファッションデザイナーになる!」という壮大な夢を描いて、NYへと渡ったそうです。

無計画でアメリカに渡って待ち受けていたのは、とてつもない極貧生活でした。

そして、ド底辺生活に危機感を抱き「仕事やお金に囚われず、経済的に自立したい。セミリタイア生活をめざそう!」と一念発起。

3年間必死で試行錯誤した末、寝ていても遊んでいても収益が上がるようなビジネスの仕組みを構築することに成功します。

そこから年間1億円ほどの利益が入るような状況になったそうです。

ここがすごいですよね。

ビジネス面における才能があったのでしょう。

そして、いよいよ念願のセミリタイア人生をスタートさせました。

憧れのセミリタイア生活は、最初はとても気ままで楽しいものでした。

しかし、数か月ほどすると、徐々に異変が現れ始めます。

何をしても楽しくなく、生きている実感が得られない日々に陥ります。

あれほどまでに憧れていたセミリタイア生活は、気づけばほとほと嫌になっていたそうです。

目標を失ったことで人生が不幸に

なぜ三凛さとし氏はセミリタイア生活を楽しめなかったのでしょうか?

本人曰く「自分自身が「セミリタイアをする」という大きな目標を失ったからだと結論づけています。

経済的な自由は得たものの、目標がなくなったことで、毎日なにを目指して生きればよいのかわからなくなっていたとしています。

いまだに「セミリタイアしたいまが、人生で一番幸せ!」と笑顔で答える人には、ほぼ出会ったことがないとさえ語っています。

これは「FIREを目指している」人にとっても聞き捨てならない話だと思います。

もちろんネット上で探せば、FIRE生活を満喫している人がいるのも事実です。

「FIREして良かった!」と語り、ブログやYoutubeなどで情報発信している人もいます。

ですから一概に言える話ではないと思いますが、無視するわけにはいきません。

その後、三凛さとし氏は、どうしたら幸せになれるのかを考えた結果、「自分は、日々目標をもって、新しいことに挑戦して、人から喜ばれることが幸せなんだ」と気づき、再び仕事を始めたそうです。

しかもセミリタイア前よりもさらに毎日全力で仕事に打ち込むようになったとのこと。

それまで「仕事で楽をしたい」と思っていたのが無くなったとも語っています。

彼は「セミリタイアしたい!」と思っていたのが、実は仕事が生きがいだったと気づけたという点では幸せだったかもしれません。

三凛さとし氏曰く「楽することを目指して生きるよりも、世の中や他者から少しでも喜んでもらえるように試行錯誤する生き方の方が魅力的だと気づけた」とのことです。

何のためにFIRE・セミリタイアを目指すのか?

では、あなたは一体何のためにFIREやセミリタイアを目指すのでしょうか?

三凛さとし氏は、セミリタイアを通じて、実は自分にとっての生きがいが「仕事」だったことに気づきました。

あなたの生きがいはFIREでありセミリタイアなのでしょうか?

FIREやセミリタイアは「状態」を表す言葉であり、具体的に何かをするわけではありません。

あなたはFIREやセミリタイアの状態になって、具体的に何をするか決まっていますか?

今までは「週末は何をしようかな~?」と土日2日間の使い方を考え、楽しもうと思っていたかもしれません。

しかし、FIREすれば週7日間フルに使い方を考える必要があります。

週7日間を目一杯使い切れますか?

しかも一生に渡りです。

FIREするということは会社を辞め、給料が無くなるのですから、収入が途絶えますから、現役時代と同じようなお金の使い方はできません。

時間はあるのに、お金は限りがある。

遊んで暮らし続けることはできません。

おそらく嫌なことから逃げるだけでは、生きがいも感じられないはずです。

三凛さとし氏が語ったように「世の中や他者から少しでも喜んでもらえること」を模索することがFIRE生活を長く持続し、幸せを感じられるのかもしれません。

仕事から逃れることを目指すのではなく、新たな貢献の形を目指すのがFIREの本来あるべき姿ではないでしょうか。

まとめ

以上『【経験者が語る】30代でFIREを達成したのに幸せになれなかった理由』でした。

いかがでしたか?

嫌なことから逃れたくてFIREやセミリタイアに憧れるのは、よく理解できます。

しかし、FIRE後の生活をちゃんと理解していれば、時間を持て余すことは間違いありません。

一体何のためにFIREを目指すのか、何をしたいからFIREを目指すのかを明確にしておくべきでしょう。

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