【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
「老後のお金が心配」という人は多いと思います。
実際、老後に関する記事は次々にネットに登場し、その都度話題となります。
「老後」は多くの人々が注目する、ニーズのあるテーマだと言えます。
さらに「下流老人」「老後破産」といったネガティブなワードも飛び交い、人々の不安を煽ります。
その極地は2019年の「老後2000万円問題」だったのでしょう。
人々は老後に向けて、どのような準備を進めているのでしょうか?
実態を把握すべく、公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(2022年度)」を調べてみたところ、驚くべき実態が浮かび上がってきました。
今回はその調査結果をご紹介していきます。
半数の人は「生活設計を立てていない」のが衝撃的
最初の質問は「あなたは、ご自身やご家族の将来をどのようにしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった、具体的な生活設計を立てていますか?」でした。
その衝撃的な結果がこちら。
「生活設計あり」と回答した人が39.9%に対し、「生活設計なし」と回答した人が51.5%となり、「生活設計あり」を上回っています。
ウソですよね?
若い人だけが回答者なのか?と思ったので、性別・年齢別のデータも紹介します。
確かに20歳代は「生活設計なし」が多く、またすでに老後を迎えた70歳代も「生活設計なし」が多くなっています。
しかし、結局はどの性別・年齢別を見ても「生活設計なし」のほうが多いことに変わりはありませんでした。
生活設計をせずしてどうやって将来に備えようと言うのでしょうか?
ちょっと理解に苦しみます。
生活設計しない人たちの理由が衝撃的
それにしても、なぜこれだけ多くの人が生活設計をしないのでしょうか?
調査では「生活設計を立てない理由」も聞いておりました。
その結果がこちらです。
最も多かったのは「将来の見通しを立て難いから」で25.8%でした。
将来どうなるかなんて分からないので、試算するのは難しいからやらない、といったところでしょうか。
確かに若い人なら分かるのですが、先ほど見ていただいて分かる通り、30代以上になるとほぼ差異はありません。
先のことなど分からないのは確かにそうですが、それでもその不透明感を少しでも払拭できるように生活設計を立てるのではないでしょうか?
2位の「経済的余裕がないから」も私はよく分かりません。
経済的余裕がないと生活設計できないのでしょうか?
日々の暮らしで精一杯でそれどころではない、といったところでしょうか。
実際、世帯年収別の生活設計の有無が紹介されておりました。
ものの見事に年収の高い世帯ほど生活設計をしています。
生活に余裕が無いからそれどころではないのでしょうか。
やはり、年収が高いほど金融リテラシーが高くなる傾向があり、それが影響しているのかもしれません。
老後生活は不安なのに何もしてないのが衝撃的
同調査では「老後に対する不安の有無」も聞いています。
その結果がこちらです。
「非常に不安を感じる」「不安を感じる」「少し不安を感じる」を合計すると82.2%で、不安のある人が圧倒的多数を占めていました。
だったら生活設計を立てればよいのに、と思った次第です。
老後が不安なのであれば準備をしているのですよね?ということで調査してみた結果がこちら。
「準備している」と回答した人は66.5%。
ちょっと待ってください。
先ほど「不安あり」と回答した人が82%いましたから、16%はどこかへ行ってしまいました。
老後が不安なのに、準備をしていないというのはどういうことでしょうか?
想定される一つの理由は、経済的に余裕がなく、老後の準備どころではないことです。
あと気になるのは老後の準備の2番目に多いが「保険」であることです。
これは生命保険文化センターの調査だからでしょうか。
「有価証券」は10%で、投資はまだまだ少数派となっています。
老後生活の不安に対する内容が衝撃的
そして、老後の何が不安なのかも調査しています。
結果はこちら。
圧倒的1位は「公的年金だけでは不十分」で79.4%でした。
約8割の人が年金だけで老後生活を送れないのではないかと不安を感じているようです。
2番目の「日常生活に支障が出る」は健康面への不安でしょう。
3番目以降は「自助努力による準備が不足する」「退職金や企業年金だけでは不十分」などお金に関する不安が並んでいますが、これは用意された選択肢がお金にまつわるものが多いためです。
それにしても、年金で老後生活を送れるかどうか、実際に計算してみればよいだけの話です。
そして、本当に不十分なのかどうか調べればよいのです。
ちゃんと計算した上で不足しそうだと分かれば、具体的な対策も立てやすくなるでしょう。
年金の計算方法が分からないと言う人は、これから方法をご紹介します。
年金を試算する方法
年金の試算といえば「ねんきんネット」一択です。
日本年金機構のホームページの右側に「ねんきんネット」の入り口があります。
郵送で送られてくる「アクセスキー」を使うか、マイナポータルからでも登録可能です。
「ねんきんネット」内にはいろいろなコンテンツがありますが、年金の見込み額が試算できるので大変便利です。
試算の画面の遷移すると、いろいろな質問に回答していくことで見込みの年金額が分かります。
例えば、収入やボーナス、働く期間など、質問はそこそこの数にはなります。
転職も考慮したりできますし、繰上げ・繰下げ受給も計算できます。
年金額を知りたいなら使わない手はないので、利用したことのない人は利用してみてください。
まとめ
以上『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』でした。
いかがでしたか?
老後に向けて対策を立てようと思うならば、まずは「生活設計」を立ててみることです。
支出、収入から老後のお金をざっくりと把握し、必要となりそうな金額を算出してみるだけでだいぶ違うと思います。
不足額が可視化されますから、何をすればその不足を補えるかも見えてくるはずです。
ただ不安を抱くばかりで何もしないのでは不安を解消できるはずがありません。
自分の将来を良い方向にも悪い方向にも導くのは自分です。
老後資金の準備をしたければ、まずはお金の計算から始めてみましょう。
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