堅実に暮らす67歳が定年後わずか2年で老後破産危機に陥ったワケ

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

老後資金が2,500万円あれば、老後の暮らしは何とかなりそうな気がします。

「老後2000万円問題」で提示された金額より500万円多いです。

さらに年金22万円なら、まさに「老後2000万円問題」の夫婦二人世帯のモデルのようです。

にもかかわらず「老後破産危機」とは一体何事でしょうか?

毎度おなじみ煽り系メディア「幻冬舎ゴールドオンライン」の記事をご紹介していきます。

退職後に支出を重ね、たった2年で貯蓄が大幅減

老後に限らず、生きていると想定外の支出が発生するものです。

記事に登場するAさん夫妻も例外ではありませんでした。

しかし、記事をよく読むと、想定外ではない計算通りの支出の数々が紹介されていました。

1つめの支出は「リフォーム」です。

30年余り暮らした自宅をリフォームしたついでに、介護が必要になった場合に備え、室内のバリアフリー化の工事もおこなったようです。

2つめの支出は「家財の買い替え」です。

大型家電や自家用車を買い替えたようです。

3つめの支出は「住宅ローンの返済」です。

なんと定年後にもまだ3年残っていたようて、約400万円の返済に退職金を充てました。

4つめの支出は「家族で海外旅行」です。

どこへ行ったかまでは記載されておりませんが、どうやらお子様も2名いらっしゃるようですから、それなりの金額になったと想像できます。

これらの支出で約2年間のうちに、2500万円あったはずの貯蓄が500万円まで減ってしまったのでした。

失礼なことを言いますが、狂っているとしか思えません。

「定年後もなんとかなるだろう」と思っていたとは、何を考えているのかさっぱり分かりません。

本当に発生した「思わぬ支出」

そして、そんなAさん夫婦に追い打ちをかけたのが子供2人でした。

まず、地元の理系私立大学に通学していた長男(23歳)が、卒業を前に昨年1年間留年してしまったとのこと。

よりによって私立大学とは。

学費を負担してあげた結果、約80万円の出費です。

また、長女が昨年離婚したため、娘と孫の当面の生活費などで、100万円以上の出費です。

さすがにこちらの2つについては不運としか言いようがありません。

ただ、こういう「思わぬ支出」が発生してもよいようにお金を貯めておくはずなのですが、その前に散財してしまうという何ともお粗末な展開です。

最大の原因は、貯金のできない家計と大きなお金を持ち慣れていなかったのではないかと予想されます。

Aさんが退職金1500万円をもらえなければ、老後資金は1000万円しか貯められていない状態でした。

そこへ舞い込んできた1500万円で、一気に資産は2500万円に。

ものすごいお金持ちになったかのように思い、気持ちが大きくなったと想像できます。

本当の問題はどこに?

そして、終盤にAさん夫婦の家計における本当の問題点が浮かび上がってきました。

Aさんが退職してからこの2年間、勤めていたころと比べると、支出の内容は変わっても、家計からの支出額は変わらず約30万円とのこと。

つまり、退職後も支出を減らせていなかった模様です。

先ほどの予想どおり、いまいち貯金ができなかったのでしょう。

さらに、支出を減らせなかったという致命的な問題が発覚しました。

Aさん夫婦の家計を「実直な家計運営」などと述べていますが、明らかに実直とは言えません。

月の生活費を減らせなかった挙句、大金を手にして散財し、老後破産の危機を招いたのは自業自得と言ってもよいでしょう。

収入が少な過ぎてどうにもならないとか、病気になってしまい収入が途絶えたといった可能性もあるとは思いますが、今回は自爆した例と言えます。

どうやらAさんは再び働くことを決意したようですが、本来であれば働かずに済むはずでした。

やはり、老後は支出を減らせるかどうかが重要です。

あとは、無茶な散財はしないこと。

きちんとライフプランを描き、計画的にお金を使っていないと老後破産の危機に陥る可能性があるという教訓を教えてくれる記事でした。

まとめ

以上『堅実に暮らす67歳が定年後わずか2年で老後破産危機に陥ったワケ』でした。

いかがでしたか?

老後に支出を減らさないと老後破産の危機に陥ることはご理解いただけたと思います。

そして、退職金が入ったからといって散財するのは危険であることも分かったでしょう。

今回の記事は、典型的な老後破産危機の事例とも言えます。

毎月赤字が生じる場合、赤字を老後資金で補うわけですから、いきなり散財したら破産危機に陥るに決まっています。

毎度この手の記事を読むと、まともに会社員として働けていたのか疑問に思います。

読者のあなたは、Aさんと同じような行動をとらないよう注意してください。

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