70歳男性「老後資金2000万円に驚き。どんな生活を望んでいるのか?」

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
久しぶりにAll Aboutの老後資金アンケートからご紹介します。
すべての人が多くの老後資金を望んでいるわけではないということで、少額でもよいのではないかという人を取り上げます。
回答者のプロフィールと現在の収支
今回の回答者は京都府に住む70歳の男性です。
まずは男性の簡単なプロフィールから見ていきましょう。
回答者本人:70歳男性
同居家族構成:本人、妻、子ども二人
居住地:京都府
リタイア前の雇用形態:自営業・自由業
リタイア前の年収:150万円
現在の金融資産:預貯金500万円、リスク資産200万円
現役時代に加入していた年金の種類と加入年数:厚生年金28年、国民年金10年
家族構成は妻と子供二人。
職業は自営業で、リタイア前の年収は150万円とちょっと少ないです。
現在の金融資産も70歳時点で合計700万円。
個人的には心許ないと感じざるを得ません。
次に収支の状況です。
老齢基礎年金(国民年金):6万円
老齢厚生年金(厚生年金):8万3000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
配偶者の収入:給与収入約200万円(年額)
年金の総額が14.3万円あります。
職業の最後は自営業ですが、会社員をやっていたのでしょう。
そう考えても年金額としては決して少なくはありません。
年金の平均受給月額は14万円前後だったはずですから、会社を辞めて国民年金のみになってもこの金額なら十分と言えるでしょう。
配偶者の年収が200万円あるというのも心強いです。
男性の資産額に対する本音
アンケートの質問で「自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか」の質問に対し「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答しています。
この金額ならこの回答になるでしょう。
その理由は以下のとおり。
「自営業に転身してからは赤字ばかり。勤め人の時にもっと節約して貯めればよかった。と言っても無駄な物には使っていないし、遊興費等もほとんどない。給与が低かっただけ」
なるほど、この男性は会社員時代にそこそこ稼いで、そこそこ貯金していた可能性もありそうです。
いつ自営業に転身したか分かりませんが、年金額から推測すると一定以上の年収だった可能性はあるでしょう。
また、「赤字続きだった」とのことから、もっとあったはずの貯金を取り崩し、現在に至っている可能性もありそうです。
現役時代の老後資金の目標は?
実は男性は老後資金は漠然と「1000万円」を目標に貯めたいと考えていたそうです。
実際に達成できたかどうかは記事からは分かりませんでした。
70歳を迎えた現在もなお、やはり老後資金は「1000万円」あれば十分だと感じているようです
しかし、現実には700万円にとどまっており、この乖離について次のように語っています。
「自営業時代も時間外の深夜バイトや早朝バイトで賄ったつもりだが、時給が安すぎて体を壊す寸前でやめた。最初に入った大企業でそのまま勤めていればと思ったこともあるが、もうそれは過去の事」
おっと、ここで出ました。
過去に大企業で働いていたとのことです。
先ほどの「一定以上の年収だった」という仮説は正しかったと思われます。
他人から見ると「なぜ独立しちゃったのだろう?」と思うのですが、当の本人にしか分からないことが多々あります。
自身のやりがいを求めるため、収入に捉われず独立する人も一定数います。
結果的にはバイトをせざるを得ない状況だったことから、自営業は順調とは言い難いものだったと想像されます。
「老後2000万円問題」はあり得ない?
それでも、現在の生活の満足度については「普通」と回答しています。
これまで通り身の丈に合った生活を心掛け、「出来るだけ節約していくつもり」とのことでした。
一方で「老後2000万円問題」については疑問視しており、「老後資金が2000万円(も必要)とはちょっと驚き。どんな生活を望んでいるのか?」と疑問を呈しています。
しかし、老後に必要な金額は人それぞれです。
それに、まだ老後を迎えていない人にとって老後は未知の領域です。
どのような状況になっているかは分からないため不安を抱えているのです。
また、この男性も医療や介護の必要に迫られていないようですが、健康に問題が生じたときどうなるかです。
現在は夫婦二人ですが、いずれどちらか一人になり、今よりも体は衰えます。
それでも一人で暮らしていけるかと問われれば、それは疑問を抱かざるを得ません。
男性は生活費のみに意識が行き、医療・介護費が抜け落ちている可能性があります。
実際、あなたの老後資金の計算に医療・介護費は含まれていますか?
もし含まれていないのであれば注意が必要です。
今後、医療・介護費の自己負担が増大する恐れもあります。
改めて老後に必要となる費用を計算してみるとよいかもしれません。
まとめ
以上『70歳男性「老後資金2000万円に驚き。どんな生活を望んでいるのか?」』でした。
いかがでしたか?
小さな生活を送るのであれば老後資金は少額で済むかもしれません。
しかし、医療・介護を始め、イレギュラーで発生する費用も多くあります。
予想外の支出にも対応できるよう老後資金を準備しておく必要があるのです。
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