2300万円で地方移住した夫婦がたった3年で家を失った想定外の悲劇

2300万円で地方移住した夫婦がたった3年で家を失った想定外の悲劇

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

当ブログではなぜか人気を誇り続ける「地方移住」シリーズです。

今回は私の実体験ではなくFPさんの記事のご紹介です。

FPさんであるが故にお金にまつわる話です。

プラス「老後」という要素が入ってくることで地方移住は新たな問題が巻き起こるという内容です。

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「自己実現型」地方移住の問題点

今回の記事は厳密に言うと、「老後に向けた家の住み替え」と言ったほうが正しいでしょう。

その住み替えを都会から地方へ行う場合もあり、今回の記事では地方へ移住したらハプニングが起こったという内容になっています。

さて、今回の記事の内容である「老後に向けた家の住み替え」についてFPさんは二種類があると言います。

一つは「自己実現型」、もう一つは「現実型」です。

「自己実現型」は字の如く、自分の夢・希望を実現させるタイプです。

例えば「釣りが好きなので海の近くに住みたい」「山小屋みたいな家に一度住みたい」「子供や孫、友達が気楽に泊まれる広い家がいい」「老後はのんびり農作業したい」「海外移住したい」など枚挙に暇がありません。

確かに楽しそうですし、実現させたいとも思います。

もう一つの「現実型」は老後の体の衰えやお金の問題などを考慮し、実生活を優先させるタイプです。

もちろんどちらも本人の選択によるわけですから、どちらが良いか悪いかというものではありません。

ただし「自己実現型」は、老後に起こりうることをきちんと想定しておかないと痛い目を見る可能性があるという点は予め理解しておくべきでしょう。

では今回の記事ではどのような"ハプニング"が起きたのでしょうか。

自動車問題のリスクを見落としがち

Aさん夫婦は山好きが講じて、Aさんが定年(60歳)を迎えたのを機にN県の別荘地に土地を購入。

薪ストーブのある家を建て、移住しました。

かかった費用は2,300万円。

極端に高額といったわけでもありません。

トレッキングや散歩、近くの温泉と楽しめるものは周辺にありました。

一方で買い物は遠方まで週1回のまとめ買い、雪かきや薪割りといった不便もあったようです。

そんな中、移住して3年後、悲劇が襲いました。

Aさんは脳梗塞に倒れ、緊急搬送されたのです。

幸い軽度だったため後遺症もなく、1ヵ月程度で退院できました。

そんな中、奥さんから次のような相談がFPさん宛にありました。

「私はペーパードライバーで運転はもっぱら夫だった。今回の入院時は仕方ないから、地元タクシーを使って病院がよいや買い物をした。雪かきもやり切れないので管理事務所にお金を払ってお願いした。その支出を考えると、もし再発したらと考えるとここでの生活はやっていけないと思う。どうしたらよいか?」

今回の事例では結局家を半値程度で売却し、N県の県庁所在地にある中古の小さな家を購入したそうです。

まあ、そうなりますよね。

とにかく地方移住でつきまとうのは自動車の問題です。

老後にいつまでも働けなくなるのと同様に、いつまでも自動車を運転し続けられるわけではないのです。

また、夫婦で例えば旦那さんのみ車を運転する場合、旦那さんに何かが起こると奥さんは一気に生活できなくなります。

今回の事例はまさにそれ。

「自己実現型」移住も悪くはありませんが、将来起こるであろう自動車問題をはじめ、老後に巻き起こる医療や介護など様々な問題をクリアできるかどうかは想定しておくべきです。

「自己実現型」の移住の場合、今回の事例のようにもう一回転居の必要に迫られる可能性があります。

したがって移住の時点で、あと一回転居できる"お金の余力"を残しておかなければいけません。

老後の住み替え「現実型」の家選び

長い老後を送るには現実的に考えると、自動車がなくても生活できる交通の便の良い場所を選ぶのが無難です。

先の事例であれば、地方であっても県庁所在地の中心部を始め、主要駅やバス停が近い、スーパーが徒歩圏内にあるとかです。

そして大きな部屋の多い家ではなく小さな家のほうが良いでしょう。

小さな家のメリットとしては以下の8つが挙げられます。

(1)何にでも手が届く
(2)掃除や管理が楽
(3)荷物を減らさざるを得ないので、身軽になる
(4)断熱した小さな家は冷暖房効率がよく、夏涼しく冬暖かで光熱費が安くなる
(5)人の手を借りやすい
(6)買っても、借りても安い
(7)貸したり、売ったりしやすい
(8)相続しやすい

現実的に家を選んでも、最後は介護が必要であり、最終的に何が正解になるかは正直分かりません。

ただ一つ言えることは、後悔をせずに済むよう長い老後を見据えた選択をする必要があるのです。

まとめ

以上『2300万円で地方移住した夫婦がたった3年で家を失った想定外の悲劇』でした。

いかがでしたか?

終の棲家選びは本当に難しいです。

老後にやりたいことをやる生き方も悪くありませんし、否定もしません。

今回の記事は、最後の最後に起こりうることは想定しておかなければならないという点で参考にすべきです。

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