【9割の人が知らない】資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ7選

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

資産5000万円という金額は多くの人にとって「経済的な安心」「自由な生活」「老後の安泰」など、実にさまざまな理想を抱かせる目標です。

しかし、実際に資産5000万円を達成してみると、想像していた理想と現実の間には多くのギャップが存在することに気づきました。

そこで今回は「理想と現実のギャップ7選」と題し、私が感じたギャップや多くの方が抱きそうなギャップを解説します。

夢と希望を抱き資産5000万円を目指している皆さんは、ぜひ記事ををご一読ください。

ただし、記事を読み終えた後、ガッカリなさらないようお願いします。

1. 「もう働かなくていい」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップまず1つ目は「もう働かなくていい」ことです。

資産が5000万円もあれば「もう仕事を辞めて悠々自適に暮らせる」というイメージを持つ人がいるかもしれません。

しかし現実には資産5000万円では「完全リタイア」は難しいケースが多いです。

例えば、資産5,000万円を全額投資に回したと仮定して、年利回り5%で運用した場合、税引き後に約200万円の収入を得られます。

年間200万円以内で生活できれば資産が一生枯渇することはない計算になりますが、現実問題としては年間200万円の支出に抑えられるかどうかです。

単身世帯なら可能性はあるでしょうが、二人以上世帯ではなかなか難しいのではないでしょうか。

また、物価は上昇し続けますし、時に楽しいことにお金を使いたくもなるでしょう。

子どもの教育費や医療費を始め、想定外の支出が発生することも多々あります。

また、毎年利回り5%というのは、あくまで理論の話であって現実には毎年一定の利回りになることなどあり得ません。

時にはマイナスになる年も出てくることだってあり得ます。

よって、投資からの収入に生活のすべてを頼るのは非常に心許なく、資産5000万円で働かなくて済むと考えるのは早計と言わざるを得ません。

2. 「自由な時間が増える」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ2つ目は「自由な時間が増える」ことです。

1つ目の「もう働かなくていい」に近い話になってきます。

資産が増えれば、仕事量を減らして自由な時間を満喫できる、という発想です。

フルリタイアまで行かずとも、セミリタイア・サイドFIREという選択肢で仕事量を減らせます。

そして、休日の日数が増えますから、自由な時間が増えるはずです。

また、最近では「静かな退職」「窓際FIRE」といった最低限の仕事をこなす働き方が注目を集めています。

出世しないようにするとか降格させてもらうとかして、給料より負担の少ない働き方を模索する人が実際に増えているようです。

しかし、サイドFIREにしろ静かな退職にしろ、仕事から完全に離れる選択をしたわけではありません。

これは一番には経済的不安が残っていることが大きいのではないでしょうか。

仕事を辞めたら生活が危ういことを自覚していると思われます。

家族がいる場合はなおさらでしょう。

自由な時間は多少増えるかもしれませんが、仕事の負担・責任からは完全には逃れられないという現実があります。

3. 「資産があれば不安は消える」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ3つ目は「資産があれば不安は消える」ことです。

資産が5000万円ともなれば、将来の不安や心配はなくなると思われるかもしれません。

しかし現実には、資産が増えても「もっと増やしたほうがよいのではないか?」との不安に駆られます。

特に昨今の物価上昇は、資産がいくらあっても足りなくなりそうな不安感を与えることになります。

また「貯めた資産をいかに守るか」といった新たな不安が生まれます。

ある程度の資産を超えてくると、今度は「資産を減らしたくない」という感情が芽生えてくることがあります。

そのため、それまでと投資のスタンスを変更する人も現れます。

結局のところ、お金の不安はいくら貯めようとも一生つきまとうことになるのです。

4. 「家計に余裕が生まれる」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ4つ目は「家計に余裕が生まれる」ことです。

資産が5000万円もあれば、家計に余裕が生まれ、好きなことにお金を使えると考える人もいるかもしれません。

しかし現実には、住宅ローンや教育費、家族旅行、老後資金など、現代日本の標準的な生活を維持しようとすると想像以上の出費がかさみます。

新築住宅の取得や子どもの進学など、1つ1つのライフイベントで数千万円単位の支出が発生することもあり、「余裕がある」とは言い切れない状況が続きます。

そもそも、資産5000万円を築く過程で支出をかなり抑制しているはずです。

抑制していた支出を開放してしまえば、資産がどんどん減少することになります。

そのため、資産が増えても生活レベルを極端に上げることはできず、日常の小さな出費にも慎重になる人が多いのが現実です。

5. 「幸せになれる」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ5つ目は「幸せになれる」ことです。

資産が増えれば、もっと幸せになれる、満足できると期待する人もいるかもしれません。

しかし現実には5000万円を達成しても「特別な幸福感」は長続きしません。

私の場合、5000万円を達成した瞬間だけわずかな幸福感を得られたでしょうか。

しかし、5000万円では早期リタイアなどできそうもないということで、資産形成を継続せねばならず、引き続き倹約生活を送ることとなりました。

資産の増加と幸福感は必ずしも比例せず、人生の満足度は他の要素(人間関係や健康、自己実現など)にも大きく左右されるのです。

ただし、この解釈には注意点があります。

「お金があっても幸せになれない」としたら、お金なんて貯めなくてもよい、とはなりませんから要注意です。

なんだかんだ言って、現代社会を生きる上でお金が必要となる場面は多々あります。

よって、収入を増やしたり、支出を減らしたり、投資をしたりと、お金をたくさん貯めるための努力はしたほうがよいと思います。

あくまでお金は幸福の一要素にすぎないということですので、お間違えの無いように。

6. 「老後は安泰に暮らせる」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ6つ目は「老後は安泰に暮らせる」ことです。

資産5000万円と言えば、「老後2000万円問題」の2.5倍もの金額です。

これだけの金額があれば、老後は何も心配せず安泰に暮らせると考える人がいるかもしれません。

しかし現実には、長寿化や医療・介護費の増加、年金制度の不安定さなど、将来のリスク要因が多く、資産があっても「本当に足りるのか」という不安は消えません。

特に年金については不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。

また、インフレや社会保障制度の変更など、個人の努力だけではコントロールできないリスクも存在します。

そして、何といっても健康の問題があります。

医療費・介護費はお金があれば解決できますが、健康上の問題でお金があるのに自身が楽しんで生きられなくなる可能性があります。

その意味では、老後の心配はお金だけとは限らないと言えます。

7. 「周囲からの羨望を得られる」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ7つ目は「周囲からの羨望を得られる」ことです。

資産が増えれば周囲から一目置かれたり、羨ましがられたりするのでは、と期待する人も稀にいるようです。

しかし現実には、資産額を公言することは少なく、周囲の態度や人間関係が劇的に変わることはほとんどありません。

Youtubeやブログなどで公表している人であれば、周囲から評価を得られることもあるでしょう。

ただし、それもあくまでネット内の話であって、リアルな世界では可能性が低いと言わざるを得ません。

逆に資産の増加によって妬みや距離を感じることもあり、思ったほどの「社会的な承認」や「自己肯定感」は得られません。

以上ここまでが「資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ7選」でした。

これら7つとは他に思わぬ現実を突きつけられたことがあったので最後にもう一つだけご紹介しておきます。

おまけ 「健康であり続ける」

資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ、おまけの1つは「健康であり続ける」ことです。

先ほど老後のところでも触れましたが、健康は生きる上で一番大事なものになります。

仮にお金があったとしても、体が動かなくなってしまっては、貯めたお金を自由に使えなくなります。

私の場合、先日手術をしたことで、改めて健康の重要性を痛感させられました。

「貯めたお金を早々に使えなくなるのではないか?」という恐怖心が芽生えたのも事実です。

「何歳までにいくら貯めて、それからこういうことをしよう」と計画を立てる人は多数いると思います。

ただ、その計画も大前提にあるのは自身の健康です。

健康な体でいられるからこそ計画を実行できるのです。

ある日突然健康な体が奪われることがあるのは理解しておかなければなりません。

一定の年齢を超えたら、食事、運動、睡眠など、常に健康に配慮した生活を送るべきです。

ギャップの背景とその対処法

これまで紹介してきた理想と現実のギャップは、「お金=幸せ」「資産=自由」という単純な図式が必ずしも成り立たない現実から生じています。

「幸福感」を「自由」を左右する要素は、資産を築く過程で得た知識や経験、家族や社会との関係など、多岐に渡ります。

その意味では、多くの人の「お金がたくさんあると人生が変わる」と抱く期待が大きすぎるのだと思います。

お金で解決できる問題も多々ありますが、5000万円程度ですべてを解決できるわけではありません。

よって、資産5000万円を達成し、理想通りの「自由」や「安心」を得るには、次のような視点も必要です。

・高すぎる理想を抱かず、「今ある幸せ」に目を向ける
・資産の守り方を学び、リスク管理を徹底する
・お金以外の価値観(健康、人間関係、自己実現)にも目を向ける

資産5000万円程度で劇的な変化は起こらないことを肝に銘じておくとよいでしょう。

まとめ

以上『【9割の人が知らない】資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ7選』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

【9割の人が知らない】資産5000万円達成後の理想と現実のギャップ7選

1.「もう働かなくていい」
2.「自由な時間が増える」
3.「資産があれば不安は消える」
4.「家計に余裕が生まれる」
5.「幸せになれる」
6.「老後は安泰に暮らせる」
7.「周囲からの羨望を得られる」
おまけ 「健康であり続ける」

資産5000万円は確かに大きな達成ですが、それだけで人生が劇的に変わるわけではありません。

5000万円を貯める以前に思い描いていた理想は、達成後の現実とかけ離れていることも珍しくありません。

お金は人生を豊かにするための道具の一つにすぎません。

理想と現実のギャップを冷静に受け止め、お金という道具を上手く活用しながら、自分らしい人生設計を描くことが真の満足と安心につながるのです。

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