2億円サラリーマン投資家が訴える「FIRE」に対する疑問とは?

2億円サラリーマン投資家が訴える「FIRE」に対する疑問とは?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

FIRE本ではないのですが、FIREにも触れていた記事だったため紹介することにしました。

しかも資産を十分に持っているサラリーマン投資家によるFIREに対する疑問符的記事です。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ←こちらのクリックをお願いします。

サラリーマンとして2億円以上の資産を築く

まずは本の著者の紹介からです。

妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。残業代ゼロ・年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になるなど、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。

35歳の時に90万円まで減った財産。

そこから徹底した節約生活4年間で1000万円を貯蓄。

信用取引などリスクの高い投資手法も用いたこともあり1年余りで2億円以上に到達。

その後はライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災で資産が半減。

しかし持ち直して54歳時点で2億5千万円の資産を築くに至っています。

2億5千万円の資産を築くまでには紆余曲折を経ていて、しかも近年は長期分散積立投資が推奨される中、信用取引を利用した短期投資で資産を大きく増やしている点は注目に値するかもしれません。

そして大きな注目点は2億5千万円の資産を築いた54歳になってもFIREしていないことです。

そこには著者なりのFIREに対する考えがあるようです。

「FIRE」しても大丈夫か?

記事の中には以下の一節があります。

50代半ばの自分は、ちょっとだけ早いリタイアを画策しつつ、サラリーマンを続けている。そんな自分からすると、FIREであまりに早期にリタイアすることには疑問も感じる。

早くリタイアしすぎると、残された人生の時間もそれだけ長くなる。その間にはリーマン・ショックやコロナ禍のように、景気と市場を揺るがすような予期せぬ出来事が何度も起こり得る。

数千万円の資産では心もとないし、年率4%で運用し続けるという方程式が崩れる恐れだってある。数千万円の資産では、やりたいことも満足にできない恐れがある。資産が目減りしないようにずっと気にかけながら、“食べて・寝て・出す”だけの人生を延々と送るのはつまらない。

筆者は若いうちのFIREには否定的な考え方を抱いているようです。

仮に大きな資産を築いたとしても暴落によって資産を減らす可能性がある点の指摘は、自身が何度も暴落を経験したからこその助言でしょう。

となれば、数千万円程度でのFIREには否定的になるでしょう。

またお金を使った楽しいことは制限されますから、黙々とお金を気にしながらの生活を送るだけになることに対して警鐘を鳴らしているように聞こえます。

これらの言葉を見て、若くしてFIREを目指す人たちが何を思うかです。

サラリーマンにもメリットがある

またサラリーマンとして働き続けることについてはメリットを感じているようです。

海外プロジェクトへの参加などは、まず個人では経験できない。サラリーマンだからこそ経験できることだ。一定の年齢に達して管理職などの役職を解く役職定年になって、一線を退くようになるまでは、たとえ経済的自立を果たしていてもサラリーマンでい続けたほうが良いように思う。

確かに大きな仕事は会社を辞めてしまうと経験することはなかなかできないでしょう。

FIREに憧れる人たちに総じて言えることは、サラリーマンとしての働き方に魅力を感じていないように思います。

やりがいを感じられる仕事を見つけられていないのか、人間関係に対するストレスが大きすぎるのか。

確かにつらいことも多々ありますし、実際つらいことのほうが多いとも感じます。

ですからFIREへ気持ちが走るのも無理はないとも思うのは事実です。

しかし個人的にはFIREするのは40代以降でもいいのでは?と思っています。

またフルFIREを20年以上も続けるのはかなり難しいのではないでしょうか。

なぜなら、「FIREを達成!」と謳う本の出版が増えていますが、10年~20年以上に渡り投資益で生活し続け、株価の大暴落などを乗り越えなければ本当の意味でのFIRE達成とは言えないと考えているからです。

はっきり言って「FIRE達成!」と言って会社を辞めたとしても、結局はサイドFIREのような労働収入も得ながらの生活になる人がほとんどになると思われます。

よって、働くことに対して楽しさを感じられないと長い人生を乗り切るには厳しいのではないかというのが個人的な考えです。

まとめ

以上『2億円サラリーマン投資家が訴える「FIRE」に対する疑問とは?』でした。

いかがでしたか?

考え方は人それぞれですし、人生は一度きりです。

後悔のないよう自分がやりたいことをやるのが一番良いかと思いますが、感情に左右されすぎ冷静な判断力を失わないようにだけは注意してもらいたいものです。


以下関連記事です。

FIREを達成して早期リタイアするためにクリアすべき4つの問題があります。

FIREはいいことばかりとは限らず、デメリットがあることも理解しておくべきです。

億の資産を持ちながらFIREしないのには人それぞれの理由があります。

スポンサーリンク