【FIREは死語】資産5000万円でもサラリーマンを続けたほうがよい7つの理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

多くの人が夢見る「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」。

FIREを目指す多くの人にとって、資産5000万円は一つの目安として考えられています。

しかし、資産5000万円を達成したとしても本当に会社を辞めることが最善の道なのでしょうか?

実は、5000万円達成後もFIREせずにサラリーマンを続けることには、多くの人たちが見落としがちな、非常に大きなメリットが存在します。

「サラリーマン」という資産は、あなたが会社を辞めるための道具ではなく、むしろより豊かな人生を送るための「強力な武器」になるのです。

FIREの概念が急速に広まる一方で、その先に待つ意外な現実を理解している人はまだ少ないかもしれません。

そこで今回は、資産5000万円を目指すあなたにこそ知っておいてほしい、サラリーマンを続けたほうがよい7つの理由を解説します。

1.定期収入を維持できる

サラリーマンを続けたほうがよい理由1つ目は「定期収入を維持できる」からです。

資産運用から得られる運用益だけで生活費を賄う「フルFIRE」の生活は、想像以上に不安定なものとなります。

株価の暴落や市場の不確実性は、あなたの精神的な安定を揺るがす可能性があります。

例えば、運用資産が一時的に20%減少し、5000万円が4000万円になったとしたらどうでしょうか。

これは生活費を削るか、資産を切り崩すかを真剣に検討しなければならない状況となります。

しかし、毎月安定した給与収入があれば、このような不安から解放されます。

サラリーマンとしての収入は、資産運用がうまくいかない時の強力なセーフティネットとなり、精神的な安定を保ってくれます。

安定した収入があるからこそ市場の変動に一喜一憂せずに済むのです。

2.資産をさらに増やせる

サラリーマンを続けたほうがよい理由2つ目は「資産をさらに増やせる」からです。

資産5000万円は素晴らしい資産ですが、これで人生が一生安泰と言えるほどの金額ではありません。

資産5000万円達成後もサラリーマンを続ける最大のメリットの一つは「入金力」を維持できることです。

給与所得があるため、生活費を賄いながら、さらに追加で投資を行うことができます。

特に、資産5000万円を超えるほどの規模になると、複利の効果が絶大になります。

例えば、年利5%で運用しながら、毎月20万円を追加投資し続けられれば、資産の増加スピードは飛躍的に向上します。

これは、資産を切り崩すFIRE生活では得づらい資産形成の醍醐味です。

働き続けることで、資産1億円のステージを目指すことが現実的になります。

3.過度な節約の必要がない

サラリーマンを続けたほうがよい理由3つ目は「過度な節約の必要がない」からです。

FIRE生活に入った人の中には、極端な節約生活で「サイドFIRE」や「リーンFIRE」している人もいます。

節約する目的は、生活費を抑えることで資産の取り崩しペースを遅らせ、資産の寿命を延ばすためです。

しかし、極端な節約で凌ぐ生活は「経済的自立」と言ってよいのでしょうか?

私は疑問を抱かざるを得ません。

一方、サラリーマンとして働き続ければ、給与収入があるため過度な節約に縛られる必要がありません。

また、家族旅行、趣味、自己投資など、日々の生活を豊かにするための出費に罪悪感を感じることもありません。

むしろ、資産が5000万円もあるという心理的な余裕から、より大胆に、そして自由に使えるお金が増えるのです。

これは、サラリーマンとして定期収入があればこそです。

4.社会的信用を維持できる

サラリーマンを続けたほうがよい理由4つ目は「社会的信用を維持できる」からです。

サラリーマンとして安定した収入を得ていることは、社会的な信用を維持する上で非常に重要です。

住宅ローンや自動車ローンなど、大きな借り入れをする際には、会社員としての「勤続年数」や「年収」が審査の重要な要素となります。

FIREを達成して無職になると、この社会的信用は大きく低下します。

いくら金融資産があったとしても、将来の安定した収入が見込めないと判断されれば、銀行からの融資を受けることは難しくなります。

資産5000万円という安心感がある一方で、必要な時に大きな買い物をするための選択肢を失うことにもなりかねません。

5.社会からの孤立を防ぐ

サラリーマンを続けたほうがよい理由5つ目は「社会からの孤立を防ぐ」からです。

サラリーマンとして働くことは、単なるお金を稼ぐ手段だけにとどまりません。

会社には同僚や先輩、後輩がおり、業務を通じて多くの人と関わり、社会とのつながりを感じることができます。

FIREを達成し、会社を辞めてしまうと、この日常的な人間関係が一気に途絶える可能性があります。

趣味やコミュニティ活動で新しいつながりを見つけることはできますが、仕事を通じて得られる多様な人との交流や社会的役割は、何物にも代えがたいものです。

また、人と関わる機会が減ることで、孤独感や社会からの疎外感を覚える人も少なくありません。

仕事が自分のアイデンティティの一部だった場合、仕事を失うことで「自分は何者なのか」という問いに直面します。

その結果、FIREを卒業し、再び働くことで自身の存在意義を見出そうとしています。

6.毎日行くべき場所・やるべきことがある

サラリーマンを続けたほうがよい理由6つ目は「毎日行くべき場所・やるべきことがある」からです。

人は目的や目標があることで、心身ともに健康を保つことができます。

「会社に行く」という当たり前の行動は、実は非常に重要な生活の規律を保つ役割を果たしています。

毎朝決まった時間に起き、準備をして出かけるというルーティンは、精神的な安定につながります。

FIRE後、毎日が自由になると、この規律が失われがちになります。

「今日は何をしようか…」と考えるうちに、時間を持て余し、無気力感や喪失感に陥る人もいます。

ただ退屈な毎日となるだけで、かえって幸福度が下がる人もいます。

仕事は単なる労働ではなく、あなたの毎日を定義し、目的を与えてくれる大切な存在なのです。

7.厚生年金を維持できる

サラリーマンを続けたほうがよい理由7つ目は「厚生年金を維持できる」からです。

サラリーマンとして働く大きなメリットの一つが、将来の年金受給額を増やすことができる点です。

会社に勤めている間は給料に応じて厚生年金保険料を支払い、将来受け取れる年金額を増やすことができます。

FIREを達成して会社を辞めると国民年金に切り替えることになり、将来の年金受給額は大きく減額されます。

仮に資産5000万円があったとしても、老後の生活を年金に頼らないわけにはいきません。

働き続けることで将来の年金という確実な収入源を強化できるのは、非常に大きなアドバンテージです。

何のために「FIRE」を目指すのか?

そもそも、あなたはなぜFIREを目指しているのでしょうか?

もしそれが「今の仕事が辛いから」という理由であれば、それは「FIRE」を目指しているのではなく、「今の仕事から逃げたい」だけではないでしょうか。

本当にあなたが求めているものは、「仕事から解放されること」ではなく、「もっと自由に、自分らしく働けること」かもしれません。

FIREするということは、会社を辞めることで得られる「時間」を最大限に活用できるのがポイントです。

「時間」という最大の資産を確保し、そして第二の人生を設計するのが本来あるべき姿ではないでしょうか。

つまり、「FIREして何をしたいのか?」が重要なのです。

目的のないFIREは、開放感に浸れるのは最初だけで、後に怠惰に陥るだけです。

そして、あまりに暇を持て余し、やりがい・生きがいもなくなった結果、会社に再就職する結末を迎えるでしょう。

仕事が辛ければどうするか?

そうは言うものの、やはり仕事が辛いという現実が目の前にあるとき、人はどうすればよいのでしょうか?

もし今の仕事が辛くてどうしようもないのであれば、行動に移したほうがよいかもしれません。

選択肢は複数存在します。

まず1つ目は、フルFIRE(完全リタイア)です。

完全に仕事を辞めるパターンで、仕事のストレスからは一気に解放されます。

そのため「仕事が辛い」を解決する最良とも言える方法です。

しかし、デメリットとして、その後の生活を支えていくだけの膨大な資金が必要となります。

そのデメリットを補う2つ目の選択肢はサイドFIRE(セミリタイア)です。

少しだけ働いて、生活費を補うパターンです。

FIREなのに少し働かないといけませんが、正社員ではない働き方ならばストレスは軽減できるかもしれません。

また、解決策は何も「退職」だけではありません。

もし、社内で仕事を軽減できそうなら、「窓際FIRE」という3つ目の選択肢も浮上します。

会社を辞めずに、最低限の業務をこなし続けられるならば、収入は安定します。

働き続けることにはなりますが、負担軽減は可能です。

それまでに社内で築いてきた実績と信頼がカギを握ります。

最後の4つ目は「転職」です。

資産5000万円という強力な後ろ盾があるからこそ、あなたは「今の仕事」を辞めるのではなく、「より良い仕事」を探すことができます。

また、嫌なのは「今の仕事」であって、別の仕事であれば働き続けられる可能性もあります。

例えば、給料は少し下がっても残業が少ない会社に転職してみる。

最悪、失敗したとしても資産があるという心理的余裕が、あなたの新しいキャリアの扉を開いてくれるかもしれません。

まとめ

以上『【FIREは死語】資産5000万円でもサラリーマンを続けたほうがよい7つの理由』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

【FIREは死語】資産5000万円でもサラリーマンを続けたほうがよい7つの理由

1.定期収入を維持できる
2.資産をさらに増やせる
3.過度な節約の必要がない
4.社会的信用を維持できる
5.社会からの孤立を防ぐ
6.毎日行くべき場所・やるべきことがある
7.厚生年金を維持できる

資産5000万円は、多くの人が憧れる目標です。

しかし、そのゴールは、会社を辞めて無職になることだけが正解ではありません。

むしろ、その資産はあなたがサラリーマンとしてより自由に、そして安心して働くための強力な武器となります。

安定した給与、過度な節約からの解放、社会的信用、そして社会とのつながり。

これらはすべて、FIRE後に失われがちな、かけがえのない価値です。

資産5000万円は、会社を辞めるための「解放の剣」ではなく、あなたの人生をより豊かにするための「最強の盾」です。

その盾を手に、あなただけの最高の働き方と人生を見つけてください。

以下関連記事です。

サイドFIRE(セミリタイア)を目指すならば考慮すべきリスクがあることをご紹介しています。

FIREしたいなら1億円は必要で、資産4000万円でも破綻する可能性があることを説明しています。

新たなFIREの形として「窓際FIRE」という定義が登場しています。一体どういうことなのかを詳しく解説しています。