内藤忍「FIREするよりも人生を豊かにできる方法」を読んで思うこと

内藤忍「FIREするよりも人生を豊かにできる方法」を読んで思うこと

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

最近、FIREに関する興味深い記事をネットで見かけました。

それは、FIRE反対派である内藤忍氏が2025年11月に投稿したもので、私も強く共感する部分、そして異論を感じる部分がありました。

今回は、内藤氏の提言を掘り下げつつ、私自身の意見を交えてご紹介していきます。

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FIREそのものは肯定的

今回のブログの内容についての意見の前に、誤解のないように内藤忍氏の前提として、FIREそのものに対しては否定していません。

むしろ肯定的とも言えるスタンスと言ってよいかもしれません。

しかし私は決して悪いこととは思いません。満員電車に乗って会社に出かけ、好きでもないメンバーと一緒に嫌な仕事をストレスを溜めてまでやる必要はありません。

では、内藤忍氏が反対しているのは何か?

それは、フルFIRE(完全に仕事を辞めること)です。

そして、その理由が次の2つです。

1.時間の自由の喜びは長く続かない

まずは、会社を辞めて自由になっても、その喜びは長続きしませんよと述べています。

これについては私も同意です。

「自分の好きな事だけをやって生きていくんだ」と思い、旅行したり、趣味に没頭したりしても、いずれは飽きが来ます。

また、社会との接点の減少や生きがい・やりがいの喪失もFIRE失敗のよく聞く話です。

この辺りも完全に仕事を辞めるデメリットとして捉えているようです。

2.FIREは経済的に極めてリスクの高い選択肢

そして、FIRE反対の理由のもう一つが「経済的に極めてリスクの高い選択肢」であると述べています。

これはいかがでしょうか?

私はちょっと違うのではないかと思っています。

FIREをおススメしない理由はそれだけではありません。FIREは経済的に極めてリスクの高い選択肢です。例えば当てにしていた資産や収入が想定外に減少すればリカバリーする方法はありません。

当てにしていた資産や収入の減少に対応できないのは、単純に「計算ミス」でしかないと思います。

想定外の資産減に対応できないような人は、FIREしたのではなく、単に会社を辞めてニートになっただけです。

また、次のようにも述べています。

FIREしてから経済的に困窮して仕事に戻ろうと思っても労働環境は変化しており、自分が望むような仕事ができる可能性はありません。

この指摘は正しいと思います。

まして、私のような年齢が高くなって早期リタイアした人はなおさらです。

3.私が提案したいのはFIREではなくFILW

そこで内藤氏は、FILW(financial independence life worker)を提唱しています。

経済的自立を実現しながら、自分がやりたい仕事だけをやって生きていこうということです。

ざっくり言ってしまえば、フルFIREよりサイドFIREのほうがいいよ、ということでしょう。

FIREを目指している人の多くは「仕事が嫌で早く辞めたい」との想いが強いと思います。

ただ、その仕事の中身のすべてが嫌なのかと問われると、そうではない人も多いのではないでしょうか。

仕事の中には自分にとってやってもいいものとやりたくないものが混在しています。

やりたくないことが多いから嫌になるわけです。

これが、もし「やってもいいもの」だけだとしたら、仕事を辞めずに続けていけることになります。

そうなれば、収入は安定しますし、やりがい・生きがいも確保でき一石二鳥です。

そして、年金をもらいはじめ、「仕事はもういいや」となったら完全リタイアすればよいのではないでしょうか。

自分のやりたいことを見つけられるか?

ただし、この壮大な理想論(FILW)には大きな問題が一つあります。

それは、人生を懸けるに足る「自分のやりたい仕事(ライフワーク)」を見つけられるかどうかです。

世の中に自分のやりたいことを見つけられた人は、はたしてどれくらいいるのでしょうか?

おそらく大半の人は見つけられずにもがき苦しんでいるのではないかと思っています。

生活のために働き続け、他の可能性については考えることもできないまま、結局一生を終える人がほとんどではないでしょうか。

だとすると、「自分のやりたいこと」を見つけるには、実は並々ならぬ決意と努力が必要であると気づかされます。

私自身もやりたいことなど見つけられていませんから、具体的なアドバイスが出てきませんが、「やりたいこと」を見つけるために会社を辞めないといけないくらいなのかもしれません。

経済的自立を果たしていない状態で、ライフワークを見つけるために会社を辞め、給料を下げて新たな仕事に取り組む。

これは、一体どこを目指しているのか分からない遠回りにもなりかねません。

まとめ

以上『内藤忍「FIREするよりも人生を豊かにできる方法」を読んで思うこと』でした。

いかがでしたでしょうか?

内藤忍氏の提唱する「FILW(経済的自立とライフワーク)」は、フルFIREの精神的・経済的リスクを回避する、最も現実的で豊かな生き方だと感じます。

しかし、大半の人がまずは経済的自立(FI)を実現できていないのが現実です。

この壮大な理想を追い求める前に、まずは確実な資産形成に力を入れるべきです。

FIという土台を固めながら、「本当にやりたいこと」を探す旅に出るのが、最も堅実で賢い方法ではないでしょうか。

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