実家に戻った40歳FIRE息子。親にのしかかる負担増と老後の不安
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
FIREの記事かと思いきや、実はFIREだけでなく、老後資金の話でもありました。
「finasee」に掲載されていた記事なのですが、老後破産のリスクは実の子供だったりするという恐ろしい中身となっています。
一体何が起きたのでしょうか？
記事の中身を見ていきましょう。
息子がFIREして実家に戻ってきた
今回の記事の主人公は、大橋和代さん（仮名）、65歳の主婦です。
夫と二人暮らしで、40歳になる息子がいました。
息子は若い頃から地道に資産形成を進め、40歳時点で6000万円の資産を築いていたようです。
そして、「これで大丈夫」と思った息子は会社を辞め、いわゆる「FIRE]を達成したのでした。
FIRE達成後はフリーランスとしてHPを制作したりして、順調に収入を得られていました。
しかし、収入が安定しなくなり、フリーランスとしての年収は200万円にも満たないほど。
毎月の家賃と生活費で手一杯となった息子は禁断の一手を打ったのです。
それが実家への帰還です。
実家へ生活費を入れない息子
息子が実家へ戻ってきて、大橋さんの家計に大きな問題を引き起こします。
息子は生活費を家に入れなかったのです。
そのため、大橋さんの月の支出は約5万円増加しました。
年金生活に入っていた大橋さんにとって、かなり大きなダメージとなりました。
息子に生活費を出すように話しても、「資産を減らしたくない。フリーランスの仕事が入ったら払う」の一点張りだったようです。
大橋さんは自身の老後と息子の生活の両方を憂うことになってしまったのでした。
FIREに潜む落とし穴
私も早期リタイアを目指しているのですが、6000万円でのリタイアは回避しました。
まだ「経済的自立」できていないとの判断からでした。
私の場合、6000万円時点での運用資産がまだ700万円程度でしたから、資産から生活費を賄うことなど不可能でした。
多少の労働をするサイドFIRE（セミリタイア）も検討の余地がありましたが、資産額が不十分と考え、リタイアを見送ったのでした。
今回の記事では「資産6000万円」とだけ書かれており、資産からの収入がどれくらいだったかは触れられていません。
本来であれば、資産から収入を得られているはずですから、「資産を減らしたくない」との理由で実家にパラサイトするのはいかがなものかと思います。
フリーランスでの収入が少ないのであればアルバイトをするとか、収入を得る方法はいくらでもあったはずです。
この辺りを見ると、息子にはFIREをして生活していく覚悟が足りなかったのではないかと思います。
子供が導く老後破産の危機
一方、親の側から見ると、今回の一件は非常に怖い事例です。
誰しも自分のお子様は可愛いと思います。
しかし、その子供がまさか自分の老後生活に危機をもたらすなど想像もしていないでしょう。
特に、今回の事例のように一度独立した子供が、年金暮らしとなってから家に戻ってくることは想像できないはずです。
自分たちの老後を思えば、本来なら息子の帰宅を断るべきだったのでしょう。
この手の子供が原因となる老後破産危機は他にも考えられます。
例えば、離婚や退職は帰宅するきっかけになりがちです。
このパターンは親としてはどうすることもできないため、帰宅をいかに断るかがカギとなるでしょう。
逆に、親のほうが油断して子や孫に際限なく支援してしまうパターンもあります。
これは自分自身が注意すればよいだけですので、どうにでもなります。
どちらにせよ、老後破産の危機に陥るパターンを事前に知っていれば、事前に危険を察知できるのです。
まとめ
以上『実家に戻った40歳FIRE息子。親にのしかかる負担増と老後の不安』でした。
いかがでしたか？
子供の退職が親の老後破産危機に陥れることがあると理解していただけましたか？
親の立場・子の立場どちらから見ても怖い話です。
しかし、誰しも可能性はあるわけですから、他人事ではありません。
FIREを目指している人は、親に頼ることなく自力でなんとかしましょう。
親の力を借りている時点で経済的自立を果たしていません。
そして、精神的にも自立できていない子供のままであると自覚したほうがよいでしょう。
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