水瀬ケンイチ氏が直面した現実。FIREが必ずしも正解ではないワケ

水瀬ケンイチ氏が直面した現実。FIREが必ずしも正解ではないワケ

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

今回は毎度おなじみ煽り系メディア幻冬舎の「THE GOLD ONLINE」のFIREに関する記事です。

ただし、今回の中身は煽りではありません。

今回の記事は、個人投資家の水瀬ケンイチ氏の最新本『彼はそれを「賢者の投資術」と言った』に絡めた記事であろうと推測されます。

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私が水瀬ケンイチ氏から受けた影響

私が「つみたてNISA」を開始しようか迷っていたとき、参考になったのが水瀬氏の書いた『お金は寝かせて増やしなさい』でした。

水瀬氏が投資を始めた2000年ごろは、日本においてインデックス投資はマイナーな投資手法でした。

むしろデイトレードに代表される短期投資が全盛の時代。

そんな時代からインデックス投資を日本で続けてきた人の本が参考にならないわけがないと思い、本を購入し、そして投資を始める後押しをされました。

よって、私の投資に最も大きな影響を与えたのが水瀬氏と言っても過言ではありません。

そんな水瀬氏が投資を始めた投資の目的の一つは「アーリー・リタイア」でした。

ただし、私のような「早く仕事を辞めたい」という想いではなく、「自分が好きなことで思う存分社会に貢献したい」という前向きな想いからでした。

水瀬氏は、朝から晩まで仕事するような生活では自分の好きなことで社会に貢献する時間など作れないと考え、資産を築くことを目指し投資を始めたのでした。

「必ずしも早期退職しなくていいかな」と思うようになった理由

そんな水瀬氏ですが、25年前とは環境や考えが変わったようです。

何と言ってもインデックス投資との出会いにより、水瀬氏の人生は変わりました。

投資にかかる時間が劇的に減ったことで、仕事と生活に注力できるようになったこと。

空いた時間が生じたことで、投資ブログを開始できたこと。

そのブログが注目を集め、コラムや本の執筆にもつながりました。

最近は、コロナ禍以降、リモートワークになり、さらに時間が生まれたそうです。

毎日片道1時間超、往復3時間弱の移動時間(!)だったそうですが、これがなくなったことでますます活動余力が生じたとのこと。

もっと会社に近場に住んでいれば、心身共にもう少し余裕のある生活ができたのでは?との疑問が生じますが、ここは一旦横に置いておきましょう。

水瀬氏はすでに億り人となり、FIREしようと思えば十分可能な状況です。

しかし、必ずしも早期リタイアする必要はないのではないか?との考えに変わってきたそうです。

なぜなら、上記のような環境変化によって、現在の働き方でも自分のやりたいことが実現できるようになっているからです。

何のために早期リタイアを目指すのか?

さて、ここで考えたいのは、「多くの人はなぜ早期リタイアしたいのか?」です。

その理由の最も多いのは「仕事を続けたくない」という、どちらかというとネガティブな想いなのではないでしょうか?

実際のところ、私も同様です。

仕事からの解放、仕事のストレスからの解放を願っているのが本音ではないかと思います。

一方で、水瀬氏は億り人になったにも関わらず、いまだに仕事を続けています。

彼に一体どのような心境の変化があったのでしょうか?

今回の記事の中では、その理由が分かる一節があります。

もう生活のために会社で働いているという感覚はない。勤務先での昇進を目指していないこともあり、ずいぶんと気が楽になった。不思議なもので、いつでも辞められる自由を手にすると、肩の力が抜けたからか、かえってよい仕事ができるようになった気がする。上司、同僚、部下との関係もおおむね良好だ。

これはまさに「窓際FIRE」の状態です。

ある意味、理想の状態と言ってよいのではないでしょうか。

FIREのデメリットといえば、何と言っても安定した収入を失うことです。

しかし、収入を得ながらやりたいことも実現できるなら、退職する必要はありません。

また、次のようにも書かれています。

こうなると、もはやFIREしなくても、すでに私の目的は果たせる状態にあるといっていい。いつでもFIREできる状態にありつつ、仕事を楽しみながら、社会に貢献できる情報発信活動も続けられている。これが私にとっての「FI(経済的自由)の真の価値」なのだ。

これもまさに理想と言える状態なのではないでしょうか。

おそらく大半のFIREを目指す人にとって、REのほうが目的になっていて、FIは目標になっているように思います。

しかし、これから物価上昇が続く時代の中であれば、まずFI(経済的自立)を目指すのが重要ではないかと思います。

そして、十分に経済的自立を果たせたと感じたら、その後の人生の選択として会社にとどまるか、退職するかを決めればよいのです。

RE(早期リタイア)ありきの資産形成は、その後の人生のモチベーションの置き方に苦労すると思います。

それは「FIRE卒業」なる失敗例を見れば明らかです。

まとめ

以上『水瀬ケンイチ氏が直面した現実。FIREが必ずしも正解ではないワケ』でした。

いかがでしたか?

私も影響を受けた水瀬ケンイチ氏は、経済的自立を果たしてもなお会社員として働き続けています。

そこには、会社員でありながらも自分のやりたいことを実現できているという理由がありました。

もはや早期リタイアする理由は無くなったとも言えます。

FIREを目指している人は、今一度自分がなぜFIREしたいのかを考えてみるとよいでしょう。

会社を辞めずとも自分のやりたいことを実現できる道は残されているかもしれません。

また、経済的安定のためにも、無理をしてまで会社を辞める必要は無いでしょう。

会社を辞めなければ自分のやりたいことを実現できないのか、今一度自分問いかけてみるとよいのではないでしょうか。

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