50代は6世帯に1世帯が貯蓄ゼロ!老後破綻を避ける5つの戦略
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
50代が大量老後破綻へ? 実は「6世帯に1世帯が貯蓄ゼロ」の衝撃
私のような40代からすれば、聞き捨てならない情報です。
いよいよあと10年もすれば60代になろうかという50代の中に、6世帯に1世帯は貯蓄ゼロであるというのです。
現在30代や40代の人で、まだ貯蓄がほとんどないと考えている人にとっては無視できないであろう情報です。
そこで今回は、現在の50代が直面している問題から、40代が老後破綻を避けるために取るべき戦略を考えてみたいと思います。
貯蓄ゼロの50代世帯がなぜ増えたのか?
今回紹介した記事の筆者はファイナンシャルプランナーですが、筆者は50代からの家計相談が増えていると感じていたようです。
実際のところ、厚生労働省の「国民生活基本調査」によると、2016年の貯蓄ゼロ世帯は14.8%、つまり6世帯に1世帯まで拡大していました。
貯蓄状況が厳しくなっているのは全世代共通ですが、2016年の調査によると、現役世代の中で「貯蓄が増えた」世帯の割合は50代が最も低く、「貯蓄が減った」割合は50代が最も高くなっています。
(引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66260?page=2)
特に50代が厳しい状況に陥り始めたように見えます。
なぜ50代に厳しい状況になったのか?
理由は次の5つにあるとしています。
50代がお金を貯めにくい理由1 手取り収入の減少
50代がお金を貯めにくい理由1つめは、「手取り収入の減少」です。
税金と社会保険料が毎年のように値上がりしています。
そのため手取り収入が減少し続けています。
額面年収700万円であれば、なんと15年で50万円も減少しています。
額面の年収も上がりにくくなっている中ですから、税金と社会保険料の負担が大きくなれば、当然貯蓄できる余力は減少せざるを得ません。
今後も税金と社会保険料の負担が小さくなることは考えにくく、むしろさらに大きくなることが予想されますから、額面収入と手取り収入の乖離は拡大することになるでしょう。
50代がお金を貯めにくい理由2 利息が期待できない
50代がお金を貯めにくい理由2つめは、「利息が期待できない」ことです。
現在の高齢者は、高金利を恩恵を受けることができ、銀行の定期預金の金利が6%を超えることもありました。
そのため、10年以上預金していれば資産が2倍になるようなこともあり得ました。
だから、年配の人は「貯金しろ」というわけです。
しかし、時代は変わりました。
もはや銀行にお金を預けていても、ほとんど利息は得られません。
投資によりリスクを負って増やさなければいけない時代になったのです。
50代がお金を貯めにくい理由3 教育費の高騰
50代がお金を貯めにくい理由3つめは、「教育費の高騰」です。
先述した税金・社会保険料と同様に、教育費も負担がどんどん増大しています。
1982年と2017年で比較すると、国立大学の授業料は2.5倍、私立大学の授業料は2.2倍になっています。
それに対して、収入はどれだけ増えているかというと、国家公務員の初任給は1.8倍です。
つまり、給料の伸びよりも教育費のほうが伸びているのです。
他にも入学金や仕送りだったりで、負担は増すばかり。
結果として、老後資金を貯めるところまでお金が回らないといった状況に陥っています。
50代がお金を貯めにくい理由4 多額で長期の住宅ローン
50代がお金を貯めにくい理由4つめは、「多額の住宅ローンを長期間にわたり借りている人が増えたこと」です。
超低金利に伴い、住宅ローンの金利も低くなりました。
住宅ローンの金利が下がった結果、より多くの額を借り入れた人が増えたようです。
その結果、返済が60歳以降にも続くような長期のローンを組んでしまい、退職金さえも老後資金ではなく住宅ローンの返済に充てられてしまうことになります。
退職金が老後資金に回せないのは、致命的とも言えます。
50代がお金を貯めにくい理由5 バブル世代である
50代がお金を貯めにくい理由5つめは、彼らが「バブル世代」であることです。
40代は「就職氷河期世代」とも呼ばれ、苦しい時代を生き抜いてきましたが、50代はバブルの最後の恩恵を受けた世代です。
バブル世代は貯蓄しようという発想より、パッと使うという考え方の世代です。
計画的にしっかり貯蓄できていない人も多いはず。
その点、現在の40代は慎重にならざるを得なかったため、貯蓄に対する意識は50代に比べれば高いでしょう。
ただ、就職氷河期であった故に、そもそも非正規雇用を選択せざるを得なかった人も多く、収入が少ないために貯蓄する余裕がありません。
老後破綻を避けるための5つの戦略
それでは、40代は老後破綻を避けるために、どのようなことをすればよいのでしょうか?
記事内で筆者が提案しているのは、以下の3つです。
1.これからの人生で起きる「お金の変化」を知る
(引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66260?page=6)
2.今の暮らしを見直して、「貯める力」を最大限度高めておく
3.必要なお金の知識を身に付け、「お得を逃さない戦略」を立てる
要するに、お金の知識を身に着け、貯められるようになり、それを実践するということでしょう。
特に公的なお金の部分は、誰も教えてくれなかったりします。
実は意外な補助制度が自治体ごとに用意されていたりしますから、知識のないことは直接的な損失となります。
しっかりとお金の知識を身に着けることが必要です。
老後破綻を避けるために、過去の常識を捨てる
そして、老後破綻を避けるための戦略として、もう1つ紹介するならば、「過去の常識を捨てる」ことでしょう。
これからやってくる超高齢化の時代は、前例のない時代です。
そのため、過去の常識が一切通用しません。
過去の常識は、非常識になっていくことも十分想定されます。
「今まではこうだったから」というのは禁物です。
むしろ「今まではこうだったから、こう変えないといけない」という思考が必要になってきます。
2019年10月の消費税増税に伴い、現金会計よりもキャッシュレス決済のほうがオトクになります。
であれば、早くキャッシュレス決済を取り入れておいた方がよいはずです。
今後も新しい動きは出てくるでしょう。
常に情報を集め、新しい動きに乗らなければ、損する時代となっていくのではないでしょうか。
結婚を諦めると支出は減る
そして、個人的経験から来ることが1つ。
もし、40代で独身なのであれば、結婚は諦めることです。
お金を貯められない原因が教育費と住宅ローンなのであれば、その背景にあるのは結婚・子育てです。
未来の日本を支える上で、子どもが増えていかなければいけないことは重々承知しています。
しかし、悲しいことに子どもを抱える家庭ほど生活が苦しくなっているのも、また事実です。
40代で結婚にこぎつけたとしても、子どもが生まれれば、60歳以降にも教育費がのしかかることが確定します。
さらに住宅を購入するとなれば、下手をすると70歳以降にも住宅ローンの返済が続くことになりかねません。
これでは、もはや老後など存在せず、生涯現役で働き続けなければいけなくなります。
そもそも、高齢になってまで働き続けられる保証などありません。
冷静に、現実的な判断をする必要があるでしょう。
まとめ
以上『50代は6世帯に1世帯が貯蓄ゼロ!老後破綻を避ける5つの戦略』でした。
いかたでしたか?
現在の50代の様子を見て、どうしたら老後破綻を避けられるか、その方法が見えてきましたか?
今からでも遅くありませんので、老後破綻を避けるべく、対策を進めていきましょう。