【意外】資産5000万円以上で備えが万全でも老後不安は尽きない
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
久々の家計相談シリーズです。
老後資金の不安は誰しも抱えているわけですが、一般的な世帯よりお金があっても不安は消えないという事例をご紹介します。
5000万円以上の資産があっても不安
今回の相談者は60歳・男性・無職です。
持ち家があり、結婚もしています。
資産状況は以下のとおり。
貯蓄4500万円に加え投資で900万円、合計5400万円の資産があります。
また家計に関する補足データがこちら。
■家計収支データ補足
(1)加入保険の内訳
・夫/がん保険(終身払い終身保障、入院・夫1万5000円/妻1000円、診断給付金・夫100万円/妻60万円)=保険料4930円・夫/終身保険(終身払い、死亡保障200万円、入院特約・夫婦とも1万2500円)=保険料6000円
(2)公的年金、他の支給額
・60~64歳
夫/62歳から3年間で307万円、妻/60歳から5年間で210万円
・65歳以降
夫/月額14万5000円、妻/月額 9万円
・他に個人年金保険より65~75歳までの10年間年金受け取り
夫/年額72万円、妻/年額48万円(3)自宅リフォームの必要性
近いうちに発生することはほぼなし
先の金融資産に加え、保険や個人年金などしっかりと準備してきています。
5000万円以上の資産があり、かつこれだけの準備をいておきながら大きな不安を抱えているようですから、元来の心配性かもしれません。
まずは冷静に老後にかかる費用を計算してみる
老後不安は、まだ訪れもしていない老後という「未知」のものに対する恐怖心が正体です。
その中で「お金」が不安なのであれば、老後にかかる費用を計算してみましょう。
医療・介護は計算しづらいですが、生活費なら計算はしやすいはずです。
月の支出が24万6000円。
一方の収入は65歳以降23万5000円。
単純に1ヵ月につき1万1000円不足します。
1年間で13万2000円の不足ですから、20年でも264万円です。
総資産と比べれば大した不足ではありません。
しかも75歳までは年額120万円の個人年金があります。
よって、少なくとも生活費だけであれば全くもって不安を抱く必要がないレベルです。
大きなハプニングでも起きない限り、働かなくても大丈夫でしょう。
まだ不安なら、支出を減らせばいいだけです。
不安は逆にストレス。むしろお金は使った方がよい
しかし気持ちは理解できです。
未知のモノに対する不安はつきもの。
不安を抱くのは仕方ありません。
もったいないのは、不安が大きすぎるあまりお金を使えないことではないでしょうか。
相談者さんはすでに60歳。
先ほどの生活費の計算なら5000万円がまるまる残り続けます。
もちろん医療・介護がどうなるか分かりませんので何とも言えませんが、貯めたお金はどこへいくのやら。
引退して時間があるのですから、旅行や趣味にもっとお金を使っても良いのではないかと思います。
相談者さんには残りの人生を楽しんでもらいたいです。
まとめ
以上『【意外】資産5000万円以上で備えが万全でも老後不安は尽きない』でした。
いかがでしたか?
お金のある人はあっても金額なりの不安を抱えています。
普通の人より不安が強いから大きな金額を貯めたという見方もできるでしょう。
きちんと計算すれば本当に必要な老後資金は分かるはずです。
余剰資金はしっかり使いきり、究極的には「ゼロで死ぬ」を目指してもよいのではないでしょうか。
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「老後のため」に一生懸命お金を貯め続けた結果、結局使わずに亡くなる人が多いです。
無計画に老後を迎え、お金に困り、後悔する人たちがたくさんいます。同じ道を辿らないようにしたいものです。
老後不安の正体は「誤解」であることが多いです。正しい知識を持てば不安を解消できます。