最新の貯金額調査結果が発表!5年前と比較して気づいたこと
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
先日、金融広報中央委員会「知るぽると」のサイトにて、「家計の金融行動に関する世論調査」の令和5年版が公開されていました。
今回は最新版の調査結果を見てもらいながら、自分の立ち位置を確認してもらいましょう。
そして、日本全体として貯金額がどのように変化したかということで5年前の平成30年(2018年)データと比較してみたいと思います。
すると、ちょっと気になる変化が見られました。
5年の変化を垣間見れる単身世帯調査の結果
まずは単身世帯調査から見ていきましょう。
令和5年と平成30年を並べてあります。
令和5年 割合(%) | 平成30年 割合(%) | |
金融資産非保有 | 36.0 | 38.6 |
100万円未満 | 12.6 | 15.3 |
100~200万円未満 | 6.3 | 7.1 |
200~300万円未満 | 4.4 | 4.3 |
300~400万円未満 | 4.3 | 3.5 |
400~500万円未満 | 2.9 | 2.1 |
500~700万円未満 | 4.8 | 4.6 |
700~1000万円未満 | 4.2 | 3.6 |
1000~1500万円未満 | 5.7 | 5.1 |
1500~2000万円未満 | 3.0 | 2.0 |
2000~3000万円未満 | 4.6 | 4.0 |
3000万円以上 | 8.6 | 7.2 |
無回答 | 2.6 | 2.7 |
平均 | 941 | 744 |
中央値 | 100 | 50 |
最新である令和5年を見ると、金融資産非保有世帯が36.0%、100万円未満世帯が12.6%で合計48.6%もいます。
半分近くの世帯が100万円も貯金がないという状態です。
これはひどいと思いつつ5年前を見ると、金融資産非保有世帯が38.6%、100万円未満世帯が15.3%で合計53.9%と令和5年よりはるかに多くの世帯が100万円以下の貯金額でした。
また、高額貯金のほうに目を向けると、令和5年の2000万円以上・3000万円以上の合計が13.2%。
平成30年が11.2%ですから、高額貯金も増加していました。
平均貯金額が941万円、中央値が100万円とこちらも5年前より増加。
よって単身世帯は5年前と比較して全体的に貯金額が増えていることが分かります。
違和感の残る二人以上世帯の調査結果
そして、もう一つの調査結果、二人以上世帯です。
こちらも令和5年と5年前の平成30年の結果を並べてあります。
令和5年 割合(%) | 平成30年 割合(%) | |
金融資産非保有 | 24.7 | 22.7 |
100万円未満 | 8.6 | 5.3 |
100~200万円未満 | 6.8 | 5.0 |
200~300万円未満 | 4.9 | 4.5 |
300~400万円未満 | 4.5 | 4.4 |
400~500万円未満 | 3.2 | 3.9 |
500~700万円未満 | 6.5 | 7.5 |
700~1000万円未満 | 5.7 | 7.0 |
1000~1500万円未満 | 7.9 | 9.0 |
1500~2000万円未満 | 4.4 | 6.4 |
2000~3000万円未満 | 6.2 | 7.0 |
3000万円以上 | 12.7 | 9.2 |
無回答 | 3.9 | 8.1 |
平均 | 1307 | 1174 |
中央値 | 330 | 500 |
まず、パッと見で気づくことは金融資産非保有と100万円未満の低額層が5年前と比較して増加していることです。
一方で3000万円以上のアッパーマス層は9.2%から12.7%へ大幅増となっています。
結果として平均貯金額が1174万円から1307万円へ増加しています。
しかし中央値は500万円から330万円へ低下する事象が起きています。
これは貯金のある層とない層の格差が広がったことを意味しているのでしょうか?
平均貯金額より大きく上を目指さないといけない
今回のデータは、全世代合算のデータとなっています。
実際のデータは20代から70代までの詳細なデータもあります。
データをどう見るかですが、大半の人は平均貯金額か中央値と比較して自分の貯金額が多いか少ないかで見ると思います。
しかし、平均や中央値を相手にしないでください。
「FIREしたい」や「老後を安泰に」と考えている人にとって、この平均貯金額はあまりにも低すぎます。
よって、平均貯金額は早々に超えて、できるだけ多くの金額を上積みしていかなければいけません。
老後資金ならよく言われる2000万円。
FIREならどんなに少なくとも5000万円。
ともに令和5年の二人以上世帯の平均貯金額1307万円よりはるかに多い金額です。
よって、できるだけ早くこの調査結果を超えていかなければ、FIREも老後の安泰も手に入らないと思っておくべきでしょう。
まとめ
以上『最新の貯金額調査結果が発表!5年前と比較して気づいたこと』でした。
いかがでしたか?
全体的には貯金は増加傾向にあると見てよさそうな気がします。
やはりNISAなどをきっかけに投資を始める人が増加していること、そして相場もそれに応えるかのように上昇傾向にあることが大きな要因かなと思いました。
あなたも順調に貯金額が増加していますか?
しっかしと資産形成しておかないと将来泣きを見ることになります。
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