55歳で早期リタイアしてから4年間で感じたメリットとデメリット

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日は50代での早期リタイアのリアルに迫るシリーズです。
今回は私が目指している55歳で早期リタイアした人を見つけました。
この方がなぜ早期リタイアして、そして現在どのように感じているのかをまとめました。
50代早期リタイアのリアルな実態をご覧いただき、あなたのライフプランの参考にしてください。
55歳で早期リタイアした経緯と理由
まずはこの方の簡単なプロフィールと経緯から。
この方は国家公務員として勤務し、55歳で早期退職され、現在59歳だそうです。
早期リタイアを決断した理由は、1つではなく複数に及んでいます。
1.健康寿命までの残り期間を考慮し、時間的な余裕を持ちたいと考えたため
2.責任が重くストレスの多い仕事を辞め、健康的な仕事に就きたかったため
3.子供たちが独立し、経済的負担が軽減したため
4.住宅ローンなどの借入金がないため、給与が少なくても生活費を稼げれば、退職金や貯蓄を切り崩さずに生活できると見込んだため
私は3.については子供がいないため分かりませんが、他については気持ちがよく分かります。
55歳で早期リタイアしてからの生活の実態
次に、早期リタイアしてからの実態についてもいろいろと説明してくれています。
まずは、経済的な影響です。
早期リタイアにより退職金は当然減少し、年金も定年退職に比べて約8%の減額となったそうです。
ただ、早期リタイアするということは、経済的な影響を理解した上で決断するはずです。
次に、早期リタイア後の生活と仕事についてです。
直後の感想としては、退職翌朝の目覚めは非常に爽やかで、「全てから解放された」と感じたそうです。
「人生で初めて自由になった瞬間」とも語っており、いかに長期に渡って仕事のストレスを感じていたかを物語っています。
しかし、1ヶ月ほどで休みに飽き、現在は「一人でできる仕事」を理想として、気楽なアルバイトを2つ掛け持ちしているそうです。
ここが早期リタイアの重要なポイントで、仕事を辞めた解放感は長続きしないということです。
そして、再就職したりバイトのような短時間労働に従事したり、好きな仕事をしたりして、セミリタイアの形態になっていくようです。
私もフルリタイアしたいですが、結局「空き過ぎた時間をいかに使うか」という問題に直面することになると思います。
リタイア直後はまだ体も動くわけですから、体力面や経済面、精神面を考慮すると、わずかでも労働に従事したほうがよいと考えています。
ちなみに、この方は深夜のガソリンスタンド監視員とマンション管理員のダブルワークで、週3日勤務ながら月収約20万円(手取り約18万円)だそうです。
なかなか良い仕事を見つけられたのではないでしょうか。
よって、生活サイクルは週休4日制です。
仕事がある日は日勤(管理員)後に仮眠を取り、深夜に夜勤(ガソリンスタンド)だそうです。
私は夜勤は気が進みませんが、この方としては「仕事内容が楽」とのことで、体調に問題なく続けられているようです。
55歳で早期リタイアして感じたメリットとデメリット
では、本題である早期リタイアで感じたメリットとデメリットを見ていきましょう。
どんなことを感じていたのか、箇条書きにして紹介していきます。
メリット1.ストレスがほぼゼロになった
・現役時代は休みの日でも仕事のことが頭から離れなかったが、現在は全くなくなった。
・ダブルワークのアルバイトは気楽で、精神的な重圧から完全に解放された。
何と言っても、仕事のストレスが無くなることは大きいです。
メリット2.アルコール摂取量が減少した
・夜勤(ガソリンスタンド監視員)がある日は晩酌ができないため、休肝日ができた。
・現役時代はほぼ毎日晩酌していたが、現在は週4日に減った(目標は週1日)。
お酒を飲む人は、人によって差異があるような気がします。
この方は減ったようですが、休みが増えて飲酒量が増えてしまう人もいそうです。
メリット3.運動量が増加した
・マンション管理員への通勤に往復20kmの自転車を利用しており、下半身が鍛えられた。
これも人によるように思います。
多くの人は会社への通勤が無くなりますから、意識的に運動をするようにしないといけないと思います。
メリット4.全てから解放され爽快感がある
・退職翌朝の目覚めが爽やかで、人生で初めて「自由になった瞬間」と感じた。
結局のところ、この解放感・爽快感が一番ではないでしょうか。
これこそ、仕事を辞めたからこそ得られるメリットです。
メリット5.労働時間をコントロールできる
・週3日勤務のダブルワークで、実質的に週休4日制のような生活サイクルを実現している。
・仕事の質巨大組織から離れ、気楽な一人勤務に。
・仕事内容が楽で短時間勤務のため、夜勤後の疲労も少ない。
短時間労働であれば、フルタイムではないため、自分にとって都合の良い求人の中から仕事を選択することも可能です。
ただし、希望通りの仕事を見つけ、採用してもらえるかは別問題です。
その意味では、この方は運も良いのでしょう。
ここまでがメリットで、次にデメリットですが、デメリットというより残念に感じていることといった印象です。
デメリット1.達成感定年退職まで全うできなかった
・就職したての頃は定年まで働くことが当たり前だと考えていたため、最後まで勤め上げられなかった点に残念さを感じている。
責任感が強い方なのでしょうか。
最後(定年)まで働かなかったことについて、残念に感じているとのこと。
早期リタイア界隈では、むしろ早く辞められて良かったと思う人のほうが多いような気がします。
デメリット2.給与が大幅に減少した。
・手取り額が現役時代からかなり下がった。
これは早期リタイアする前から分かり切っていることですから、デメリットと言ってはいけないことのようにも思います。
デメリット3.ボーナス(賞与)がなくなった。
・ニュースでボーナス支給の報道を聞くと、非常に寂しい気持ちになる。現役時代のボーナスのありがたみを再認識した。
これも当然のことですから、デメリットとして挙げるようなものではないと思います。
1番目に挙げた「定年まで働けなかった」と併せると、この方は仕事の継続に少し未練があったのかもしれません。
以上がメリットとデメリットでした。
この方を見て、どう感じたか?
では、全体を振り返り、私の個人的な感想を述べていきます。
まず、この方は金銭的な問題さえクリアできれば、ストレスからの解放と健康的な生活を手に入れたため、「早期リタイアをして良かった」と総括しています。
その意味では、早期リタイアは非常に良いものなのでしょう。
ただし、リタイア生活を「良いもの」にするには、いくつかの条件がありそうです。
まずは経済面。
結局、生活していくためにはお金が必要ですから、少なくとも年金の受給までを支える資金と、年金の不足分を支える資金、そして介護や緊急時の支出に耐えうる資金を確保できるかどうかです。
それから、おそらく暇になるでしょうから、適度に動いて、収入を得られる、自分に適した仕事を見つけられるかどうか。
仕事に就けば、老後資金の減少も緩やかに抑えられます。
あとは、人生の残された時間を楽しむための趣味を作ったり、人間関係を構築できればリタイア生活は満喫できそうです。
しかし、この方は早期リタイアしてまだ4年しか経過していません。
年金の受給開始時期くらいまで見てみないと、何とも言えないところがあると思います。
もう少し長期目線で見ることで、早期リタイアの本当の良し悪しが分かってくるのではないでしょうか。
まとめ
以上『55歳で早期リタイアしてから4年間で感じたメリットとデメリット』でした。
いかがでしたか?
55歳での早期リタイアは、長年のストレスから解放され、人生の自由を再獲得する大きな一歩です。
しかし、完全なリタイアではなく、適度な労働で生活サイクルと収入を維持する「セミリタイア」が、経済的・精神的な安定につながる現実的な選択肢と言えそうです。
そして、早期リタイアを「良いもの」にするには、十分な経済的準備と「空きすぎる時間の使い方」がカギとなります。
よって、あなたが50代でのリタイアを検討しているなら、まずは「退職後の生活費と必要資金」の具体的なシミュレーションから始めましょう。
そして、リタイア後の生活を豊かにするための「無理なく続けられる仕事や趣味」を探すことをお薦めします。
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