【書評】しないことリスト
今日は新たな本を読みましたので、その書評を備忘録も兼ねて書いておきます。
今日読んだ本はこちら。
セミリタイアを目指す上で、やりたいこともさることながら、やらないことも大事だよなと思っていたところでたまたま見つけましたので読んでみました。
著者 pha(ふぁ)とは?
本の表紙に京大卒・元「日本一のニート」と書いてあります。
よくよく思い出してみると、ノンフィクションの番組に出ていたような。
番組を見た記憶が少しだけあります。
内容はよく覚えていませんが。
目次
はじめに
第1章 環境をスッキリさせる所有しないリスト
第2章 行動をラクにする努力しないリスト
第3章 意識をラクにする自分のせいにしないリスト
第4章 人生をラクにする期待しないリスト
おわりに
何か自分のイメージしていた「しないことリスト」とは少し異なりました。
読み進めていくと、共感できた部分や新たな気づきもありましたので、その辺りをいくつか書き留めておきます。
「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくてもいいこと」
いきなり共感できたことです。
99%かどうかは分かりませんが、確かに「しなきゃいけない」と思っていることというのは、大半「別にやらなくてもいい」ことだったりします。
仕事はがんばらなくてもいいと思い始めています。
定年まで働かなくてもいい。
嫌なことを我慢しなくてもいい。
自分のやりたいことだけをやって生きていこう。
そんな気分になることができます。
買い物をしない
そもそも僕の場合、物欲がなかったため、普通の人に比べれば買い物をしない方でした。
その状態から断捨離をして、ミニマリスト化してくると、ますます買い物をしなくなりました。
本は図書館で借りれば十分です。
今年の後半、僕の買う物の予定は、ほぼありません。
買い物をしないというのは、セミリタイアを目指す者としては、共感できました。
大きく見せない
「他人から期待されないほうが自分の好きなように行動しやすい」というのは納得でした。
あとは、ネット社会の行き抜き方として「自慢しすぎない」ほうが良いという言葉。
著者はテレビにも出演しましたから、きっと誹謗中傷もあったのだろうと思います。
そういう経験があるからこその考えでしょうから、ここはネットで生きていこうと考えている僕にとっては学ぶべきところです。
睡眠を削らない
僕は今のところ、6時間睡眠の生活を死守していますが、本当は8時間寝たいです。
漫画家の水木しげる先生が10時間寝ているというエピソードは知りませんでした。
著者のように、寝不足で仕事をするのは拷問だとは思いませんが、やはり睡眠は重要です。
睡眠をしっかりとることのできる環境に身を置くことが大事だなと感じます。
自分でしない
僕は仕事は自分でやらないと気が済まないタイプです。
だから、他人の振るのがヘタ。
どうしても自分で抱えがちになる傾向があります。
人に何かをやってもらうときに大事なポイントは以下の3つらしい。
①低姿勢でお願いをする
②やってもらえたらお礼をする
③逆に自分が何かを頼まれた際には、引き受けるようにする
セミリタイアに向けて仕事量を減らしていきたいので、周囲のサポートを得られるよう参考にします。
イヤなことをしない
「人生はマゾゲーじゃない」という言葉には妙に納得。
嫌なものは嫌。
そういう感情が出てきている時点で、会社に在籍していてはいけないのでしょう。
自分の適性を見つけ、自分に向いていることを自分の仕事にすることができた人はよいのでしょうが、そうではない人もいるわけです。
むしろ、そうではない人の方が多いのではないでしょうか。
また、過去はそうであったとしても、僕のように年齢とともに徐々に考え方が変わる人間もいるでしょう。
それであれば、収入が減ってでも自分の好きなことに集中した方が、将来のためになると考えたほうが良いでしょう。
土日を特別視しない
激しく同意。
大半の人が平日に働き、土日に休む。
毎週その繰り返し。
そりゃ土日はどこへ行っても人ごみになります。
僕はそれが嫌。
ブログのタイトルにもしていますが、毎日が祝日と思えるような楽しい日々を過ごしたい。
まさに「ライクアフェリアード」の精神です。
つながりすぎない
要は人間関係もうまくやりましょうということ。
最近ではSNSというものが登場したことで、簡単に人とつながっていきます。
ただ、自分と合わない人が多いのも事実。
「合わない人間とはむやみにつながりすぎないように、うまく棲み分けをしていくことが今のネットでは必要とされている」という言葉は、頭に入れておきます。
同じ土俵で戦わない
本の中ではプログラマの話が紹介されています。
何かスキルを身に着けた方がいいと書いてあり、まさにその通りと考えています。
これからこのブログを中心に生きていこうと考えているだけに、なおさらです。
戦わずして勝てる場所を探すことが大事です。
何かのためにしない
僕は、常に何かをするときには、「何のために」ということを考えてしまう人間です。
ですから、「そのことを自体を楽しむ」という発想がありませんでした。
これまでずっと貯金してきましたが、元々は「将来のため」というよく分からない理由からでした。
今を犠牲にして、先のために頑張るという発想を捨てるときが来たのかもしれません。
目の前の一つ一つのことを楽しむべきだなと感じました。
最後まで我慢しない
日本人は子どもの頃から、どうも「我慢すること」を教育として教えているような気がします。
本の中の例で言えば、僕が我慢しづらいのは飲み会です。
最初から最後まで参加。
1次会だけならまだしも、2次会、そして3次会。
そして朝まで続き、次の日の予定はパーになるわけです。
本当に耐えがたい。
何より時間がもったいない。
「なんかビミョーと思ったら、早めに抜け出す」
まさにその通りです。
仕事に身を捧げない
最近、自分でも思い始めていたことです。
仕事中心の生き方をして20年以上が経過しましたが、あと20年も残っていると考えると、はたして正しい生き方なのか疑問が湧いてきました。
自分の本当にやりたいことが見つかれば、仕事を辞めて、やりたいことをやった方が幸せになるはずです。
その意味においては、正しい指摘をしていると感じました。
人の意見を気にしない
セミリタイアを目指すと、間違いなく周囲から反対されます。
他人は他人の都合で勝手なことを言うというのは、間違いありません。
自分の常識の範疇で物事を言います。
ですから、自分のことは自分の意見で決めた方がいいと考えています。
議論しない
これも分かります。
僕も議論は嫌いです。
自分の意見を引いてしまう、あるいは言えない。
「普段から曖昧な相槌の練習をする」のはどうかと思いますので、議論の場にはかかわらないようにするのがよいでしょう。
長生きしない
最近、この「長生きしない」ということを思うことが増えています。
今後何歳まで生きるのだろう、と。
後悔しない生き方をした方がよいのではないかと思い始めており、まさにこの本に書いてあることに共感しました。
終わりに
以上いかがでしたでしょうか?
「頑張らない生き方」を模索し始めた中で出会った一冊。
もし、毎日仕事で疲弊しているのであれば、この本を読んでみてください。
こういう生き方・考え方もあるのかという気づきを得られると思います。