親の年金で在宅介護を続けた56歳男性の誤算、遺産トラブルに

親の年金で在宅介護を続けた56歳男性の誤算、遺産トラブルに

どうも。『毎日が祝日』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

親の年金で在宅介護を続けた56歳男性の誤算、遺産トラブルに

これ、笑えない記事です。

私も実家に帰って在宅介護をする可能性がありますから、他人事ではありません。

一体どのような内容の記事なのか見ていくことにしましょう。

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貯えが少ないから自宅で頑張ろうとした

まず、今回の記事では母親が認知症になったところから始まっています。

「うちは蓄えが少ないから、介護施設は利用せずに自宅で頑張ろうとした。それが失敗の始まりでした……」

 そう語るのは、東北地方在住のA氏(自営業・56)。5年前に母親が76歳にして認知症を発症し、要介護認定を受けた。当初は軽い症状だったが、1年後には外出先で頻繁に迷子になるほど進行した。

(引用元:https://www.moneypost.jp/644664)

親が認知症になるのは不運としか言いようがないと思っています。

私の場合、母方の祖父が認知症になりました。

その際は長兄にあたる伯父が祖父を引き取り、在住していた関東の施設に入れました。

施設に入れた費用は毎月ウン十万円かかっていたと聞いています。

伯父は今はすでに合併して名前が無くなった某都市銀行でそこそこ偉い立場だったため、十分な貯えがあったようです。

そのため施設の費用については何の問題も無かったとのことです。

特別養護老人ホームは誰でも入居できるわけではない

また、介護に関してあまり詳しくないのですが、老人ホームには誰でも自由に入居できるわけではないようです。

 それでも食事や排泄などは他人の手を借りずにこなせるため、要介護度は2以上にはならなかった。比較的安く利用できる特別養護老人ホームは、原則的に要介護3以上でないと入居できないが、費用がかさむ民間の老人ホームに入れる経済的余裕はなかった。

 A氏は介護費用を抑えるため、働きながらの在宅介護を選んだ。母の了承を得たうえで、介護にかかるお金を母親の年金と貯金から捻出した。

(引用元:https://www.moneypost.jp/644664)

老人ホームと言っても2種類あるようで、一つは特別養護老人ホーム、もう一つは有料老人ホームです。

特別養護老人ホーム(特養)は社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設です。

そのため入居の対象となる人は、65歳以上で要介護3~5の認定を受けていることが条件となっているようです。

一方の有料老人ホームは民間が運営しており、入居条件は老人ホームのタイプにもよりますが概ね65歳以上であれば介護状態にかかわらず入居できるようです。

ただ、費用は特別養護老人ホームに比べて割高。

民間の施設ですからやむを得ないでしょう。

私の祖父もおそらく民間の施設に入っていたと推測されます。

記事の人については、要介護2以上にならなかったため、特別養護老人ホームには入居できず、費用の問題から民間の有料老人ホームにも入れず在宅介護を選択したのでした。

要介護認定の区分について

さて、ここで要介護の認定区分について触れておきたいと思います。

これは個人的な勉強の意味も含めております。

今後、私の身にも降りかかるかもしれませんので。

要介護認定の区分は要支援1から要介護5までの7段階に分けられています。

基準は主に以下のようになっています。

要介護度要介護認定の目安
要支援1日常生活は基本的にほぼ自分でできる状態、ただし入浴や排せつなど一部に介助が必要な状態。
介護予防サービスを受けることで生活機能の維持または改善ができる可能性が高い状態。
要支援2日常生活は基本的にほぼできるが、時々介助が必要なときがある状態。
介護予防サービスの利用により、状態の維持や改善が見込まれる状態。
要介護1歩行や立ち上がりが時々不安定で介助が必要、また食事や排せつはほとんど自分でできるが、時々あるいは一部に介助が必要なときがある状態。
要介護2歩行や立ち上がりには支えが必要で、食事や排せつに介助が部分的に必要な状態。
要介護3歩行が自分だけではできないこともあり、排せつや身の回りの世話、立ち上がりなどが自分でできず全面的に介助が必要な状態。認知症に伴う問題行動が見られることがある状態。
要介護4歩行が自分だけではできず、排せつや身の回りの世話、立ち上がりなどがほとんどできず介護なしでは日常生活を営むことが困難な状態。意思の疎通や問題行動や見られることがある状態。
要介護5ほぼ寝たきりで食事や排せつ、身の回りの世話、立ち上がりや歩行などがほとんどできず介護なしでは日常生活を送れない状態。また、意思の疎通がほぼ困難で問題行動を起こすこともある状態。

こんな区分が存在しているようです。

まだ介護が無縁な人にとってはピンと来ないでしょうが、知っておいて損は無い知識です。

私も勉強になりました。

母親の年金使い込みを弟に疑われた

さて本題に戻ると、記事の人がトラブルに巻き込まれたのは、なんと身内である弟から年金の使い込みを疑われたことでした。

 A氏の母親は1年ほど前、季節性の肺炎をこじらせて亡くなったが、トラブルはこのとき持ち上がった。A氏が言う。

「弟が『施設に入れなかったのは、母さんの年金を使い込むためだったんだろう』と言い出したのです。もちろん必要なお金しか使っていませんが、領収書を細かく管理していたわけではなく、決定的な証拠を出せずに遺産を巡る兄弟喧嘩になってしまった」

(引用元:https://www.moneypost.jp/644664)

「金の切れ目は縁の切れ目」などと言いますが、たとえ身内であってもお金を巡って揉めることがあります。

私の別の叔父の実家でも家が分断するほどの遺産争いがあったようです。

お金に関しては綺麗にしておかなければならないのでしょう。

私の実家では遺産争いになるほどのお金はありませんので、そこまで心配していませんが。

セミリタイアで実家に帰るのも考えもの

それにしても、このような問題を知ってしまうとセミリタイアで実家に帰るという選択肢も考えものです。

セミリタイアで実家に帰る最大のメリットは、何と言っても住宅購入費用・家賃が発生しないことです。

ウン千万円の支出削減ですから、私のセミリタイア生活は一気に資金繰りが楽になります。

一方で実家に帰るデメリットも多くあります。

・日常生活に車が必須
・周囲が知っている人だらけ
・遊びに行く場所がない
・親の面倒を見なければならない

私はセミリタイアという名の隠居をしたいのですが、知っている人だらけの土地では隠居にはなりません。

私の父親は最近まで町内会長をやっていましたし、私自身も地元へ帰ればちょっと名が知れているので、隠れて住むにはふさわしくない土地です。

そもそも田舎だと、意外と他人の話が結構耳に入ってくるものです。

そう考えると実家へ帰るのも問題です。

そして今回の記事のように親の介護、面倒をみなければならない問題もあります。

はたしてどれだけの精神的・肉体的疲労を伴うものなのか、正直言ってさっぱり分かりません。

施設に入れられるほどの資金力もありません。

ただ、田舎に親を残しておくのも考えものです。

特に一方が亡くなった後。

田舎に親を一人暮らしさせておくのがはたして正しいのかどうか心配です。

いつ何が起きるか分かりませんが、遠くないうちに確実にやってくる問題です。

どのような選択をするのが最もよいのか、これは私だけでなく両親とも話し合って答えを出さなければいけないことなのでしょう。

まとめ

以上『親の年金で在宅介護を続けた56歳男性の誤算、遺産トラブルに』でした。

いかがでしたか?

私の場合はある程度お金がありますので、仮に実家に帰ったとしても弟から親の年金目当てと思われることはないでしょう。

ただ、両親・弟とも情報は交換しておき、お金に関しては綺麗にして、トラブルの芽は摘んでおく必要があるのは間違いありません。

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