「パーキンソンの法則」とは?意味を知って、お金の大切さを理解しよう
皆さんは、貯金がうまくできていますか?
うまく貯金できている人がいる反面、なかなか貯金ができないという悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
「気がついたら、お金がなくなっている。」
「収入が少ないから、貯金ができない。」
「だから、自分の収入が今よりも増えれば、きっと貯金ができるようになる。」
そんな風に思っている人が多いのかもしれません。
しかし、その思考では、きっと収入が増えてもお金を貯めることはできないでしょう。
なぜなら、「パーキンソンの法則」が働いているからです。
皆さんは、この「パーキンソンの法則」をご存知でしょうか?
「パーキンソンの法則」とは、一体どのようなものなのでしょうか?
「パーキンソンの法則」とは?
「パーキンソンの法則」は、1958年にイギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で提唱した法則です。
大きく2つの法則から成り立っています。
この法則の意味を理解できれば、きっと貯金がうまくいくようになるはずです。
パーキンソンの法則 第1の法則
パーキンソンの法則の1つめ、第1の法則は、以下のようなものです。
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
何やら難しい表現ですが、何らかのビジネスに関わっている人であれば、心当たりがあるのではないでしょうか?
分かりやすく言えば、「人は、仕事をするのに締切ギリギリまで時間がかかってしまう」ということです。
ピンと来ましたか?
例えば、2時間の予定で場所と時間を確保していた会議があったとしましょう。
会議冒頭は「1時間で終わらせましょう」と言っておきながら、ズルズルと時間を使ってしまい、結局2時間かかってしまった、なんて経験はありませんか?
「納期は〇日まで」を仕事を依頼されて、納期まで余裕があると思っていたら、後回しにしてしまって、結局仕事が完了するのが納期ギリギリになってしまった、なんて経験はありませんか?
これがパーキンソンの法則第1の法則です。
パーキンソンの法則 第2の法則
続いて、パーキンソンの法則の2つめ、第2の法則は、以下のようなものです。
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
この法則を見ると、何やら心当たりのある人が多いのではないでしょうか。
わかりやすく言えば、「人は、手に入れたお金を全部使ってしまう」ということです。
貯金ができる人からすれば「?」な法則です。
しかし、貯金ができない人がこれを聞くと「ギクッ!?」となるはずです。
おそらく心当たりがあるでしょう。
給料が増えても、それに伴って支出も増えるため、結局貯金ができない。
ボーナスや臨時収入があると、ついつい全部使ってしまう。
そういう人、いますよね。
あるお金がすべて使ってしまう。
こればパーキンソンの法則第2法則です。
それでは、このパーキンソンの法則に陥らず、貯金を成功させるための対策としてはどのような方法があるでしょうか?
パーキンソンの法則の対策その1 先取り貯金
パーキンソンの法則は、支出の額が収入の額まで膨張するわけですから、収入の額を減らせば、支出の額も減らすことができるということです。
ただ、本当に収入を減らすのではなく、使ってもよい金額を減らせばよいわけです。
そのためにはどうしたらよいか?
それが「先取り貯金」です。
給料が振り込まれたら、自動的に一定額を別口座に移動させるようにしておき、1ヵ月を過ごす生活費を強制的に少なくするという手法です。
口座から簡単に引き出せなくしておけば、効果大です。
1年たてば、あっという間に数十万円から100万円を超える貯金が可能になります。
パーキンソンの法則の対策その2 棚卸
余計なものを買う最大の理由は、「欲しい」という感情が先に立ち、自分の持っているものを把握せず、買ってしまうのではないかと僕は考えています。
そこで、定期的に持ち物の「棚卸」をしてみてはいかがでしょうか?
そもそも、お金は定期的に残高をチェックするのに、そのお金をモノに変えた後は何もしないというのはおかしくありませんか?
会社なら定期的に棚卸をして在庫の確認をするわけですから、それを自分の持ち物でやればよいだけの話です。
僕はエバーノートを使って、持っているものを管理しています。
特に服とか食料品では重宝しています。
おかげで重複買いや類似品の購入を避けることができています。
貯金のためには支出を減らさなければなりませんから、不要なものへの支出を避けるための対策も考えておく必要があります。
パーキンソンの法則の対策その3 収入を増やす
収入を増やすことがパーキンソンの法則第2法則と関係あるの?と思われるかもしれません。
実は、第2法則ではなく第1法則の対策というか、成果を出せばついてくる結果です。
要は、パーキンソンの法則の第1法則を理解していれば、生産性を上げることができるようになるはずです。
生産性を上げることができるならば、会社に貢献できるわけですから、その先にはきっと収入増が待っているはずです。
収入が増えれば、貯金の額も増えるはずだ、という論理です。
先取り貯金→棚卸→収入増のサイクルを作ることができれば、貯金はどんどん増えていくことになります。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
パーキンソンの法則は、仕事をする人であれば、知っておいて損はない法則です。
貯金をしたい人なら、なおさらです。
法則に流されず、自分に打ち勝たなければ貯金はできません。
本気で貯金をしたいのであれば、すぐにでも行動に移しましょう。