マイルド貧困とは?定義は?年収はどれくらい?

2018年10月3日

 今日は、ネットで見かけたこちらの記事から。


 

 「マイルド貧困」

 僕個人としては、あまりなじみのない言葉です。

 マイルドに貧しいって一体。。

 そんなに貧しくはないという意味なのでしょうか?

 ちょっと気になるこの言葉。

 探っていくと、セミリタイアを目指す僕にとっては、ちょっと気になることが出てきました。

 今日は、マイルド貧困とセミリタイアについて考えてみたいと思います。
 

マイルド貧困とは?その定義

 あまり聞いたことのない「マイルド貧困」という言葉。

 一体どういう意味なのか?

 その定義は、ダイヤモンドオンラインに書かれておりました。

 ダイヤモンドオンラインに書かれていた定義によりますと、「生活に困窮するほどではなく、好きなことに多少の金を掛けられるものの、将来には希望が持てない人」のことを指す言葉のようです。

 この定義だけを見ると、なんとなく分からなくもないですが、引っかかるところもあります。

 マイルドな貧困ですから、そこまで貧しくないのだろうということは予想できました。

 それが、「生活に困窮するほどではなく、好きなことに多少の金を掛けられる」という部分に当たります。

 問題は、「将来には希望が持てない」という部分。

 確か今回のダイヤモンドオンラインの記事のタイトルは、『年収420万円非正規、「キャリア断絶転職」を続けて陥ったマイルド貧困』となっています。

 ですから、年収400万円以上もらっているにもかかわらず、非正規であるために、将来には希望を持てないということになるのでしょう。

 今回の記事だけではなく、そのほかの記事にも触れながら、マイルド貧困の世界をもう少し覗いてみます。
 

マイルド貧困の年収よりも気になる違和感

 今回の記事の登場した人は、以下のような状況に置かれた人です。

埼玉県の地方都市に住む森田哲司さん(仮名・36歳・独身)は、ビルメンテンナンス会社で働く契約社員。ボーナス60万円を合わせた年収は420万円と決して「下流」や「ワーキングプア」ではないが、「中間階級」ともいいがたい。まさにその“狭間”でもがく「マイルド貧困」の1人だ。

 年収420万円というのは、決して低い年収ではありません。

 確かに年齢からすると、もう少しもらっていたいところかもしれませんが、貧困という言葉を使うほどの年収とも思えません。

 ダイヤモンドオンラインでは、他にも5つの記事が紹介されていて、それぞれにマイルド貧困の人が紹介されています。

 他の5つの記事に登場するマイルド貧困の人の年齢・年収・職業は次のとおりです。

 ・27歳 年収276万円 アルバイト

 ・36歳 年収350万円 契約ライター

 ・27歳 年収200万円 派遣OL

 ・59歳 年収500万円 非常勤講師

 ・37歳 年収600万円 CEO

 どの人も、正社員ではありません。

 ただ、ほどほどの収入は得ている。

 しかし、記事を読んでみると、どうも共感できないといいますか。

 こうなる前に、本人の努力とかで変えることができたんじゃないのか?という考えの方が先に立ってしまいました。

 これを新たな貧困層=マイルド貧困と定義しようと言われても、どうも共感できないんです。

 違和感しかないです。

 申し訳ないんですけど。

 

マイルド貧困の生活費の内訳に物申す

 ちなみに、マイルド貧困の人は、どのような生活を送っているのでしょうか?

 今回の記事の人は、年収420万円、月の手取りは約23万円と紹介されていました。

 そして、記事中に実際の支出の内訳も出ておりましたが、ツッコミどころが満載でしたので、ご紹介します。

—————————————
家賃=6.5万円
水道光熱費=約1万円
ケータイ・通信費=約1.4万円
ガソリン代=約1万円
食費=約5万円
交際費・遊興費=約5万円
貯蓄=約3万円
—————————————
支出合計=約23万円

 まず、「家賃=6.5万円」ってなんだよ!というのが一つめ。

 「駐車場代込み」って、この人は車を持っています。

 どうりで家賃が高すぎると思いました。

 生活が苦しいという認識があるのなら、車を手放すのが最初にやるべきことでしょ。

 「ケータイ・通信費=約1.4万円」

 このブログでも何度か取り上げている通信費。

 格安スマホを使うなどすれば、数千円まで節約できるでしょう。

 「ガソリン代=約1万円」って、だから車を手放しなさい。
 
 「食費=5万円」って、使い過ぎでしょ。

昔は毎日外食でしたが、今は週に5日は自炊しています。といっても、スーパーで値引きされている総菜を買ったり、レトルト食品を温めたりするだけですが。ご飯はお米を炊いて少しでも節約しています。総菜は揚げ物が多いし、米とパスタが主食なので、健康と体重が気になりますね(笑)

 (笑)じゃありません。

 笑えないです。

 節約がヘタすぎます。

 4万円を切るくらいを目指さないとダメです。

 「交際費・遊興費=約5万円」って何ですか?

 ただの遊び過ぎです。

 「貯蓄=3万円」って、なんだかんだで3万円は貯金できてるのかよ!

 指摘した費目を改善すれば、らくらく5万円以上貯金できますし、下手したら10万円貯金できます。

 ただ単に遊んでいるだけなので、ますます共感なんてできません。

 そもそもマイルド貧困に陥った原因が「転職のしすぎ」ですから。
 
  

マイルド貧困とセミリタイアはそれほど変わらない?

 一方で、記事を読みながら、目指しているセミリタイア後の姿を想像したとき、これらマイルド貧困の人たちとさほど変わらないんじゃないか?という疑問を抱きました。

 僕が目指しているのは、完全リタイアではなくセミリタイアです。

 したがって、現在の会社を辞めた後、何かしらの方法で収入を得る必要があります。

 不動産投資や株式投資からの収入を期待し、セミリタイアしている人が多い中、僕はアルバイトをしようかなと思っていました。

 週に4日も働いては、普通に仕事をするのと差がほとんどないので、週3日までにとどめたいと考えています。

 週3日アルバイトをして収入を確保し、残りの週4日はのんびり自分のやりたいことをする、というイメージです。

 週3日のアルバイトですから、得られる収入は先ほど紹介したマイルド貧困の人たちの方が圧倒的に多いです。

 将来に対しても、金銭面ではずっと不安を抱き続けることになるでしょうから、ある意味マイルド貧困の人たちよりひどい状況なのかもしれません。

 違うのは、マイルド貧困の人たちに比べて、比較にならないであろう多額の貯金を持っているということでしょう。

 そして、やりたいことをやれる、という希望を持っているということです。
 
 ですから、傍から見れば似たような生活をしているように見えるかもしれませんが、その中身は大きく異なると言えそうです。
 
 

まとめ

 以上いかがでしたでしょうか?

 マイルド貧困とはどういう人たちを指すのかお分かりいただけましたでしょうか?

 「貧困」という言葉を使いつつも、意外な年収の高さには驚きました。

 マイルド貧困は社会だけのせいではなく、自分にも一因があるというのは読み取れます。

 自分がそうならないようにするにはどうしたらよいか、ということを考え、収入の確保と貯金に励む必要がありそうです。

 そして、セミリタイアの望む前に、将来の希望が抱けるような「何か」を見つけておかなければならないと感じました。