500円玉貯金の4つのメリットと3つの長続きさせるコツと2つの疑問
今日は、ネットで見かけたこちらの記事から。
二宮和也、向井理もハマる「500円玉貯金」なんて書かれると、500円玉貯金がみんなに人気があるもののように感じます。
どうやら、実際に一定の人気があるようです。
『女性セブン』の読者サイト『セブンズクラブ』で746人にアンケートを実施したところ、読者の半数以上(57%)が500円玉貯金をしたことがあるという結果が出たとのこと。
500円玉貯金に根強い人気があることに少々驚いております。
なぜなら、僕自身は否定派だから(苦笑)
詳細は、「小銭貯金って意味あるの?その効果は?」という記事に書いています。
今回は、あえて否定派の立場から、500円玉貯金のメリットを考えていきます。
500円玉貯金のメリットその1 始めやすく貯まりやすい
とりあえず、手っ取り早く始めることはできます。
500円玉と貯めていくための貯金箱さえ用意できれば、それだけで始めることができます。
僕は先取り貯金推奨派ですが、例えば自動積立を始めようと思ったら、銀行の手続きを必要とします。
iDeCoに至っては、なぜここまで面倒くさいんだ!?と思うほどの手続きを要します。
あとは、現金会計で500円玉を作っていきますから、実際にお金を使っている実感を抱くことができます。
キャッシュレスだと、どうしてもお金を使っているという実感を抱くことができず、消費が大きくなってしまう人がいます。
こういうタイプの人は、500円玉貯金あたりが合っているのかもしれません。
500円玉貯金のメリットその2 お金の使い道をコントロールしやすくなる
「毎日500円玉を入れる!」というルールにしてしまうと、義務感が出てきてしまい、継続するのが難しくなります。
しかし、財布の中に500円玉があるときは入れるという緩いルールにしておけば、気軽に続けられます。
また、500円玉を作るためのお金の使い方を意識するようになります。
きちんと計算をしながらお金を使いますから、お金の使い方が丁寧になっていきます。
どうしてもお金の使い方が雑になりがちなクレジットカードでの支払いには無いメリットです。
500円玉貯金のメリットその3 困ったときに助けてくれる
「急にまとまったお金が必要になった」
たまにありますよね。
そんなとき、家に500円玉貯金があれば、ある程度のまとまったお金を工面することが可能になります。
銀行口座での貯金だと、お金が必要になったらコンビニをはじめ、近くのATMまで走らざるをえません。
もちろん、500円玉ばかりですから、実際に使う場面では苦労しそうですが。
500円玉貯金のメリットその4 良い習慣が身につく
500円玉を作り、貯金箱に入れていく。
同じような行動を繰り返していくことになりますから、500円玉を貯めるということが習慣化していきます。
その行為の中で、お金の無駄遣いをしないとか、お金の計算をきちんとするといった良い行動も一緒に習慣化されていきます。
お金周りの習慣が良い習慣になっていけば、そこから波及して、生活習慣にもプラスの作用をもたらすかもしれません。
整理整頓をきちんとするようになるとか、規則正しく生活するようになるとか。
習慣は本当に大事です。
さて、メリットが分かったところで、今度は500円玉貯金を継続するためにはどのようなコツがあるのでしょうか?
500円玉貯金を続けるコツその1 貯金箱に目標を貼る
まずは、目標を決めましょう。
これは500円玉貯金に限りません。
どのタイプの貯金であっても、目標を設定して始めたほうが続けやすいです。
ですから、貯金箱に目標を貼っておくのが一番よいでしょう。
常に目標が目に入りますから、目標達成を意識して常に行動できます。
仮にモチベーションが下がる時期があったとしても、目標を見れば立て直すことができるでしょう。
500円玉貯金を続けるコツその2 貯金箱は徐々に大きくする
500円玉貯金を始めるにあたり、必要となるものは500円玉をいれていく貯金箱です。
ただ、自分に適した貯金箱を使わないと続けられなかったりします。
例えば、最初から100万円貯まる貯金箱を使っても、目標達成までにはそれなりの時間を要します。
そのため、途中でギブアップしてしまう可能性もあります。
慣れないうちは、小さめの金額の貯金箱を用意して、達成できたら次の大きさのものへと段階的に大きくしていくとよいでしょう。
達成感を得ることができながら貯金していくことができますから、目標も達成できますし、お金も貯まります。
また、貯金箱にもいろいろなタイプがあって、缶であったり、瓶であったり、動物の形をしていたり、デジタルなものであったり、形などがさまざまです。
例えば、中がすけて見える瓶のタイプの方が、実際にお金が貯まっていくのが目で見えるため、実感が持ちやすいという人もいるかもしれません。
自分の好みや性格に合った貯金箱を用意したほうが長続きするでしょう。
500円玉貯金を続けるコツその3 貯金箱を開ける日を決めておく
あらかじめ貯金開始時に、貯金箱を開ける日を決めておくというのも500円玉貯金を続けるうえで重要です。
貯金箱に開封する日をあらかじめ決めておくことで、まず、「その日までに貯めよう!」というモチベーションになります。
さらに、貯金箱を開ける日をお祝い事のようなイベントにしてしまうのも手でしょう。
例えば、自分の誕生日、1年の区切りなら大晦日、貯金は会社の給料がベースとなりますから会社の決算日といった日を選んでみる。
そうすれば、目標意識も高りますし、貯金箱を開ける楽しみも倍増します。
ここまで、500円玉貯金を前向きにとらえて、メリットとコツを考えてきました。
ただ、僕個人としては、500円玉貯金ができるくらいなら、もっと違う貯金法でもっと多くのお金を貯めることができるのではないかと疑問を抱いてしまいます。
500円玉貯金への疑問その1 先取り貯金したら?
500円玉貯金は、500円玉をつくって貯金箱に入れてお金を貯めていきます。
毎日500円玉を1枚貯金したとしても、1ヶ月30日として1万5千円しか貯まりません。
それなら、あらかじめ3万円とか先取り貯金してしまった方がよいのではないかと思ってしまいます。
先取り貯金にしないのは、おそらく毎日500円玉を貯金箱に入れるという行為が楽しいのでしょう。
また、先取り貯金は、要は先取り貯金に回す分のお金は無かったものとして考えるため、貯金している実感がわきにくいのだと思います。
それにくらべると、500円玉貯金は貯金箱に500円玉を入れ、貯金箱の重みで貯金している実感を持つことができます。
ただ、もう1つの疑問が。。
500円玉貯金への疑問その2 現金会計してるの?
そして最大の疑問は、キャッシュレス社会へ向かう最中、いまだに現金会計してるの?という疑問です。
クレジットカードやデビットカード、さらにはスマホ決済も普及が進もうという中なのにです。
日本は、キャッシュレスの普及が極めて低い、現金至上主義の国です。
500円玉をいちいち持つのは、財布がジャラジャラして邪魔じゃありませんか?
また、500円玉をはじめとした小銭が増えれば増えるほど財布が重たくなりますし、かさばります。
そもそも500円玉貯金をするために、無理やり500円玉のおつりができるようなムダな出費も出そうな気がします。
それなら、カードを財布に入れておけば、財布の中がすっきりしますると思うのですが。。
500円玉貯金をしっかり継続できるような人であれば、カードで余計な買い物までしてしまうことなどないのでは?
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
500円玉貯金について、ご理解いただけましたでしょうか?
一定のメリットがあるのは分かりました。
ただ、どうもしっくり来ないです。
やはり現金会計というところが引っかかっているのでしょう。
クレジットカードを使えば、ポイント還元されて、実施的には節約にもつながるわけです。
重たい財布を持ち歩く必要もありません。
これからの時代の流れを考えると、脱500円玉貯金を図るべきなのではないかと思いますが、好みは人それぞれ。
貯金をやりやすい自分のスタイルを模索した結果500円玉貯金にたどり着いたのであれば、自身のスタイルを貫きとおしてください。