家計破綻の実例を紹介。破産予備軍からの脱出を図る対策とは?
『「ウチはお金持ち」勘違いが生む親子破綻』という記事を読みました。
家計破綻の記事です。
自分自身が破綻するのは当然避けたいことですが、親が破綻することも避けなければなりません。
親の破綻が子どもである我々に波及する恐れがあります。
ただ、自分の親の資産状況を正確に把握できている人がどれだけいるかは疑問です。
事実、僕自身も親とお金に関してまともに話ができたことはなく、親の資産状況については全く知りません。
そこで今回は、家計が破綻する原因を知ることで、親子がともに破産することから脱出するための対策を紹介します。
家計破綻の実例その1 余暇の余り過ぎ
まず1つめは、余暇が余り過ぎに端を発する家計破綻です。
親世代の話ではありませんが、セミリタイアをしたいと考えている僕にとって、暇すぎて会社員に戻るというセミリタイアの失敗パターンを知っているため、それと似ているのかなとも思いました。
親世代であれば、特に仕事をバリバリこなしてきた人が現役を退くと、やることがなくなります。
そこで、有り余る時間を趣味にあてると、積もり積もって大きな出費になっていくパターンです。
思い起こせば、父親が定年退職後、車を新車に買い替え、家のブロック塀を修理し、そして頻繁にゴルフに行って。
これは今回のプレジデントの記事の中で紹介された典型的な事例じゃありませんか。
もう気が気じゃありません。
はたして僕の実家は大丈夫なのでしょうか?
健康面では今のところ両親ともに元気でやっていますが、家計は破綻しないのだろうかと不安になります。
親が破綻すれば、当然僕に波及すると考えています。
そして、親世代に限らず、自分自身もそうです。
先にも触れたセミリタイアについてです。
セミリタイアして何をするのか、きちんと決めておかないと、時間があり余り過ぎて、目的を失いかねません。
計画的に進めておかないといけないと改めて感じました。
親の家計破綻対策:ボランティアなど、「役割」を提供する
家計破綻の実例その2 子・孫へ支援しすぎ
親世代の家計が破綻する2つめの実例は、子どもや孫への支援です。
これ、老後破綻に関する記事を調べていると、実は頻繁に出てくる典型的なパターンの1つです。
孫がかわいいのは分かりますが、度を過ぎた援助をするのはいかがなものかと思います。
孫への援助は、現役世代である親が断らないといけないはずですが、援助を受け入れる子どももいかがなものか。
お金の面で助かるというのが本音なのかもしれませんが、親の資産が減っていくことも考えないといけません。
ですから、この場合、資金援助の限度を決めるなどして、親の資産を守ってあげるべきです。
一方で問題なのは、子どもが引きこもりや病気などを理由に定職に就かず、資金援助を余儀なくされるというパターンです。
この結果、親世代は自分たちの老後のために蓄えてきたはずの資産を子どもに奪われる結果となり、家計が破綻することになります。
このリスクは親世代としては自分ではどうすることもできないものです。
引きこもりであれば自立できるよう支援をするのみですし、まして病気が理由となれば親としてサポートできることも限られてきます。
もはや親世代からすれば、子どもがそうならないよう教育し、あとは祈るのみなのでしょうか。
親の家計破綻対策:親子で話し合い、現実的な援助の額を探る
家計破綻の実例その3 医療費・介護費のかかりすぎ
家計破綻3つめの実例は、医療費・介護費のかかりすぎです。
以前、『改めて『下流老人』とは?その生活の実態と対策を探る』のエントリーでも書きました。
脳梗塞で1年のうちに2回の入院。
3000万円の貯金が一気に吹っ飛んだそうです。
いつ自分が病気で倒れるかなど誰にも予想できません。
ですから、実際のところは医療費・介護費にいくらかかるかなど分かるはずもありません。
となると、備えはいくらあっても足りないということにもなりかねません。
親の健康状態は常にチェックしておきたいところです。
親の家計破綻対策:親の医療費と介護費が年間いくらか、確認する
家計破綻の実例その4 年金が少なすぎ
4つめの家計破綻の原因は、年金が少なすぎるということです。
先の脳梗塞で長期入院した人の会社は、実は厚生年金に加入していないことが後から分かり、結局受け取ることができたのは国民年金の数万円のみ。
その後、生活保護を受けるに至ったという事例です。
親が年金をいくら受給しているか、皆さんはご存知ですか?
僕は正直言って知りません。
はたしてちゃんと生活できているのかどうか、実は結構心配だったりします。
お金の話をしたがらない親なので、なかなか聞きづらいし、聞いても答えてくれないだろうというのもあります。
今年の年末には、ちゃんとお金の話をしてこないといけないです。
親の家計破綻対策:生活保護など公的支援を受けることを視野に
家計破綻の実例その5 詐欺で資産を失う
最後の家計破綻の原因は、詐欺です。
最近ではジャパンライフという会社の詐欺事件がニュースなどで取り上げられていました。
また、2017年の特殊詐欺被害総額は400億円近くにものぼるそうです。
なぜ人は騙されてしまうのでしょうか?
やはりお金が欲しいということなのでしょう。
しかし、自分は騙されないと思っていても、これだけの数の詐欺事件があるわけですから、いつか親が巻き込まれても不思議ではありません。
親のところに変な電話がかかってきたことのあると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
実際、僕の親のところにも心当たりのない電話がかかってきたことがあるそうです。
親には本当に気をつけてもらいたいものです。
ちなみに、投資で最も重要なことは、実は資産を増やすことではなく減らさないことです。
親の家計破綻対策:親との連絡を密にし、子など第三者に相談しやすい環境を
まとめ
以上、「家計破綻の実例を紹介。破産予備軍からの脱出を図る対策とは?」はいかがでしたでしょうか?
自分には無関係と思っていると、ある日突然やってくるかもしれません。
常に親とは連絡を密にとり、健康状態と資産状況に警戒しておくべきでしょう。
そして実家に帰ったとき、見覚えのない物がないかどうか注視しておく必要がありそうです。