貯金額200万円は20代ならまだマシだが、30代から平均以下に

貯金額200万円は20代ならまだマシだが、30代から平均以下に

「貯金200万円の壁」をなぜ超えられない?』という記事を読みました。

タイトルを見た瞬間の率直な感想は、「貯金200万円に壁なんかあるか?」

僕個人はあっさりと突き抜けた金額だっただけに、壁の存在があることすら気づいていませんでした。

ちなみに、今回紹介した記事の冒頭の一節がこちら。

貯金100万円は最初の目標になりますが、その貯金額から、なかなか増えないという悩みを抱えている人は多いです。

これは本当ですか?

正直言って、貯金が200万円の手前で足踏みするって、結構ヤバいレベルなんじゃないかと個人的には思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?

そこで今回は、貯金額200万円とは一体どのような位置づけなのか、毎度おなじみ「家計の金融行動に関する世論調査(2人以上世帯)」の貯金額(金融資産額)で見ていくことにしましょう。
 

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20代で貯金額200万円未満は55.1%

まずは20代の貯金額について、金額別に割合を見ていきましょう。

金融資産非保有 35.6%
100万円未満 11.5%
100~200万円未満 8.0%
200~300万円未満 6.9%
300~400万円未満 9.2%
400~500万円未満 3.4%
500~700万円未満 6.9%
700~1,000万円未満 3.4%
1,000~1,500万円未満 1.1%
1,500~2,000万円未満 2.3%
2,000~3,000万円未満 2.3%
3,000万円以上 1.1%
無回答  8.0%
平均 321万円
中央値 77万円

過半数の55.1%の人が貯金額200万円未満となっています。

ただ、20代ということは、まだまだ収入も少ない人も多いでしょうから、大目に見てあげられなくもありません。

まだまだこれからです。

貯金ばかりではなく、自分への投資に使ってもいい時期です。

それでも、200万円くらいは貯めてほしいというのが本音です。
 
 

30代で貯金額200万円未満は46.2%

続いて30代の貯金額です。

金融資産非保有 33.7%
100万円未満 5.9%
100~200万円未満 6.6%
200~300万円未満 7.2%
300~400万円未満 7.5%
400~500万円未満 5.2%
500~700万円未満 8.8%
700~1,000万円未満 7.0%
1,000~1,500万円未満 5.4%
1,500~2,000万円未満 2.0%
2,000~3,000万円未満 1.6%
3,000万円以上 2.3%
無回答 6.8%
平均 470万円
中央値 200万円

30代になると、貯金額200万円未満の人の割合は、46.2%に減少します。

過半数の人は貯金額200万円を超えているということになります。

貯金額の中央値もちょうど200万円。

よって、まず一つの目安として、30代で貯金が200万円を下回っているというのはマズいレベルだと認識した方がよいでしょう。
 
 

40代で貯金額200万円未満は43.0%

次は40代です。

金融資産非保有 33.7%
100万円未満 3.9%
100~200万円未満 5.4%
200~300万円未満 4.7%
300~400万円未満 3.9%
400~500万円未満 3.7%
500~700万円未満 8.3%
700~1,000万円未満 7.4%
1,000~1,500万円未満 9.0%
1,500~2,000万円未満 3.6%
2,000~3,000万円未満 4.7%
3,000万円以上 3.4%
無回答 8.2%
平均 643万円
中央値 220万円

40代ともなると貯金額200万円未満の人の割合はさらに減少し、43.0%になります。

中央値もさらに上がり220万円。

よって、40代で貯金額が200万円に届いていないということになると、これはヤバいレベルに入ってくるということを意味します。
 
 

50代で貯金額200万円未満は39.6%

続いて50代を見ていきましょう。

金融資産非保有 31.8%
100万円未満 3.7%
100~200万円未満 4.1%
200~300万円未満 3.3%
300~400万円未満 3.3%
400~500万円未満 2.1%
500~700万円未満 4.5%
700~1,000万円未満 7.3%
1,000~1,500万円未満 8.9%
1,500~2,000万円未満 6.8%
2,000~3,000万円未満 8.4%
3,000万円以上 8.7%
無回答 6.8%
平均 1,113万円
中央値 400万円

50代で貯金額200万円未満の人の割合は39.6%と、ついに40%を下回ってきました。

さらに平均貯金額が1000万円オーバー。

中央値が一気に400万円まで上がっています。

子育てや住宅ローンの支払いがひと段落し、それなりの収入にもなってきている人が増えている世代でしょうから、一気に貯金額が上がるのでしょう。

もし50代で貯金額が200万円を下回っていたら、定年間近であることから、危機的な状況が近づいていると認識しておくべきです。
 
 

60代で貯金額200万円未満は34.4%

最後は60代です。

金融資産非保有 29.4%
100万円未満 2.2%
100~200万円未満 2.8%
200~300万円未満 2.9%
300~400万円未満 2.8%
400~500万円未満 1.7%
500~700万円未満 6.0%
700~1,000万円未満 5.1%
1,000~1,500万円未満 9.0%
1,500~2,000万円未満 7.3%
2,000~3,000万円未満 8.1%
3,000万円以上 15.7%
無回答 7.0%
平均 1,411万円
中央値 601万円

60代で貯金額200万円未満の人の割合は34.4%。

金融資産非保有が30%を初めて下回りました。

にしても、3分の1の人が200万円未満です。

支出をギリギリまで切り詰め、何かしらの仕事をしなければ、生活をしていくのも大変なのではないでしょうか。
 
 

貯金額が200万円に到達しない理由はお金を使うから

冒頭の話に戻りますが、貯金が100万円からなかなか増えないという声があるようです。

これは一体なぜなのでしょうか?

それは極めて簡単な理由で、お金を使うからです。

収入の多い少ないは関係ありません。

いや、全く無いとは言い切れませんが、収入が少なくても貯金できている人はいますし、収入が多くても全く貯金できない人もいます。

だから、貯金ができないのは収入だけの問題ではないのです。
 
 

壁は自ら作ってしまうもの。乗り越えろ。

だとすれば、貯金200万円の壁の正体は何か?

それは、あなた自身です。

あなたの心の中に潜む油断、慢心、弱さ。

これらが貯金200万円への道を阻んでいるのです。

この壁を乗り越えるには、あなた自身が変わるしかありません。

周囲の手助けなど不要です。

乗り越えられない壁はありません。

もし乗り越えられていないのだとしたら、単にあなたが本気を出していないだけのことです。
 
 

まとめ

以上、「貯金額200万円は20代ならまだマシだが、30代から平均以下に」はいかがでしたでしょうか?

平均の貯金額など所詮目安でしかありませんし、そもそも200万円という金額は目標と言えるほどの金額でもありません。

単なる通過点です。

もし1000万円を目標としているのだとすれば、100万円を10回達成しなければなりません。

200万円が壁になるようでは、1000万円など一生達成することは不可能でしょう。

本気になれば、貯金200万円なんてあっという間に達成できます。

まだ貯金200万円を達成できていないあなた、今こそ本気を出すときです。

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