貯金簿とは何か?エクセルでの作り方やフォーマットはどうする?
先日、ネットで『【節約家計簿】貯金簿で残高管理をする』という記事を読みました。
貯金簿??
家計簿はもちろん聞いたことがありますが、貯金簿とは恥ずかしながら初耳です。
貯金簿って一体何ですか?
貯金簿とは?
貯金簿とは、貯金の総額を把握するための帳簿です。
貯金簿に対して、家計簿とは支出の把握をするために、何にお金を使ったかをまとめていく帳簿です。
貯金簿と家計簿は目的が大きく異なります。
出ていくお金を把握する家計簿に対し、所有している金融資産を把握することを目的とする貯金簿。
何をしたいかに応じて使い分けられるのが一番です。
しかし、これまで家計簿をつけることができなかった人であれば、貯金簿にチャレンジにしてみてはいかがでしょうか?
貯金簿のメリット
貯金簿には家計簿とは異なるメリットがいくつかあります。
まず1つめは、ずばり自分の所有している貯金を把握できるということです。
お金を貯めることができている人は、自分が今どれくらいの貯金があるのか正確に把握しています。
もし自分の貯金額がよく分からない人であれば、貯金簿を試してみる価値はあるでしょう。
もしくは1年間、1ヶ月でどれくらいの貯金をしているのか分からない人も試してみるべきです。
あるいは、結婚している人で夫婦間で財布を別にしている場合、世帯としての貯金額の把握にも適しています。
そのため、家計簿が続かない人であれば、貯金簿をつけることで貯金額の把握に努めてみるとよいでしょう。
2つめは家計簿に比べて簡単につけることが可能です。
家計簿は支出の把握ですから、細かくつけようとしたら、毎日つける必要があるかもしれません。
ところが、毎日つけるとなると相当な負担にもなり、結局家計簿をつけ続けることができない人も多いはずです。
一方の貯金簿であれば、例えば1ヶ月の最終日に貯金額を記入すれば、前月最終日との差額から貯金額がどう変化したか把握することができます。
ですから、月1回の記入で済ませることが可能になるため、家計簿を続けられなかった人でも大丈夫です。
3つめは、投資や保険、ローンなども含めてすべての金融資産を把握できる点です。
単に貯金簿の中の項目に投資、保険、ローンも組み込むだけで、貯金・現金などと一緒に現時点の金融資産がどうなっているかを把握できます。
貯金簿はエクセルで作ってみる
貯金簿はどうやって作ればよいのか?
その作り方が気になりますよね。
ここまで来て気づいたのですが、実は僕、貯金簿をつけていました。
貯金簿という言葉を知らなかっただけで、貯金簿に当たる資産推移表なるものを作成していました。
貯金簿は手書きかエクセルかどちらがよいのかという話もありますが、正直どちらでもいいです。
要は自分が把握できればいいのです。
例えばこんな感じ。
これは1ヶ月に1回、月末最終日に貯金がいくら貯まっているのかを記入するだけ。
収入は、サラリーマンであれば基本的には会社からの給与のみです、12月は年末調整で少し返ってくる程度。
ボーナスがある人は、ボーナス分の金額を加えればいいでしょうし、預金口座などの利息などがあれば、それも収入に追加してあげましょう。
これなら毎月1回だけの記入で済みますから、家計簿が続けられなかった人であっても続けることのできる可能性が高いです。
貯金簿のフォーマットは貯金(資産)が把握できれば十分
上記した表では、収入の欄が1つだけですから、給与収入以外の収入があった場合、何がどう増えたのか把握しづらくなったりします。
また、貯金・投資・保険など一体何がどう変化したのか全く分かりません。
もっと詳しく資産を把握したいのであれば、もう少し項目を増やしてみましょう。
例えば下の表のようにです。
これは資産の残高表です。
自分の所有する資産の現在の残高を記入していくことで、一番下の合計欄を毎月調べていけば、1ヶ月でどれくらい資産が増減したかが把握できます。
僕の場合は、現金・預金・投資だけでなく、Suicaにチャージしておいた金額やエポスカードのポイント、Amazonギフト券や商品券など本当にすべてを網羅して把握するよう努めています。
ローンや保険がないので、計算は簡単にできるようになっています。
この表は単月で見るものになっていますが、もっと詳しく数字の推移を見たいとか月別に見たいのであれば、横に広げて12ヶ月分にすればもっと詳しく資産の把握ができるでしょう。
この辺りは、自分が何を把握したいかなどによって表の作りは変わっていくと思います。
ベストの貯蓄簿は無いと言ってもよいでしょう。
まずは作成してみて、そして運用しながらアップデートを繰り返していくのがよいはずです。
貯金簿は将来の予測にも役立つ
以上、「貯金簿とは何か?エクセルでの作り方やフォーマットはどうする?」はいかがでしたでしょうか?
貯金簿をきちんとつけることができると、前月との差額から今月の貯金額を知ることができるようになっていきます。
今月の貯金額を知ることができれば、自分の思った金額を貯金できているかできていないかが分かります。
すると、特に貯金できていないのであれば、どこに問題があるのか気になってくるのが人間の心理というものです。
となれば、今度は家計簿で支出の把握をしようという気持ちになっていくかもしれません。
また、先に紹介した貯金簿のように、将来の金額も入力していくと、将来の予測も立てやすくなっていきます。
先の例の表であれば、2019年の終わりに1015万円の貯金になる予想になっています。
この貯金額が目標より少ないのであれば、どこかの月の支出を減らそうとか考えるでしょう。
さらに、何歳のときにいくら貯金が貯まるということまで予想できるようになっていきます。
引いては老後資金がどうなるかまでいけます。
貯金簿を上手に活用して資産を把握し、貯金を増やすことに役立てていきましょう。