準富裕層は322.2万世帯。貯金を5000万円貯める方法を考える

野村総研が2年ごとに発表している金融資産の保有額別世帯数ですが、2018年は12月18日に発表となりました。

ご存知ない方のために、どのような調査内容なのか、野村総研のホームページより引用します。

株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:此本臣吾、以下「NRI」)は、2017年の日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模を、各種統計などから推計しました。

僕も気づいていなかったのですが「推計」です。

どのような統計から推計したのかというと、これも野村総研のホームページから引用します。

国税庁「国税庁統計年報書」、総務省「全国消費実態調査」、厚生労働省「人口動態調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」、東証「TOPIX」および「NRI生活者1万人アンケート調査(金融編)」、「NRI富裕層アンケート調査」などからNRI推計。

いろいろな統計から頭のいい人たちが計算したのでしょう。

それでは最新の調査結果をご紹介していきます。
 

準富裕層は322.2万世帯で割合は6.0%

2年おきに発表されているこの調査。

まずはご存知ない方のために、各金融資産額の分類は以下のとおりとなっています。

 ・超富裕層    :5億円以上
 ・富裕層     :1億円以上5億円未満
 ・準富裕層    :5000万円以上1億円未満
 ・アッパーマス層 :3000万円以上5000万円未満
 ・マス層     :3000万円未満

3000万円未満は「その他」の扱いですから、貯金額は3000万円を目標にがんばってください。

それでは、この2年の間にどのような変化が起こっているのでしょうか?

今年の結果を見てみましょう。

世帯数にパーセントをつけると、こんな感じになります。

 ・超富裕層    :8.4万世帯(0.2%)
 ・富裕層     :118.3万世帯(2.2%)
 ・準富裕層    :322.2万世帯(6.0%)
 ・アッパーマス層 :720.3万世帯(13.4%)
 ・マス層     :4,203.1万世帯(78.2%)

僕はアッパーマス層なのですが、割合でいうと13.4%、金融資産を3000万円以上保有している人は21.8%いるということが分かります。

よって、金融資産を3000万円以上持つと、上位20%に入ることができるということになります。

僕が次に目指す準富裕層は322.2万世帯、6.0%でした。

金融資産を5000万円以上保有している世帯は8.4%しかいません。

5000万円以上持っていれば、上位10%に入ることができます。
 
 

準富裕層は7.3万世帯増えたが割合は変わっていない

今回の発表の結果は分かりましたが、これだけでは推移・変化が分かりません。

そこで、2年前に発表された2015年時点の調査結果がこちらです。

各層すべてで世帯数が増えています。

理由はよくわかりません。

各層の割合は以下のとおりです。

 ・超富裕層    :7.3万世帯(0.1%)
 ・富裕層     :114.4万世帯(2.2%)
 ・準富裕層    :314.9万世帯(6.0%)
 ・アッパーマス層 :680.8万世帯(12.9%)
 ・マス層     :4,173.0万世帯(78.9%)

端数の四捨五入の関係で、合計が100%を超えていますが、その点はご容赦ください。

割合で前回と比較すると、準富裕層は6.0%のまま。

やはり5000万円は高い壁なのでしょうか。
 
 

準富裕層になる方法その1 独身でサラリーマンを続ける

結婚して子どもを持つと、貯金できる時期は子どもの大学卒業後、つまり50代以降ということになるでしょう。

50代以降にようやく貯金を始めることができたとして、どこまで貯めることができるのでしょうか。

大手企業勤務で1千万円以上の退職金が見込める人ならまだしも、退職金のない人は50代から貯金を始めて、5000万円に到達する見込みは相当低いのではないでしょうか。

となると、僕自身の経験則から考えると、独身のままでサラリーマンを続けると、きちんと貯金ができる人であれば5000万円は到達できる金額のはずです。

大変申し訳ないのですが、やはり貯金だけを考えると子どもを持たないという選択肢の方がいいのかなと考えてしまいます。
 
 

準富裕層になる方法その2 独身でサラリーマンを続けながら副業する

サラリーマンとして仕事を続けるだけで準富裕層になることはできると思います。

ただ、中には収入が少ないとかもっと早くお金を貯めたいという人もいるでしょう。

その場合は、副業をやることで資産の増えていくスピードを上げることができます。

僕自身、1000万円到達から2000万円に到達するまでの期間がわずか2年あまりだった最大の理由は副業です。

アフィリエイトがドはまりして、一気に資産を構築することができました。

本業と副業の掛け持ちは、やったことがない人はまだ分からないと思いますが、相当な覚悟が必要です。

遊ぶ暇などありませんし、寝る間もありません。

仕事の後に同僚とお酒を飲みに行くのが楽しみだという人は、副業なんてまず無理です。

副業は仕事が終わってからが本当の勝負なのです。

これについては本業と副業の二重生活を送っていた人間からのアドバイスとして断言しておきます。
 
 

準富裕層になる方法その3 結婚してDINKSになる

結婚するといずれ子どもを持つことになる可能性が高いため、貯金のスピードが落ちて、50代以降にようやく貯めることができるようになると考えていますが、子どもを持たないという選択をした場合はどうでしょう。

DINKSとは「Double Income No Kids(2収入、子供なし)」の略ですが、DINKSを選択すると収入が増えますから、貯金のスピードは上がることになり、かつ貯金を妨げる原因となる子育てをする必要がありません。

貯金のために結婚するのもいかがなものかと思いますが、結婚する際に将来どうするかをお互いに話し合い、子どもを持たないという選択肢を選んでもよいわけです。

それは当事者の自由でしょうから。
 
 

準富裕層になる方法その4 起業する

資産を増やすには、支出を減らすだけではなく、収入を増やすことも大事です。

となれば、普通のサラリーマンを続けているのではなく、起業するという手が最も有力でしょう。

しかし、起業して成功を収めるには並々ならぬ努力が必要となります。

起業しても、1年以内での倒産が60%にも及んでおり、10年に渡って生き続ける会社はわずか6%と言われています。

うまくいく確率は極めて低いですが、成功した場合のリターンはサラリーマンの頃に比べれば大きくなる可能性が高くなります。

また、自分のやりたいことをやるのでしょうから、サラリーマン時代に感じたようなストレスがないかもしれません。

その代わり、例えばちゃんと売上が立つだろうかとか、別の不安が襲うことになるでしょうから、精神的に強くない人には向いていないかもしれません。
 
 

まとめ

以上、「準富裕層は322.2万世帯。貯金を5000万円貯める方法を考える」はいかがでしたでしょうか?

準富裕層とかに憧れるのは自由ですが、準富裕層といっても実は我々と変わらないごく普通の暮らしをしている人たちが圧倒的に多いはずです。

下手をすると、普通の人よりも質素な生活を送っていることさえあります。

お金持ちというと、どうしても優雅な生活をイメージしてしまう人が圧倒的に多いのだと思いますが、実際はそうではありません。

多くの資産を持っているということは、手にしたお金を物やサービスに変えていないということにマス層の人たちは早く気づくべきです。