「年収1000万でも苦しい」貯金100万円未満の”高所得貧乏”が倍増している理由

「年収1000万でも苦しい」貯金100万円未満の"高所得貧乏"が倍増している理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

なにやら切ないタイトルですが、年収が1000万円に満たない人からすると「なぜ?」となります。

一方で何となく理由も予想できるのですが、とりあえず中身を見てみましょう。

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「高所得貧乏」とは?

この記事で言うところの「高所得貧乏」とは年収1000万円以上で貯蓄100万円未満の世帯のことを指しているようです。

根拠となるのは毎度おなじみ金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」です。

年収1000万円の高所得貧乏が1年で倍増

この表を見ると貯蓄100万円未満の世帯割合について、令和2年と令和3年を比較してどれだけ増加したかを表に表したものです。

すべての階級で貯蓄100万円未満の世帯割買いが増加していることが分かりますが、中でも300万円未満と1000~1200万円未満の2つの階級の増加率が突出して高くなっています。

収入が多いことは貯蓄する上で有利に働くことは間違いありません。

一方で収入が多いにも関わらず貯蓄できない人が一定数いるのも事実です。

なぜ高所得でも貯蓄ができないかというと、一つはそもそも貯める気が無い人がいる。

そしてもう一つが記事でも指摘があるように「お金の使い方に問題がある」からです。

高所得貧乏の原因は住宅ローン

記事の中ではお金の使い方の一つとして「住宅ローン」を指摘しています。

確かにマンション価格が値上がりしているとの話を以前より耳にしています。

実は少し前になりますが、近所の分譲マンションの見学に行ってきました。

理由は現在は地方の一戸建て購入を検討しているのですが、最新のマンションはどんな部屋なのか自分の目で見てみようと思ったからです。

スタッフからしたら「単なる冷やかし」でしかないため、さぞかし迷惑だったでしょう。

全く買う気のない客なのですから。

しかし、内装などはもちろん見ましたし、最新のマンション事情もいろいろと話は聞けたので収穫はありました。

私が見に行ったところで確か7000万円の物件なのですが、私が地方で探している価格帯の2倍以上という恐ろしい価格です。

スタッフの方によるとどんどん値上がりしているとのこと。

低年収では東京23区内で新築マンションを買えないだろうとのことでした。

東京オリンピック以降は価格が下がるなどと言っていた人たちは一体どのような思惑を抱えていたのでしょうか。

そのくらいマンション価格が高騰していると、年収1000万円程度では住宅ローンの支払いがものすごく大変なのではないでしょうか。

中途半端に年収1000万円あると「自分たちはお金持ち」という意識が働き、金銭感覚が微妙にズレて財布の紐が緩んでしまうのかもしれません。

高所得貧乏もう一つの原因は教育費

高所得なのに貯蓄ができないほどの支出になる大きなもう一つの原因としては教育費が挙げられるでしょう。

教育費は私自身に子どももおらず疎いため、記事の引用に任せます。

また、教育費の負担も見逃せない。教育費は年収1000万円前後の世帯と300万円程度の世帯の間で20倍以上の差がみられた。年収300万円程度の世帯が教育費に平均で月額1099円程しかかけていないのに対し、年収1000万円程度の世帯においては月あたり2万6000円ほどの教育費をかけている。

年収1000万円世帯と年収300万円世帯で教育費に20倍以上の開きがあるとは驚きです。

ただし、低年収世帯では塾に通わせることができないといった原因が考えられるのではないかと思います。

子どもの通う学校も公立ではなく私立だったり、低年齢の頃から受験のために教育に費用をかけている世帯も多いのではないかと想像されます。

住宅ローンも教育費も長年かかり続ける費目だけに、一旦高い金額を設定してしまうと、後で下げるのは至難の業です。

よって背伸びしすぎたあまり、高所得にもかかわらず貯蓄できなくなるという本末転倒なことに陥っているのではないでしょうか。

貯蓄は収入ではなく支出で決まる

きちんと貯蓄している人なら「支出の少ないほうが貯蓄しやすい」という事実を理解しているはずです。

しかし、貯蓄できない人は「収入の多いほうが貯蓄しやすい」と誤解しています。

もちろん収入の多い方が圧倒的に有利です。

それは否定のしようがありません。

しかし収入をすべて使っていては低収入であっても高収入であっても貯蓄できないのです。

収入を増やす努力は大変素晴らしいですし、実現した方は相応の努力をしてこられたのでしょう。

その末路が結局貯蓄できない生活なのだとしたら、それは目指してきたものとおそらく大きな乖離が生じているはずです。

原因となった住宅ローンや教育費の背景にあるものは「見栄」や「プライド」がちらほら見え隠れしているように思えます。

貯蓄ができないと感じている人は、一度自分の支出をフラットな目で見直してみるとよいでしょう。

自分の中で「これは削れない」と思っている支出は他人からすると不要なものも多かったりします。

今後の長い老後まで含めて考え、お金の使い方に向き合ってみるとよいのではないでしょうか。

まとめ

以上『「年収1000万でも苦しい」貯金100万円未満の"高所得貧乏"が倍増している理由』でした。

いかがでしたか?

他人のお金の使い方にとやかく言うつもりはありません。

しかしせっかく稼いだ平均よりも多くのお金を稼いでも手元に残るお金がほとんどないというのは悲しすぎます。

改めて支出を見直し、お金の使い方を見直してみるとよいのではないでしょうか。

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