「年収900万41歳独身公務員」ではなく「趣味貧乏」が問題だ
『年収900万41歳独身公務員が陥った「趣味貧乏」』という記事を読みました。
タイトルを見る限りかなりの高収入でありながら、「貧乏」という言葉が使われています。
そのインパクトの大きさに思わず飛びついてしまいました。
記事に飛びついてしまったのはどうやら僕だけではなかったようですが、別の部分で軽く"炎上"したようです。
一体何が起きたのでしょうか?
41歳で年収900万円の公務員など存在しない
記事の出典元である東洋経済を見ると、コメント欄が随分と荒れています。
理由は「41歳で年収900万円の公務員なんかいない」ことのようです。
コメント欄には自分は公務員だと名乗るユーザーから「その年齢でこの年収はありえない」という指摘が入り、記事自体がガセネタ・作り話だと言われる始末。
一方で中央の官僚ならいるとか、残業をたくさんやれば届くとかいう声も。
しかし、この記事の本質はそこにはありません。
ガセネタや作り話だとしても関係ありません。
貯金するための問題提起としては有効な題材です。
趣味貧乏が本当の問題
この記事が提起している本当の問題は、趣味にお金をかけすぎていることです。
記事を読むと、この公務員は以下のような趣味を持っていることが分かります。
・アイドルのおっかけ
・美少女系のフィギュア集め
・映画
・歌舞伎
・落語
・ミュージカル鑑賞
趣味がやたら多いです。
多ければ当然出費も多くなるのでしょう。
また、この人は趣味にお金を使える環境にもありました。
公務員宿舎を利用しているため、家賃が相当安いです。
支出のウェートで最も大きくなりがちなのが家賃のため、家賃を低く抑えられれば、その分自由に使えるお金が増えることを意味しています。
趣味に月20万円以上かけていることが判明した。
お金が貯まらない原因は支出が多いから
なかなか貯金のできない人の中には、収入が少ないことを原因と考えている人もいるでしょう。
しかし、この記事の公務員のように収入が多くても貯金のできない人がいます。
それも、そこそこの割合でいます。
収入が多いのにお金が貯まらないのはなぜでしょうか?
それは一目瞭然。
支出が多いからです。
収入が多いゆえに油断してしまい、支出は収入の額まで拡大していくのです。
これを「パーキンソンの法則」と呼んでおり、当ブログでも過去に取り上げたことがあります。
お金を貯めたいのであれば、収入を増やすことも大事ですが、支出を減らすことを第一に考えなければ収入が増えたところで結局お金が貯まらないという結論は変わりません。
趣味にかける費用を半減させる
この記事の公務員であれば、お金を貯めたいのであれば確実に趣味にかける費用を抑えなければなりません。
この記事の人だけでなく、趣味にお金をかけすぎていることが原因でお金が貯まらない人は一定数いるはずです。
記事の中にある仕事から帰って、あるいは土日祝日、常に趣味を追いかける姿に自分が重なるひともいるのではないでしょうか。
趣味は"聖域"と化してしまい、節約の際に支出を減らしたくない箇所になりがちです。
自分の支出を他の費目と見比べ、その割合が大きいと判断できれば支出は削減せざるを得ません。
趣味の支出を削ることは、人生の楽しみが減ると大げさなことを言う人もいます。
しかし、支出が多すぎてお金が貯まらないのであれば、人生そのものも楽しめなくなる可能性が出てきます。
だからこそ、この記事の場合では趣味にかける費用を半分まで減らす提案をしています。
あなたは趣味にかける費用を半分に減らせますか?
いきなりガッツリ支出を半分まで減らすのは難しいかもしれません。
最初のうちは我慢できるかもしれませんが、のちのち反動が出るかもしれません。
支出の削減は無理のない範疇にとどめましょう。
ストレスが溜まって暴発しては何に意味もありません。
お金のかからない趣味を見つける
また、お金のかからない別の趣味を見つけるという方法もあるでしょう。
先に登場した趣味はこちら。
・アイドルのおっかけ
・美少女系のフィギュア集め
・映画
・歌舞伎
・落語
・ミュージカル鑑賞
そういえば「アイドルのおっかけ」と「ミュージカル鑑賞」に近しい趣味を持っている会社の後輩がいますが、恐ろしいお金の使い方をしています。
全く貯金できていません。
お金を貯めているのは舞台のチケット、ジャニーズのチケットを買うためであり、お気に入りの舞台は公演中何度でも見に行くため、チケット代の支払いが一度に数十万円になることも珍しくないとか。
一人の女の子は、30歳を手前にして口座の残高がマイナスになったとか。
そんなことあるのでしょうか?
話を聞いていると、僕からすればちょっとしたホラーです。
恐ろしくて仕方ありません。
だからもっとお金のかからない趣味を見つけ、穏やかな暮らし方ができるようにすることも必要でしょう。
そこで以前書いた記事がこちら。
僕個人としては、最後に紹介した「ブログ」を書くことがオススメです。
毎日記事を書くというノルマを課すことで飲み会の参加率を下げざるを得ませんし、他のことに無駄な時間を費やせません。
ブログを読みに来てくれる人が増えれば、わずかながら収入を得られる可能性もあります。
趣味にお金をかけすぎているかもと感じている人がいれば、ぜひ検討してください。
まとめ
以上『「年収900万41歳独身公務員」ではなく「趣味貧乏」が問題だ』でした。
趣味は楽しいですが、同時にお金を奪う怖いものでもあります。
お金を貯めたいのであれば、趣味にお金をかけすぎないよう、ほどほどで楽しむ術を身につけるべきです。
収入が多ければ多い人ほど油断しがちになりますので、なおさら支出が大きくならないよう心がけましょう。