貯金を増やせない人が4割いるのは夢ばかり見ているから

貯金を増やせない人が4割いるのは夢ばかり見ているから

今日もJCBの「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」 から。

キャッシュレス決済以外にも貯蓄に関して興味深い調査結果が公表されています。

それは、キャッシュレス派対現金派の貯蓄額ではなく、そもそもの貯蓄に対する意識と結果についてです。

この調査結果を見ると、多くの人が貯金できていない実態が浮かび上がってきます。

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今回の動画は『47歳で金融資産5000万円を築く過程で捨てて良かったもの7選』です。おかげさまで47歳のときに金融資産5000万円を達成しました。その過程でいろいろなものを捨ててきました。捨てた結果、支出が削減でき、貯金のペースが上がっていきました。そこで今回は「これを捨てれば貯金できる!」というものをご紹介していきます。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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1.新年度の目標は「貯蓄」が5年連続トップ

今回のアンケートでは、新年度(4月から)の目標が何か調査されています。

調査の結果、1位だったのは「貯蓄」でした。

以下、上位トップ5です。(複数回答可)

  • 1位 貯蓄(38.3%)
  • 2位 生活費の見直し・節約(28.4%)
  • 3位 仕事や家事の効率UP(21.7%)
  • 4位 ダイエット(20.5%)
  • 5位 趣味力UP(17.5%)

「貯蓄」は5年連続の1位、そして2位の「生活費の見直し・節約」は5年連続の2位となりました。

お金に関することは、やはり多くの人の関心事であることがこの調査結果からもうかがえます。

2.平均貯蓄増加額は57.2万円

しかし、現実として貯蓄がうまくいっているかというと、そうでもなさそうです。

昨年1年間で増やすことのできた貯蓄額を聞いてみると、最も多かったのがなんと「0円」という結果でした。

以下、金額別に昨年1年間でどれだけ貯蓄が増えたのか、調査結果を表にまとめてみました。

0円39.8%
1万円未満4.8%
1万円~10万円未満10.8%
10万円台6.6%
20万円台5.4%
30万円台4.3%
40万円台1.5%
50万円台8.2%
60万円台1.3%
70万円台1.4%
80万円台1.3%
90万円台0.5%
100万円台8.7%
200万円台2.5%
300万円台0.9%
400万円台0.3%
500万円台1.7%

これを見ると、1年間で100万円以上貯蓄できた人は、全体の14.1%しかいないことが分かります。

ネットで「1年で100万円貯める」といった記事をよく見かけますし、僕自身も書いたことがありますが、非常に難しいミッションであることが判明しました。

僕は社会人1年目から実現できていたので、ここまで高いハードルだとは思いもしませんでした。

また、1年で10万円も貯蓄できない人は0円も含め55.4%いることも判明。

これらの人たちの将来はどうなってしまうのかも心配になります。

3.新年度の目標貯蓄額の平均は257.2万円

新年度の目標貯蓄額を聞いてみると、100万円以上の金額を答えた人は実に34.6%にまでのぼりました。

以下、各金額別の回答者の割合です。

0円(目標なし)14.7%
1万円未満1.2%
1万円~10万円未満8.5%
10万円台9.6%
20万円台6.9%
30万円台6.2%
40万円台2.0%
50万円台12.3%
60万円台1.2%
70万円台1.1%
80万円台1.3%
90万円台0.4%
100万円台18.3%
200万円台5.7%
300万円台2.4%
400万円台0.3%
500万円台7.9%

目標貯蓄額は平均257.2万円となりました。

昨年1年間の平均貯蓄増加額が57.2万円ですから、目標は200万円も高いことになります。

あまりの大きなギャップから、現時点でまず達成できないのだろうという予想もできてしまいます。

いくらなんでも目標が高すぎやしませんか?

僕の2018年度の貯蓄額は、365万円です。

平均年収より多くに稼いでいて、ほとんどムダ遣いをしない生活を送って、365万円です。

僕より年収が少ない人が目標257万円なら、ほとんどムダ遣いをしない僕のような生活をしない限り、目標達成はまず不可能でしょう。

4.生活費削減目標額は平均18.8万円

この調査では貯蓄目標額だけでなく、生活費削減の目標額も調査されていました。

全体の平均目標額は18.8万円でした。

回答の割合は以下のとおりです。

0円(目標なし)19.9%
1万円未満11.7%
1万円~10万円未満29.6%
10万円~20万円未満
16.3%
20万円~30万円未満7.1%
30万円~50万円未満6.0%
50万円以上9.4%

貯金の目標額が257万円にものぼったのに対し、削減目標は随分と控えめ。

貯金の成功には支出削減は欠かせません。

こりゃ貯金できないに決まっています。

5.年収アップ目標額は平均84.2万円

今回の調査では、年収アップの目標額まで聞いています。

各金額別の割合は以下のとおりです。

0円(目標なし)18.2%
1万円未満7.2%
1万円~10万円未満19.5%
10万円~20万円未満
13.8%
20万円~30万円未満10.1%
30万円~50万円未満6.9%
50万円~100万円未満12.5%
100万円以上11.5%

年収アップの平均額は84.2万円。

どういう理論でそれだけの金額の年収が増えるのでしょうか?

夢ではなく現実を見るべし

残念ながら、普通のサラリーマンをやっていて、いきなり年収が84万円もすることは、よほどの出世でもしない限りないでしょう。

年収が84万円も増えることも非現実的なのに、貯金額を257万円も増やすにはどうするつもりなのでしょうか?

しかも生活費の削減は19万円程度しかせずに。

一体何を考えているのか、さっぱり分かりません。

夢ではなく現実を見据え、適切な金額目標を立てるべきです。

1.現実的に達成可能な目標貯金額を立てる

2.目標貯金額を達成するために、必要な支出の削減費用を算出する

3.年収UPは期待しない(副業なら現実的な金額目標を立てる)

4.節約を実行し、支出の削減に努める

貯金を増やすには、支出の削減が必須です。

まとめ

以上『貯金を増やせない人が4割いるのは夢ばかり見ているから』でした。

夢を追うのは分かりますが、いい大人なら現実を見る必要もあります。

特に貯金は、夢ではなく現実です。

まずは現実を見据え、貯蓄の目標を立て、そしてその目標を達成すべく支出の削減に取り組みましょう。

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