幸せも貧乏も紙一重。すべてはあなたの気持ち次第。
先日、こんな記事を書きました。
お金がたくさんあっても、幸せにはなれませんよ、という話を書かせてもらいました。
よくよく考えれば、お金があっても不幸せという人もいれば、貧しい生活だけど、決して不幸ではないと感じているひともいます。
この違いは一体どこにあるのでしょうか?
1.幸せイコールお金持ちではない
そもそも、幸せとは何でしょうか?
幸福論を言い出すと、精神的・哲学的な非常に難しい、込み入った話になりますので、面倒な幸福論はここでは取り上げません。
幸せとは、wikipediaでは「心が満ち足りた状態にあること」と書かれています。
さらに平たく言えば、「満足している状態のこと」を指すと捉えてよいでしょう。
お金持ちは、常に満足した状態にあると思いますか?
例えば年収1000万円稼いでいる人でも、まったく貯金ができず困っている人がたくさんいます。
貯金はたくさんあるけれど、老後が不安で仕方がないと感じている人もいます。
テレビに出ている有名な俳優さんが、自分の子どもの犯した不祥事で謝罪会見を開いているのを何度も見たことがあります。
これらの人たちは、現状に満足しているでしょうか?
心の中まで見通すことはできませんが、おそらくこの3例であれば、現状に満足していない確率が高いのではないでしょうか。
2.幸せと貧乏は心の持ちよう
つまり、この3例の人たちは、幸せではないと言うことができます。
普通の人より多くのお金を持っていながら、幸せではないとはなんと悲しいことでしょうか。
一方、「貧乏」とは、wikipediaによると「財産や収入が少なく生活が苦しいこと」を指します。
ここで、一つの質問。
貧乏な人は、不幸ですか?
おそらく、すべての貧乏な人が不幸だとは言えないでしょう。
自ら望んで好きなことをやるために高い収入を捨て、起業してみたものの、収入が激減した、なんて話を聞くことがあります。
この人は、きっと生活は苦しくなったかもしれませんが、不幸だとは感じていないはず。
むしろ、自分の好きなことができているという満足感を得られているのではないでしょうか?
また、傍から見れば生活が苦しいように見えても、当の本人は苦しいと感じていない可能性の方が高いです。
となれば、それは「貧乏」ではないということになります。
要するに、「幸せ」と「貧乏」は心の状態を指す言葉であるということです。
3.お金持ちと貧困は実態を指す言葉
これに対して、「お金持ち」という言葉は心の状態ではなく、実際にお金をたくさん持っているという実態を表した言葉です。
「富裕層」「準富裕層」「アッパーマス層」といった言葉も、〇〇万円以上の金融資産を保有している状態を指す言葉です。
お金を持っていることは事実です。
それぞれの人たちが幸せと感じているかどうかは無関係です。
かたや「貧乏」と似た言葉として「貧困」という言葉があります。
「貧困」とは、生活していくための必要最低限の収入がない状態を指します。
もはや生活していくことが困難であるという実態です。
設けられた基準に到達していないという絶対的ないし相対的な指標となります。
数値化された指標であるため、人によって捉え方が違うということはありません。
これが「貧乏」と「貧困」の違いです。
例えば、苦しい生活をしていても楽しいと思う人は、基準を下回る収入しかないのであれば、貧乏ではないとしても、貧困として認定されます。
よって、「お金持ち」「貧困」という言葉は、明確な基準のもとに表された人々のランク付けというか階層を指す言葉であると言えます。
4.幸せは自己満足、貧乏は現状不満でしかない
「お金持ち」「貧困」は実態であり、これがイコール「幸せ」「貧乏」とは限りません。
あくまでも「幸せ」「貧乏」は心のもちようです。
「幸せ」とは、究極的に言ってしまえば、ただの自己満足にすぎません。
自分がいいと思えばそれでいいというだけの話です。
「貧乏」だと自分で思ったら、それは貧乏確定です。
お金がない、生活が苦しいと思うのは、ただの不満です。
不満があるのならば、貧しくないと思える状態へ脱出するための努力をすればいいだけの話なのです。
5.他者との比較が不幸・心の貧乏を招く
では、なぜ自分が不幸だとか貧乏だと思ってしまうのでしょうか?
原因は、他人との比較です。
例えばネットやメディアなどで、平均収入や平均貯蓄額といった数字が連日報じられたりします。
情報を見て、自分が平均以下であれば、「なぜ自分は」という心境に陥る人が多いでしょう。
友人が常に新しいアイテムを持っていたりすると「うらやましい」と思ったりします。
そして、周囲の人を妬んだり、自分を蔑んだりすることが心を貧しくします。
一方、お金持ちは、自分という基準を持っている人が多いです。
節約記事で、「自分軸を持ってお金を使う」なんて言葉を見たことがありませんか?
要するに、お金持ちの傾向として、自分と他人を比較したりせず、自分の価値観で判断し、意思決定をしていきます。
それに対して、お金持ちになれない人は、周囲に流されて行動することが多いです。
「みんなが持っているから、自分も買う」「流行しているから買う」といった行動がまさにそれ。
周囲に流されているうちは、どんなに資産が増えても、心が貧乏なまま。
一生幸せになれないでしょう。
まとめ
以上『幸せも貧乏も紙一重。すべてはあなたの気持ち次第。』でした。
いかがでしたか?
幸せと感じるか、貧乏と感じるか。
すべてはあなたの気の持ちようです。
何事も前向きに捉え生きることができれば、それで十分幸せなのではないでしょうか。